2017 MCFAJ RD2 富士スピードウェイ


2017年6月18日の MCFAJ Round2 富士スピードウェイに参戦してきました。
今年は殆ど練習して無くて、タイムも全く出ていない状態でのレースウィークで現地入り。
ある種諦めの境地と言うか、コリャ無理だな… って感じでした。
走る前から諦めてどうする!?って話なんですが、ヤル気レベルは何時にも増して盛り上がらない状態でした。

エントラントを見ると TAKE4 さんの他強敵は居ないようです(失礼!)ま~順当に走れば2位は固いかな?
みたいな完全にナメた状況。
今にして思うと許されないですね。。。

今回は久々にユーレイチーム員のウチの嫁さん同伴です。
レースのやり方覚えてるのか不安ですが、とりあえず来るからには容赦なく使いましょう。


6/17 前日練習

今回の指定ピットは 27番。
27番ガレージ組としては 1番乗りだったので、さっさと有料で鍵を借りて設営開始。
今日の走行は午後からの枠でとりあえず1本を予定。

イメージ 1


今日に関しては快晴で全く雨の心配無し!明日もこうあって欲しいですね。
走行開始に向けてセットアップを済ませて 13:40 からの S2 のレーサー券を買いました。
1本目の枠については TAKE4さん、ニッシー君、キムキムさんが出走です。
S2R-B 13:40~14:10

13:13 気象記録
気温  25.0℃
湿度 39%
気圧  945hp

キャブオーダー
MJ  = 182
MJH = 3.9
JN  = 69-34(4)
SJ  = 42
AS  = 1-3/4回転戻し
PWJ = 48(CUT MODE の初期設定  3)

進角 = 0度
ヘッドガスケット = 0.4mm
リードガスケット = NSR250R用

ラジエターテーピング1枚(結果54℃)

天気もよくコンディションは良いです。
例年なら 2分を切るぜ!58秒だ!ってコンディションですが今年は多くは望めません…
とりあえず1秒台、何とか0秒台にかすりたいって心境です。

1周目 2.02,84
悪くはないです。
しかし何かがおかしい…?気のせいか??

この後続けて 2秒台を連発して、ふと速度計を見ると 208km/h くらいしか出ていない!遅い!バイクが遅すぎる!!
遅い事が分かったのでもう少しブレーキングポイントを奥に取れるので、そこを詰めて0秒台。
しかし6周も回ったところで腰が痛い…
運動不足?
バイク乗ってなさすぎ?
兎に角腰が悲鳴を挙げてタイムアタックどころでは無くなってしまいました。
一度ピットロード走って腰を伸ばしたら治りましたが、もう少し背筋を鍛えないとだなぁ~

冷静にバイクを観察すると開け始めてのパワーの立ち上がりが鈍い。
フロントフォークが入らず残ストが余ってる。

フロントに関しては先日フォークオイルを交換した影響?乗れていないだけ?
良く分からないので圧側ダンパーを 2ノッチ抜いてイニシャルも 1回転抜きで様子をみるも多少良くなった?気のせい?ってレベル…

その後もう一度 0秒台を記録して終了。
2分は切れませんでした。

ベストタイム:2.00,75
トップスピード:208.9km/h


続いて S2R-D 券の走行です。

S2R-D 15:00~15:30

13:13 気象記録
気温  24.0℃
湿度 39%
気圧  946hp

キャブオーダー
MJ  = 182
MJH = 3.9
JN  = 69-34(4)
SJ  = 42
AS  = 1-3/4回転戻し
PWJ = 48(CUT MODE の初期設定  3)

進角 = 0度
ヘッドガスケット = 0.4mm
リードガスケット = NSR250R用

ラジエターテーピング1枚(結果54℃)

キャブオーダーは変更無し。
サスは乗れていないだけの疑いが濃厚なので元に戻して D券の走行です。
本来は車検の時間と重なってかなりタイトになるので走る気無かったのですが、確認事項が多かったので走行する事にしました。
腰痛もそうだし、サスもそうだし、バイクのトップスピードもそうだし…
何よりレース感と言うか、2分切りのリズムを取り戻したい。
0秒台と 59秒台には明確な違いがあります。
今の nao の走りでは 0秒台が一杯で 2分切りは未だ見えません。
明日に繋げるためにもその手応えだけでも感じておきたいところです。
イメージ 2

S2R-D 走行開始。
1秒台から始まり 0秒には入るもやはりそこが精一杯。
バイクはさらに遅く 205km/h が精一杯… なんじゃコリャ(汗)
気ばかり焦ったのか、ブレーキが遅れてクリップ付けなかったり、焦って開けて曲がりきれなかったりでどうにも危ない。
そしてやっぱり7周くらいでちょっと腰に来ました…

落ち着きを取り戻すためにピットスルー。
0秒~2秒をフラフラして、もう止めようかな…とペースを落としたところで TAKE4 さんにぶちぬかれました。
これはチャンスです!ピット・インして終わるつもりだったけど中止して TAKE4 さんを追いかけます。
ふむふむ、こうか!こうだったのか!
この後 59秒台を 3連発で S2R-D 走行終了。
最後の最後に実りある走行が出来ました。

ベストタイム:1.59,21
トップスピード:205.9km/h


なんとか2分も切って一安心。
ですが致命的にトップスピードが遅い… でも話を聞くと皆一様にトップスピードが落ちている様子。
そう言えば追いかけていた TAKE4号も差は全く広がらなかったな… 何なんだろう?特に向かい風でも無かったし??

