8/6 の筑波選手権にお手伝い行って来ました。


今回は何時もの 125(J-GP3) ではありません。
ST600 のインタークラスでライダーは nao の電気の先生、GBS racing のやまさんです。
今まで電気関係で散々面倒なお願いして助けて頂いてるので、たまには恩返しせねば。


とは言え、 nao の 20年以上のレース人生の中でも実は初の 4サイクルエンジンレーサーへの関与なのです。

ミニバイクやプロダクション、勿論レーサー含めてこれまであらゆるカテゴリーで 2サイクルしか面倒見た事ありません(汗)
そう言った意味では勝手が解からずかなり不安です。

さて、本来であれば 600のレースのやり方を学ぶ意味もあるので前日のスポ走から合流するのが筋なのですが nao はどうしても外せない用事が金曜の午後からあり、それが済み次第筑波行きって事で何とか纏めました。
やまさん達は宿組なので、どこかで落ち合ってパスやタイスケを貰って車中泊の nao は一人筑波で ST600 のお勉強… の筈でした。


が!金曜の用事が済んで携帯に電源を入れて確認するとやまさんからメールが… はて?
こちらのガレージへ戻ってくるので、そこで書類関係を渡せますと。 ええ??
よく読むと…

エンジン壊れたのでスペアエンジンを取りに帰って来る

なにー!! これからエンジン交換ですか!?

とりあえず地元で合流して事情を聞いて。

RS125 や TZ125 ならライダー休ませて nao がエンジン交換から何から何までやるのですが、勝手知らない yzf-R6 ではそうも行きません… 
筑波でやまさんと再合流してエンジン換装開始。

600ってギッシリ詰まってて大変(汗)

エンジン重いしクリアランス狭いし定位置までエンジン持って行くだけでも物凄く大変(滝汗)
上からクレーンで吊りたい感じです。

エンジンのアジャストカラーはトンでもなく繊細な作りでこれまた大変!!!この部分もっと設計をどうにか出来んかったのか??

こんなの一人じゃどうにも出来ませんね…


深夜 1時過ぎ、ようやっとエンジン換装が終わりました…

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ここでやまさんには宿へ休みに行って貰って、残りは nao の仕事。

次はタイヤ交換です。
どのホイールにどのタイヤ履かせるか?指示を間違えないようにしっかり確認。
レインタイヤと予選用のタイヤを組み込みます。


っても恐ろしくデカイな… 当たり前だけど(汗)


先ずは車体からホイールを外すのですが、予想以上にホイール重い!!ちょっとビックリした、こりゃタイヤ交換もかなりの力仕事ですな。

タイヤ剥ぐのもちょっと勝手が違う… う~ん、どうやれば楽に取れるんだろ??片側の耳は取れたけど、ホイールとタイヤの分離がイマイチ上手く出来ない… 125 だとプラハンで耳引っ叩いて取るんだけど… 試行錯誤の結果、レバーの使い方で取りやすい方法があるのを見つける。

深夜2時過ぎ… 一旦休憩してコーヒータイムに。
付近を徘徊していたらロガーとニラメッコしてる sus*mu*9* さんを見つけたので暫しお話。。。 幾分リフレッシュしたところでタイヤ交換再開。
組み付けもやはり 125 や GP250 とはちょっと勝手が違う(汗)コツが解からず少し苦戦、いや大分苦戦。
3:30頃で一旦小休止、少し仮眠して 6時から再作業。

一人で出来た 600 の初作業~!!
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宿から戻ってきたやまさん達と合流して準備整えてパドックへ。
GBS racing でテントスペースを買っていたので以後のレースベースはそちらへお引越し。

しかし今日は暑い。
気をつけないと熱中症で倒れてしまいそうです。

そして重い… Bパドックから Aパドックへ至る長い 2箇所の坂を 600押すのはかなり辛いです。
途中で休み休み、何とかテントスペースへ到着。。。

アンダーカウル外すの忘れて車検行ったり少々不手際もありましたが無事車検も通過。
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予選へ。。。



サインボードに残り時間を出すよう指示を受けていたのですが、手元の時計でやってたらタイスケは 2分程度ディレイしているのを途中で発見(汗)ヤバイ!!途中で何故か残り時間が増えてしまってライダーは戸惑ったかもしれませんね、申し訳ない、完全に注意不足でした。




さて、決勝へ向けて。。。


エンジン、開けなくて良いんですね~
ガソリンにオイル混ぜなくて良いんですね~
暖気運転してみるのも押しがけ無いでセルボタン一発~
600ってスバラシイ(笑)

難点はやはり重くデカイ事か…



ちょっと時間が空いたので J-GP3 の決勝を見学。
皆さんの様子を見て回ってると、sus*mu*9* さんが何やら首捻ってる?聞いてみるとキャブをもうちょっと絞るべきだった!と。

えぇ!?どうする??サイティングラップで様子見て絞るならグリッドで作業するよ!って事で急遽キャブセット一式持ってグリッドへ。。。

絞らなくても大丈夫そうって事で纏まりました。
nao は濃い濃いですが、どうも sus*mu*9* さんは絞り過ぎな気が… nao が選ぶであろう MJ との差が何時も 10番近いんですよね。
二人の平均がベストな気がしてきた…

一応、濃いと思っても諦めず濃いなりにはどう走れば良いか?普段の nao の走り方のポイントをちょこっと伝えて決勝へ旅立って貰いました。

見てると、去年あの人とはバトルしたな~とか、あぁ、きっと今走ってたらあの辺なんだろうな… とか思うとちょっと寂しいですね。


ST600インターの時間も迫ってきたので GP3 見学は途中で退席。



いよいよ ST600インタークラス決勝!
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展開は中々見応えがありました。
18周無事に終わりました。
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~ さて、以下は nao の独り言です ~

ライダーは納得が行かない結果だったようですが、きっとそれで良いと思います。
その時の結果に納得したらレーサーの成長は終わりなんじゃないかな?って思ってます。常に向上心を持ち続けて諦めない事、これ一番大事。

今回やまさんはスポ走終了後に神奈川までエンジン取りに来て、深夜まで作業して修理。
そして決勝を無事に走り切り終えました。

これって凄い事だと思います。
もし nao だったら… エンジン取りに行って積み替えて翌日走るだろうか??走れる体力あるだろうか??気持ちは走る事に向くのだろうか??
まして全日本出てる立場からすれば地方選手権は下のレース。
きっと nao だったら諦めてしまっていたと思います。

しかしやまさんは走った。

走ってみないと解らない事って大きい筈です。今回得た物はきっと次の全日本菅生に繋がるでしょう。
あ… いけね、説教みたいになってきましたね(汗)

これだけハードな展開の一日をこなしていながら結果に納得せず上を見続ける事。
nao に足りない物を再認識させて頂きました。

nao は速いライダーもそうですが、強いライダーになりたいですね。






こうして筑波選手権は終わりました。
GP3 や他クラス含めて全てのライダーさんとクルー、オフィシャル他参加者の皆さん、お疲れ様でした!