2013 MCFAJ RD2 FISCO に参戦しました


6/30 に富士で開催された MCFAJ ロードレース第二戦、富士スピードウェイ。
今年は諸事情により一戦だけになってしまった富士。
前日の 6/29 より乗り込みました。
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6/29 前日スポーツ走行


今回 nao の指定ピットは 22番。

昼前には続々と集って、21番には mkさん、Jaraさん、キムキムさん、怪人24さん、TAKE4さん。
22番にはのぶぞ~さんとゆみぞ~さん、そして nao。
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設営が終わったら走行準備。
エンジンのナラシはショートコースで終わらせたけど、やっぱり不安。
一応今回は旧エンジン持参。
何かあったら即戻す方向です。

準備完了、いざ走行へ!
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13:20 気象記録
気温  26.5℃
湿度 39%
気圧  945hp

キャブオーダー
MJ  = 180
MJH = 3.9
JN  = 68-34(4)
SJ  = 42
AS  = 1-3/4回転戻し
PWJ = 48(CUT MODE の初期設定  3)
6/29 S2-B 13:40~14:10

今日の富士は湿度が低いです。
こんな低いのは過去データーがありません。
最初絞り気味だったキャブですが、やっぱり薄いフィーリングだったので 180 で落ち着きました。
悪くなさそうですがどうでしょうか?

今日の目標は 2分切りです。

富士は兎に角2分の壁です!これを超えるかどうかでトップグループでレース出来るか、下位に脱落するかが決まります。

nao の場合0秒フラットまでは出す自信ありますが、これが0秒と59秒では恐ろしく世界が違う。
明確に2分を切る走りが出来なくては絶対に切れません。
2分台での走りでどんなに詰めてもリスクが増えるばかりで絶対切れません。

最近2分切りの走り方が出来なくなっているので、今日の課題は2分を切る走り方を取り戻す事です。

2分を切る走り方。
1コーナーのブレーキングは 150m 看板より先、止れない!と感じつつもバンキング開始で”行ける曲がれる!”と感じてラインに乗れる事。
300R はアーチの下でブレーキング。
リアがホップしフロントがヨレる感覚を掴み、止れない!と思いつつもある地点から”行ける!”と言う確信に代わりフロントに加重を乗せてキレ良くクリップを結んで僅かな半クラ、若しくは半クラ不要で立ち上がれる事。

これらが出来ると不思議と他のコーナーもロス少なく曲がれるようになり、安全に2分を切れます。
逆にこの感覚が無い限り、増えるのはリスクばかりでピッタリ0秒フラットで頭打ち… 誰か上で見ててタイム操作してるとしか思えん。

さて、課題を胸にコースイン。
2周ほどエンジンの調子、逆ローテーションで組んだタイヤの様子を見ます。
実は今回ダンロップのリアCが手に入らなかったので、練習用は廃棄予定だったタイヤを逆付けして使ってます。
こうする事で左は厳しいが右には余裕が出来る。
ま、これが後に痛い目に合うキッカケにもなるわけですが(泣)

2周を終えてエンジンも足回りも問題無し!横井エンジニアリングで仕様変更した前後サスも違和感は無く、攻めて見てどうか?と言う感じです。

3周目から攻め込みますが、頭と体と目がチグハグです。
Aコーナーって何処でブレーキングしてクリッピングポイントどこだっけ??
ここだ!と思ったら全然イン側で慌ててバイク起こしたり… 何やってんだか。
TAKE4 さんを見つけて追いかけるも全く歯が立ちません。

そんなこんなで7周ほど。
やっぱり2分以下の走りしか出来ません、0秒台止り。

考察。
1コーナーでは 150m まで突っ込むと止り切れず曲げ始められません。
いや、そうじゃない。
きっと出来るんだ、出来ないって感じる心のブレーキに負けてるんだ。
それはきっと僅かな差でしか無いのでしょう。
でもその差が大きくて、そして怖い。
それを克服出来た時にこそ2分の壁は崩せるのです。
解っていても今日まで出来なかった。
ベストタイム 1分57秒まで出した事のある nao からすれば、3秒以上も遅いタイムなんてマシンのせいでも何でもなくて自分の勇気の問題。

9周目、150m看板を凝視して力一杯入力したフロントブレーキ。
そうだ!この感じだ!今まで恐怖に負けて力一杯握ってるつもりが甘かったんだ!だから後半厳しくなる。

大きな動きで深くダイブするフロントフォーク、ハンドリアブレーキでリアの動きを制御します。
多分20m付近でしょうか?行ける!と言う確信に変わりました。
この感覚です、フォークのダイブ具合が違うんだ… だから良く曲がるし減速も後半にしわ寄せが来ないからコーナリングにスムーズに入れる。
300R はちょっと入力が強すぎてリアのホップを腕で力ずくで押さえ込んでしまっている。
だから最初の曲がり始めがよろしくない。
最終を加速してコントロールライン通過。
らっぷ君アルティメットの表示したタイムは 2.00,00
呪いの2分フラット… これではまだ2分は切らせて貰えないようです。

