ご無沙汰してます。



10月ですね。


初めて息子の白血病がわかったのが

2015年10月。


再発がわかったのが

2017年の10月。


秋になり
寒い日が続いて

少しずつ銀杏並木が色づいてくると


不思議と
憂鬱になってしまうことが多くて。


無意識に色々と感じてしまっているようで


なんか憂鬱なんだよなぁ

と自分に意識を向けてみると



あぁ、またこの時期かぁ


って気づく感じ。


去年の今頃も
どうやらこんなふうに感じていたようで。



特別何か辛いことがあるわけでもないのに

なんだか説明のつかない
鬱々とした感じが

からだにも心にも出てきます。


本当に、
人って凄いなぁ

って思う。



私の無意識にある記憶から
神経系が当時の感覚を呼び起こしているんですよね。


匂いとか
景色とか
色とか。


この前、間近で救急車が通った時

忘れていた記憶と感覚が
蘇ってきて

胸が苦しくなりました。


息子の血液の数値がヤバいことになっていて
自分の住んでる市の市立病院に即入院になったのだけど
そこでは詳しいことはわからないから、と
となりの市の病院へ移る時

救急車に乗せられたんですよね。

ドクターに血液の数値が異常って言われても

息子はこんなに元気なのに!
なんで自分のうちの車じゃダメなの?
家に娘も残してるのに!


そう思いながら

初めて乗った救急車の中で

息子に不安を感じさせない一心で

”救急車に乗れる機会なんて滅多にないよ〜
こんな風になってるんだね〜
凄いね〜”

なんて笑いながら話をしていた。





今になって、わかる。


わけもわからず
詳しい説明もなく
理解もできない私達家族は
ただ言われるがままに従うしかなくて…

でも本当は

胸が張り裂けるくらい
怖かったし
怒りでいっぱいだった。


ないことにするしかなかった思いが

今なら、わかる。



救急車のサイレンの音は

緊急に感じさせるような
恐ろしい音だし


本当はあの時


息子はこのまま死んでしまうのか?


って、ほんとは凄い怖かった。









心理学を学ぶ中で

自律神経調整タッチセラピーというものも学んだのだけど

動物の本能とか
自律神経の仕組みとか
そういったものを
神経生理学的に理解した時

こうやって自分に起きる反応は

神経系に残ってるトラウマなんだということが
わかって

めちゃくちゃ府に落ちました。


トラウマとは

出来事そのものではなくて

神経系にとどまってる
未消化のエネルギーのことなんです。



脅威が起きた時の
神経系の反応のこと。


わたしの場合は

10月という季節の
日常にある何気ないものから


あの時のことが無意識に
蘇ってるんですね。




大切な家族が

命に関わる病気になったときの


その脅威といったら…


医療を受ける当人はもちろんだけど

それを目撃し続ける家族もまた

同じように脅威にさらされ続けることになって


きちんとしたケアがなければ

トラウマを抱えていくことになる。


医療トラウマの後遺症について知った時も
ものすごく衝撃を受けました。


日本ではまだまだ医療トラウマについても
あまり知られていないし
ケアができる専門家も少ないのが現状。



私は今

自律神経調整タッチ(神経系の治療)ができ、
心理カウンセリングもできるセラピスト資格を取得したので

今後は、

病気の人や
重い病気を持つ患者家族の方々に

何かしらのケアとかサポートを
していきたいと思っています。




最後に


息子はおかげさまで元気です。

一応、受験生。

私立の通信制高校に決めてるので

なんだか受験生らしく勉強を頑張るとかは
全然ないけど

高校から自分の人生を変えていく!
という決意があるようで
早く中学生を卒業してしまいたいようです。


元気とは言っても
色々ありますが。


治療の影響から

内分泌系にも影響が出始めています。

晩期合併症というやつですね。

成長障害でたので
もう背は伸びないようだし

甲状腺機能も低下してきていたり

血糖値が高いのが続いていて
糖尿病疑いだとか
肥満だとか。


本当に

病院とは長い付き合いになりそうですね。







明日はまた
小児科外来へ行ってきます。


問題なく、終わりますように…