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FISCO 走行・Mコンパウンドのタイヤテスト


8/3 FISCO を走行してきました。
目的は、4st用のタイヤである M コンパウンドのテスト。

nao はこれまでフロントD、リアC と言う組み合わせでダンロップを使ってましたが、
今シーズンに関しては C のコンパウンド供給が終わりました。
シーズン途中でタイヤ供給終了、今までこんな事はありませんでした。
来期以降も C が供給されるのか?非常に怪しいです。

2st の 125 が本来はもう無くなっている筈の世の中ですから、いずれは 4st に全面的に移行するでしょう。
って事で 4st用のタイヤである M コンパウンドを試してみました。
具体的に何がどう違って 2st 用と 4st 用に分かれるのか?知りません。
推測は幾つか立ちますが、それはそれとしておいて。
使い物になるのか?全く駄目駄目か魔法のタイヤか、違いがわからない男である nao には全く同じか(汗)
兎に角試して見ましょう。


タイヤはネットショップ利用でマッハで購入。
流石にフレッシュなタイヤが供給されますね、2013年製造です。
前回のレースで使った 2st タイヤは 2010年の製造でしたね・・・

いざ富士へ!!


ゲートオープン前の列に並んで、先ずは守衛室の前のゲートが開くのを待ちます。
6:30 頃だったかな?ゲートが開いたのでそのまま駐車場エリアへ。
メインゲートの開き待ちには並びません。

何故って、実はマシンの準備が全く終わってないのと、今日の1本目の走行は 8:40 なのでゲートが開いてからではとても間に合いません!!
駐車場でそそくさとマシンを下ろしてタイヤ交換、混合ガス製造、ラジエターへの給水まで済ませた頃にゲートオープン。

積み込んでパドックに行くと jara さんが居ました。
今日の 125組は以上終了・・・ 寂しい。
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準備済ませてあっと言う間に走行時間です!

S1 08:40~09:10

8:12 気象記録
気温  24.5℃
湿度 74%
気圧  944hp

キャブオーダー
MJ  = 172
MJH = 3.9
JN  = 68-34(4)
SJ  = 42
AS  = 1-3/4回転戻し
PWJ = 48(CUT MODE の初期設定  3)

キャブは結構薄く出てたのですが、やり直してる時間も無く壊れるほどでは無いのでここで見切りました。
jara さんと一緒にコースインしようかと考えたのですが、そうすると熱くなってタイヤテストどころでは無くなってしまう可能性高かったので先にコースに入りました(笑)
数周して行けそうなら合流する作戦で。。。

タイヤって大きいんですよね… nao は以前は TZ と RS を時と場合によって使い分けてたりしましたが、タイヤは無理でした(汗)
TZ では前後 C、RS ではフロントDでリアC、これの組み合わせは絶対でした。
色んなパターン試したけど、どうにもこの組み合わせから逃れられず… RS ではリアD を使うと跳ねちゃって開けられない、TZ でフロント D や RS でフロント C も全く駄目。
なので今回の前後 M も物凄く不安です(滝汗)

まずはコースインラップを慎重に1周し 2周目へ。

2LAP目は 2.06,12

ふむふむ、ほぼ想定通り。
感覚的なズレは無いと認識。
これって物試す上では大変重要なんです。
思ってたよりも早く感じたり遅く感じたりでは評価がアテになりません。
今日は体調的にはテストには問題無いって事ですね。

次、3周目。
コース状況も確認したのでここからがテスト本番ですね。
先ずは軽くペースを上げつつタイヤの挙動に全神経を集中します。
3LAP目を終えてコントロールライン通過。
タイムは 2.02,0
ん?2秒前半?4秒くらいかと想定してたのですが思ったより速かったな… 
エンジン速いのかな?と思いましたが絞り過ぎでむしろ遅いです。
はて??

4LAP目、ちょっとペースを上げて見ました。
1コーナー、まだタイヤがどう言うインフォメーションをライダーに与えるのか解らない事もあって150m 看板までは突っ込めません、人間的にもタイヤを信用出来ずレーシングスピードに対応しきれて居ない感じです。
300R もアーチ下まで突っ込めません。
その他の区間は出来る範囲でタイヤなりに目一杯走らせて居る感じです。

感覚的には 2秒前半から 1秒中盤あたりってところです。

コントロールラインを通過。
らっぷ君アルティメットが時を刻みます。



え?



ええ?? んん~??



流石に目を疑いました。
時計壊れたかな…??

タイムは 1.59,26 です。
こんなにあっさり2分切る訳無いだろ?おかしいな??