さて走行が終わったら車検を済ませて最低限の整備だけ済ませて nao家は一旦外出です。
御殿場温泉会館で風呂を済ませて戻りますが、門限が 20時なので時間ギリギリ!20時門限は厳しいです、せめて 22時にしてくれないかなぁ。。。
温泉会館ですがいつの間にか食堂が出来ていてカレーが兎に角すごいです。
次回はカレーを食べて見ようかな?
今回は帰りの時間がギリギリで夕飯もコンビニでの買い物ですが時計とニラメッコでした。
イメージ 3

戻ったらエンジンの整備とタイヤ交換、ざっと掃除して整備終了。
明日の天気が気になりますが何だか微妙な天気予報です。
午後からは間違いなく降りそうだけど午前中は大丈夫かな? GP125 は午前中で終わる日程なので大丈夫かな?
イメージ 4




6/18MCFAJ RD2 富士予選決勝

朝ちょっと寒いくらいの中起床。
とりあえず雨は降っていませんが曇り空。
昨日のように快晴とは行かない感じですね。

前日までに車検は終えてあるので、今日の日程は予選からです。
nao嫁にミーティング出席させて、その間に予選準備。
エンジン回して見るとちょっと薄いかな?って感じだけど悪くは無さそうです。
決勝装備のピストンとリードバルブなのでやはりパリッとしていて気持ち良いですね。
RS のパーツはもう殆ど販売終了なので、今後は手持ちのパーツを如何に遣り繰り出来るかもレースする要素になって来ています。

予選スタート前チェックの時間です。
準備して出撃。
いよいよ nao の 2017年が開幕です。

予選 8:23~8:37

7:45 気象記録
気温  18.5℃
湿度 61%
気圧  946hp

キャブオーダー
MJ  = 182
MJH = 3.9
JN  = 69-34(4)
SJ  = 42
AS  = 1-3/4回転戻し
PWJ = 48(CUT MODE の初期設定  3)

進角 = 0度
ヘッドガスケット = 0.4mm
リードガスケット = RS用

ラジエターテーピング2枚(結果52℃)

出来るだけ前方でコースインしたかったのですが、タイミングが悪く中ほどに。。。
前には CBR400 ? だかと S80 が。
どうせ直ぐ抜いちゃうから前に入れて欲しかったんだけど、入れて貰えなくて仕方無く元の位置からコースイン。
コースイン後の 1コーナー大外から捲って S80 とか CBR とか抜いて前方を走っている 125 を追いかけます。
TAKE4 さん捕まえたかったんだけど、見つけることが出来ず、誰にも会わない単独走行。
タイムは 2周目に 0秒台。
しかしその後は周回遅れ等が出てきてタイムアップが難しい!結局 6周を走って 5周目の 0秒台が予選ベストでした。
そしてやっぱりトップスピードが落ちている…

ベストタイム:2.00,172
トップスピード:208.3km/h

さて、予選終了。
多分 TAKE4 さんが2分切ってポールポジション、nao が 2位だろうな?3位以下は2秒台くらいかな?と思ってたのですが正直驚きました。

ポールポジションは佐藤選手で 1.59,697
2位は TAKE4 さんで 2.00,150
3位は nao で 2.00,172
4位は ニッシー君で 2.00,974

なんと佐藤選手が唯一の2分切りで4位のニッシー君までが 0秒台の大混戦!
これは完全に予想外でした。
正直ナメてました、ゴメンナサイ。
上位4人のタイム差からすると混戦模様で誰か一人が表彰台落ちです。
伸び盛りの二人と安定の TAKE4 さんからすると最もアブナイのは nao ぢゃね!?

久しぶりに変な汗が止まりませんでした。。。



決勝

今レースウィークは何故かバイクがメチャクチャ遅いです、マズイです。
とは言え、原因も分からず次はもう決勝なので残りは人間が頑張るしかありません。
ロガーデーターとかで分析して、どうもキャブが薄いよな?って事でキャブセットを見直し。
あとは昨日のS2R-D 券の2分切りのイメージを持って決勝で勝負です。
おそらく決勝は 4台のスリップ合戦が展開されるでしょう、今日の nao RS は何時もの直線パワーが期待できません。
ストレートはスリップに潜り込んでインフィールドの何処かで勝負に出るしか無いでしょうか。

決勝 11:54~12:14

11:03 気象記録
気温  19.5℃
湿度 58%
気圧  946hp

キャブオーダー
MJ  = 185
MJH = 3.9
JN  = 69-34(4)
SJ  = 42
AS  = 1-3/4回転戻し
PWJ = 48(CUT MODE の初期設定  3)

