観に行ってきました

大井町駅から会場までの道は、案内看板が至る所に
設置されているのでとてもわかりやすいです
今年の夏にできたばかりの四季劇場「夏」はとてもきれい
深いローズ色の緞帳が、開演前から気分を盛り上げて
くれます

演目の内容は、ディズニーアニメの「美女と野獣」そのままの
感じで、ご存知の方も多いと思うので、ここでは省略させて
いただきますね
ただ、感想の中で内容や演出に少し触れるので、楽しみに
取っておきたい方は、読まないほうがよいかもしれません

この日の主なキャストは、
ビースト :福井昌一さん

ベル :坂本里咲さん

ガストン :田島亨祐さん
福井さんの、甘すぎず、しゅっとした感じと美しい声が
とても好きなので、キャスト表を見た瞬間からどきどき

序盤は、威張っていて、卑屈なビースト
まぶたに金色のアイメイクを施していて、それを
野獣の目に見立てている様子
とても迫力があります

そこから、人間に戻るため、癇癪を抑えてベルに対し
慣れない紳士的な振る舞いをしようと悪戦苦闘する姿
徐々に、人間に戻りたいから、というよりはベルに
気に入られたいから、そして、ベルのことを愛している
から、自然と優しくなっていく、純粋な心の持ち主である
ビーストの成長が、声色や振る舞いからよく伝わってきます

恋愛をしたことのないビーストに対し、ドレスをほめるといい、
というアドヴァイスを受けて、純粋さのあまり、一言「ピンクだ!」
と叫んじゃったり、ベルに本を読んでもらっているときに、感情が
こもりすぎて「あ~、もどかしい」って地団太踏む仕草や
「(結末が)やっぱり僕の言ったとおりだ」と嬉しそうに、ベルの鼻を
つん、とする仕草なんか、もうきゅんきゅんきてしまいます

一度は命を助けたのに、裏切って自分を刺したガストンが
橋から転落する時にも、思わず手を差し伸べて助けようとしたり、
ベルだけではなく、人に対する愛情というものが根付いていく様子が
所々に見られます

どのシーンもとても細かい演出がされていてとても素敵
なのですが、特に見応えのあるお気に入りのシーンを5つ


コミカルなシーンで、ダンスをしながら、音楽にあわせて
両手に持った金属カップを隣の人と「キン

ダンスシーンは、息のぴったり具合がすばらしい

酒場のステンドグラス?がガストンの型になっているのも
「うぬぼれやのガストン」をよく表現していると思います


おなじみ「ビー・アワ・ゲスト」のミュージックにのっての
カトラリーやキッチン用品達のダンスシーンは、舞台装置も
きらきらと豪華


終盤のカンカンダンスにはベルも混ざって、すっかり
お城のみんなと打ち解けた様子

お城なのに」という言葉を聴いてしまい、苦しみながら
「愛せぬならば」を歌い上げるシーン
歌詞やメロディも切なくて、落ち着きのある美しい声に
うっとり


このバラードは、2幕目、ベルを帰したときに歌われる
リプライズの方も大好きです


ベルが「この本、面白いから是非読んだらいいのに」と
いったところ、「自分は文字を読み書きできない」とビースト
これを受けて、「これは朗読するのにぴったりなの」
といって、ビーストに内容を読んであげる、ベルの優しい
気持ちや、上にも書いた、本を読んでもらっている間の
ビーストの、大きな体に似合わない子供のような仕草が
たまりません

そんな様子を背景に、家具や調度品に姿を変えられて
しまった侍従たちが歌う「人間に戻りたい」は、やさしく、
あたたかい気持ちにさせてくれます


おなじみ「美女と野獣」の曲にあわせてヴェニーズ・
ワルツを踊るシーン
図書館シーンの直後と、心が通い合った直後の終盤の
シーンと2回ほどあり、どちらも素敵なのですが、どちらも
お互いを見つめ合う幸せそうな表情がたまりません
舞台装飾も華やかでかわいらしくて、とても素敵
幸せ気分をたっぷりお裾分けしてもらえます

何だかビースト贔屓のコメントばかりになってしまいましたが、
ベル役の坂本さんも「丁寧で聡明、そして好奇心旺盛」な
女の子を品よく演じられていましたし、ガストン役の田島さんに
至っては私の中の「いばりんぼう、だけど村のみんなの人気者」
なガストンのイメージそのものでした
今回は2階席からの鑑賞だったので、次回はもう少し間近から
堪能してみたいです
