今日も　お着物のことを綴りたいと思います。

前回、リユースの着物でも

未使用のもの　

を購入することが多い　と書きましたが

さすがに　アンティーク着物　で

未使用しつけ付け　

というものは本当に少なく

なかなか見つかりません。

ですので、アンティーク着物は

数枚しかありませんが

アンティークな着物は

今の着物と違って、柄が大きく大胆で　

個性や勢いのある絵柄が多くとても素敵です。

購入した際は

悉皆（しっかい）屋さんにお願いして　

クリーニングしてもらいます。

アンティーク着物　というのは

戦前のお着物　

という感じで捉えています。

戦前のお着物の裏地には

紅絹（もみ）

という赤い裏地がついています。

ウコンで下染めしたものをベニバナで上染めして仕上げるもので

花をもんで染めることから　もみ　と名がついたと言われています。

紅色を肌着に用いると　

体の冷えによい　とのことで使われていたようですが

弱点があり汗や水などによって

その赤い色が着物の表地に色移りしたり、染みてしまうため

戦後は使われなくなっていきました。

ですので

裏地に紅絹（もみ）が使われている着物は　

戦前のもの　と言えるかと思います。

紅絹のお着物は

雨の日は　絶対に着ない方がいいですね。

ということで　

私が持っているお着物で

アンティーク着物　と言われるものは

数枚しかありません。

アンティークではなく　　昭和のヴィンテージ？着物　

かと思いますが、それでも　現在の着物の柄とは違って大胆で素敵です。

また　今のお着物は　着物の袖丈が４９㎝（１尺３寸）が殆どです。

が、昔のお着物は　袖丈が長いものが多く

今の長襦袢では、袖丈が合わないことが多いです。

そういう場合は袖丈が長めの襦袢を見つけたり

変え袖みたいな　袖だけ取り替えられる長襦袢　などもあります。

そして　

その当時の方々は　小柄な方が多かったので

アンティーク着物も帯も、丈や長さが短いことが多く

そういう場合、おはしょり無しで　対丈（ついたけ）で着たり

または、腰ひもで縛る位置をできるだけ下の方で縛るとおはしょりができたり

帯の締め方も　短くても締められるような動画もありますので

着付けの動画など参考にするといいかと思います。

ということで

私の着物ですが

こちらは↓裏地が紅絹ではないので、戦後のお着物です。

素敵な柄が気に入っています。この色の組み合わせも好きです。

こちらも　悉皆屋さんでクリーニングしましたが

全体的にやけがありますが↓　柄が気に入っています。

こちらも↓　戦後のお着物ですが、これは貴重な

『未使用、しつけ付け』！のお着物で感激。とても素敵な絵柄です。

こちらは↓　アンティーク着物ややさん　で購入したお着物。

先日、レッスンで着たお着物です。

私の数少ないアンティーク着物で　裏地が紅絹です。

色遣いがとても奇麗で美しいです。

こちらも↓ 戦後のお着物でアンティークではありませんが

古典柄が素敵です。

こちらは最近のお着物かと思いますが、柄が大きくて素敵。

お洋服を買うより　

お安いお値段です。

その当時、この1枚の着物をつくるために　

職人の方々が　どれだけの時間や労力をかけて

作られたか。

それを思うと

このようなお値段で・・と

丹精込めて作られた職人の方々に

本当に申し訳ない思いでいっぱいですが

こういった　着物の美しさ　素晴らしさに

少しでもご興味を持っていただける方が増えれば

今もこの伝統技術を守り、継承し

頑張っていらっしゃる職人の方々に

いずれ還元され　

着物文化が見直される時が

必ず来ると思っています。

先日、外国の方に

「日本人、着物着ない。。もったいない・・・」

と　直接言われた時

今の私にできるのは　

こういうことを　お伝えしていくことかな

と感じました。

ですので

日本の美しい文化

私なりに

お伝えしていくお手伝いができれば　と

思っています。

KIMONO ２