よし!300R だ!あとはそれが解決出来れば切れる!!
確信に変わりました。

10周目 1.59,95
とりあえず切りましたがオマケみたいな物ですね。
でも2分を切る走り方が出来るようになったので、あとはこれを詰めていけば 59秒コンスタントが見えて来ます。
のこり3周は他クラスに引っ掛かりつつも 0秒台と 1秒台。
あれだけ減速しても 0秒台と言う事で焦りはありませんでした。
2分切りの走り方を取り戻せたと言う事でホッとしました。

S2-B 終了。

ベストタイム = 1.59,95
トップスピード = 215.3km
デトネーション = 0カウント




14:55 気象記録
気温  24.5℃
湿度 41%
気圧  946hp

キャブオーダー
MJ  = 175
MJH = 3.9
JN  = 68-34(4)
SJ  = 42
AS  = 1-3/4回転戻し
PWJ = 48(CUT MODE の初期設定  3)
6/29 S2-D 15:00~15:30

2分切りの走り方を出来る様になったので、次の走行ではそれを再確認し自分の物とする事です。
今回の課題は 59秒コンスタントです。

タイヤの状況を考えても 58秒台は辛いでしょう。
逆に今日 59秒コンスタントが出来れば、新品タイヤを履く明日のレースでは 58秒に入ると思います。
兎に角、59秒コンスタント。
2分切りの走りを忘れず体で覚えこむ事が最重要課題です!

コースイン、走行開始。

流石にキャブ濃すぎたかな?と絞って見ましたが失敗でした… 5,6速が伸びません。
でも極端に悪い訳でも無いのでそのまま走行。
2周目、2.01,50
ここからです!

3周目 1.59,71

4周目 1.59,57

5周目 1.59,06

ぬお~!! 59,06 まで来たが 58秒台入らなかったか!よし!58秒入れちゃる!!
あれ?課題は?って事ですね、そうですね…今にして思えばそうなんです。

6,7周目とビッグバイクに絡んでしまって 0秒台。
多分 59秒頭から 58秒ペースだったと思われ。
悔しさ倍増、冷静さ欠落。。。たいむに飢えた野獣モードマックス。

8周目、目の前が開けました。
チャンス到来。
100R までかなり良い感じで走れています、邪魔なバイクは見えません。
行ける!行ける!行ける!!

ハイ、完全に冷静さを失い欲だけで走っていました。
タイヤの状況、課題、何故その課題にしていたのか?すっかり頭から吹っ飛んで、頭の中には 58 の数字しかありませんでした。。。

そしてやっぱりこうなります。

ヘアピン進入で転倒。

ヘアピン進入って下りで結構な速度出てるんですね… 滑走中に壊れていくバイク見ながら妙に冷静でした…外側一杯まで滑って行ったバイクを起こしてコース外に退避。
ステップバーが折れていて自走不能…
そしてチェストパッドしていたけど妙に左胸が痛い。
呼吸して肺が膨らむたびに激痛。
でも姿勢によってはピタリと痛みが止る。

あ~あ、やっちまったな。。。どっちにしろ病院行っても肋骨は放置プレイだからいいや。
場所的にも硬骨じゃなくて軟骨部分だと思われ。

さて何で転んだか。前触れも無くイキナリ足元すくわれましたが、ここは左コーナー下りの進入。
先日の富士ショートですらズリズリ来ていたタイヤには無理ってもんでしょうな…
欲が出て忘れてしまっていました。

レッカーに迎えに来て貰って、コース内に落ちている部品の回収を頼みました。
今日は長い夜になりそうだ。。。


S2-D 終了。


ベストタイム = 1.59,06
トップスピード = 214.1km
デトネーション = 17カウント


そして松山千春・・・じゃなくて長い夜

さて、ガレージに帰還。
回収してもらった部品を引き取って修理開始。
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皆さんは車検ですが、当然車検どころではありません・・・ 車検は明日です。
明日手伝ってくれるオーハシさんに転倒したので車検は明日になる旨を連絡。
ちょっと早めに来てくれるとの事でありがとうございます。
今回は一人っ子レーシングなので大変助かります。

左ステップ、ハンドル、クラッチレバー修復。
カウルはガムテープで応急修理。

そして問題はチャンバー。。。
内側に曲がってしまってスイングアームにぶつかりそうです。
サスがストロークしたら絶対当たる。

スペアチャンバー持って来て無い… 方々当たって見るもスペアチャンバー無し、
ニッシー君が新品なら持ってるって事で、最悪は買取でって事にして貰って気合一発力技修正!!
曲がった所とは違う部分から曲がりもしましたがとりあえず何とかなったのでヨシとしましょう。。。
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エンジンの決勝仕様への組み換えと修理を終えたのは深夜1時前でした。
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食料だけはコンビニで買ってきましたが風呂はナシです。
汗かいて気持ち悪いんだけど自業自得ですね。
そして就寝ですが、寝る角度によって肋骨が痛い!!!
転ぶとロクな事無いです(大泣)

そして翌日のレース日へ続きます。
明日はどんな展開になるのだろう?何時も寝ようとするとそんな事を考えて、作戦を練って、作戦が纏まる前に落ちて朝になりますね(笑)