進角 = 0度
ヘッドガスケット = 0.4mm
リードガスケット = RS用

ラジエターテーピング2枚(結果52℃)

ここまで他の予選でもオイル漏れ等無くて、久しぶりにディレイも無いし条件も良いな~なんて思ってたら、ウェイティング中に行ってた予選最終組でオイル漏れがありました…
最終コーナーから 1コーナー 150m 看板付近までアウト側オイル処理されました。
当然ディレイ。
天気も怪しくなってくる…
色々と不安を抱えた中グリッド整列です。

選手紹介を終えてエンジン始動、ちょっとエンジン掛からなくて焦りましたが無事に始動。
ウォームアップラップを終えて再整列。

シグナルを見上げてエンジン回転を上げます、レッドが点灯… 消灯してスタートです!

クラッチミートが上手く行かず大失敗、再加速した時には5番手くらいかな?結構遠くに TAKE4 さん、続いて佐藤選手が見えます。
その間に割って入るように NSR250R が加速して来ました。
コレと絡んでたら二人が逃げちゃう!多分ニッシー君も直後に居るはず!今日はパワー出ていないからホームストレート出る時にはどうしても背後にピッタリ付けていたい!!
100R の中で佐藤選手を捕まえて大外から回り込んで抜くことに成功しました。
300R で TAKE4 さんが大分近くなって最終コーナーからホームストレート。
スリップに入るに至らず2周目突入。

徐々に TAKE4 さんとの距離を詰める事に成功し、最終コーナではピッタリ背後に付けました。これならスリップが効きます!
3周目のストレートからブレーキングでついにトップを奪いました。
そのままテールトゥノーズで順位をコーナーによって変えながら 4周目に入った 1コーナー、TAKE4 さんと nao のブレーキング合戦でしたがなんとアウト側に居た TAKE4 さんがスリップダウンで転倒してしまいました。

本当に直前だったので避けるのもギリギリで nao も心臓が口から出そうになってしまいました。
その後しばらく走りがグチャグチャになってしまって、冷静になれたのはホームストレートに出てからです。
あんなにアッサリ転んだのには何か理由がある筈だ、直前のクラスでオイル漏れでディレイしていたよな!?まさか!!??

そこから先は nao も何時食らうかもうドキドキです。
多分佐藤選手もニッシー君も虎視眈々と nao を狙っているはず。
手は抜けない、しかしオイルも怖い。
そしてこの辺で気づいてしまいました。

もしかして nao トップぢゃね??…

って事は…


するってぇ事は…


まさか…

勝てるんじゃね!?…



ここから先は自分との戦いと自問自答です。
何せ nao は勝ち星に縁が無い。

思えば 99年の GP250 でもトップを独走していながらマシントラブルで勝ち星を逃した事がありました…
去年の富士でも最終ラップまでトップを走っていながら最後の最後に負けました…

2位は沢山有るけど優勝がありません、今までありません!!

去年は出場した全レースで2位で年間ランキンも2位と言うパーフェクト2位でした。

勝てるのか?今日こそ勝てるのか?それともまた何かあるのか?

ずっと不安との戦いで、ホームストレートに出る度にこれが最終ラップだろ!?と信じてもう1周回る繰り返し。
何時佐藤選手が出てくるか、ニッシー君に食われるか、心臓が爆発しそうな走行でした。
タイムも 2秒程度、これは完全にマズイ、最終コーナーでスリップに入られてたら負けてしまう!!

周回遅れを捌いて僅かながらタイムアップして飛び出した最終コーナー、ホームストレート。
あれ?まだシグナルブルーだよ、チェッカーも出てないよ、もう1周か… と思ったらコントロールライン近くでシグナルがイエローの点滅に、シグナルタワーからチェッカーフラッグが出てきました。
そうか、nao がトップだから何時もと景色が違うんだ…

ここからチェッカーをくぐるまで猛烈に長く感じました。
今まで勝てそうで勝てない事だらけだったので最後の最後まで油断できませんでした。

でも今度は嘘では無かったようです。
アクシデントもありません。
誰も nao の前には居ません。





チェッカー受けてから左手でガッツポーズです、絶対に右手ではしません(笑)



つまり…


優勝です!…

イメージ 5


ベストタイム:2.00.079
トップスピード:207.3km/h


レースタイムは結局2分切る事は無く、トップスピードも凄い遅い… 課題も大変多いレースでしたが、エキスパートに上がって 9年目にしてようやく勝てました。
前回の表彰台てっぺんはノービスの時ですから、ここまで随分と掛かってしまいました。
今回の勝ち星は幸運のオマケみたいな物なので、次回は実力でもぎ取りたいですね。
今は運も実力のウチと考えて少し自分にご褒美をあげたいと思います。
文句言いながらも何だかんだ協力してるウチの嫁さんの見てる前で初優勝できたのは本当に嬉しく思います。

お手伝い応援してくれた皆様ありがとうございました。