様子を確認する為、1コーナーから Aコーナーまでナラシラインを行って挙動を確認、問題無し。
Aコーナーの出口からラインに乗って、ちょっとだけ、出来る限りペースを上げて数周様子を見てみる事にします。

5LAP目、途中レコードラインから離脱していたので 3秒後半から 3秒前半くらいかな?
コントロールライン通過、ラップカウントに注目します。
タイムは 2.00,41 です。

え? 1コーナーから Aコーナーの侵入までサボって 0秒台!?何かが変だ。
とりあえずそのまま 6LAP目へ。

タイヤに関しては全く不安感を感じません。何のインフォメーションも得られない感じです。
いくらでも攻められる感じ。
若い自分だったらコレでイケイケな感じになるのですが、”もう辛いぞ!”とか”そろそろ滑るぞ!”と言った類のタイヤのインフォメーションを得られないのは逆に不安です(汗)

とりあえず吹っ飛ばないように、出来る限りペースを上げつつで 90% くらいの力の走行でしょうか?
本来のアタックラップだったら 120% なんですが、ちょっと押さえつつでアタック。
タイムは 1.58,39 です…

不安感マックス。
2分ってこんなにあっさりと切れる物では無い!!命懸けアタックラップでようやく切る物の筈です。
それが 59秒通り越して 58秒、しかも 58秒前半だと!?ワケが解らん。
とりあえずこれだけでは、たまたまかもしれないので続けて数ラップをこなす事にしました。

7周目、1.58,20

8周目、1.58,44

58秒前半コンスタントが当たり前に出来ます… 前回のレースでこのタイムが出てれば(汗)

このまま本気で攻めたら 57秒に入ってしまう!?自己ベストは2010年の mcfaj FISCO 決勝でギリギリ限界で命削って得た 1.57,460 なんですが(滝汗)

しかも 57秒なんてこの時の奇跡の一発だけで、あとは 58秒4 とか 3 あたりなんですが・・・とりあえず落ち着くためにピットをゴースルー。

その間に今起こってる事を冷静に分析。
このままペース上げるのはイキナリお釣りを貰ってハイサイドとかがありえそう。
とりあえずはタイヤの限界値へのインフォメーションを感じる事、使い方を見つける事が最優先!
その為にはある程度ペースを上げる必要もあるが、やりすぎは危険だ。

コースへ復帰すると jara さん発見。
バイクはやっぱり今日は直線が遅いです、何時も程 jara さんにパワー差で追い付きません。
最終からの加速を乗せて前に出る事に成功。
jara さんを引っ張りつつで走る事で、何か解る事も多いだろう!と考えますが、そのラップに 1.58,60 です。

全く自分の感覚と違って想定よりも常に 1秒近く速いです。
そして次のラップ、1.58,13 です。

この段階でもタイヤの滑り出す兆候や限界のインフォメーションは丸っきり感じません。

当然、1.58,13 なんて練習ベスト更新です。

レースでも 2010年富士の奇跡の一発を除けば、こんなタイム出た事ありません。
それも、あまり無理してる感じが無いので尚更不安です・・・
残り3周しましたが、何時ハイサイド喰らうか怖くなって来たのもあって慎重にアクセル開けるようなってしまいました。
それでも2分は切って 58秒後半です。

ここでチェッカー。
今回のベストは 00秒台を想定しつつも 1.58,13 でした。
トップスピード 214.7km/h(jara さんのスリップ使用)
デトカン 34 発。
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タイム的には想定以上なんですが、コントロールしてる感は全くゼロで、タイヤなりに走らせているだけです。
ライダーのコントロールの支配下に無いので、限界を超えた瞬間にワケも解らず投げ出されるでしょう。
これは大変危険です。
コレが解らず何度ハイサイド喰らって骨折したでしょうか・・・

とりあえず、タイムを出せるタイヤなのは解りました。
あとはどう使うか?ですね。

気付いた事はバンキングさせてる最中に速度が落ちます。
タイヤのグリップが良いって事なんだと思います。
今まで寝かせた状態で僅かに当ててたブレーキを必要とする区間でブレーキの必要が無くなりました。
速度が落ちる=グリップ感があるって感じでアクセルが開けやすくなります。
速度が落ちているので早めに起こす事になり、これによって脱出加速が上がってる様子です。
そしてタイムが出る。

反面、100R では軽いチャタリングが出る様になりました。
ただ、100R の通過速度も上がっているので、一概に比較出来ません。
100R はもうちょっとペース上げるとハイサイドするかな?って今になると思います。

300R は寝かせながら通過してる区間がやはり速度落ちます、と言うか伸びるのが止ります。

こうして考えると全体的にグリップは猛烈に上がってるのかな?って感じですね。
もうちょっと分析して、自分の物にしたいですね。
今は魔法のタイヤなのか悪魔のタイヤなのか非常に微妙なところです。
とりあえず今後も M コンパウンドで行ってみましょうか。



さて、走行終わったら整備して帰るんですが、エンジン開けたところで大粒の雨が~!!なんでこうなるの!
って事で4輪が撤収した後の車検場前屋根下を確保して整備してましたが、何やら明日のイベントの準備がある様子でそこも午後3時で追い出されました(泣)
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さて、次の走行は 15日にあるんだっけな?弊社は夏休み無いので休めません(泣)
早い段階で次の走行をこなしたいですね。

富士だった皆様お疲れ様でした!