古くなった TB1207B は固まらない事があるので要注意です。


現在 RS125R のエンジンを O/H 中ですが、クランク交換作業に於いてケースの合わせ面に液状ガスケットを塗布する必要があります。

nao はクランク交換の先生であるまさみっくさんの教えと、マニュアルの 4-34項に指定されている 「Three Bond 1207B または相当品」と言う指定に従い KITAKO の TB1207B を使っています。
これはチューブの裏面に「製造元 ㈱スリーボンド」とありますので指定品と同じ物でしょう。
イメージ 1

で… 実はこの記事書いた数年前から気付いていたのですが、一度開封してから 1年半くらいした TB1207B は全く硬化しなくなります。

最初は製品の初期不良とか、何かのロットの問題かな?と思ってたのですが、今回クランク交換にあたり事前に手持ちの TB1207B 2本をテストしたら全く固まらなくなってました…
イメージ 2

なんで 2本もあるのかと言うと、前回固まらなかった時に保管方法の問題を疑い 1本は冷蔵庫へ、もう 1本は常温保管として見る為にあえて 2本買って両方開封して同時に使用してから保管していたのです。

で、前回の使用からおよそ1年…

今回クランク交換に当たり事前テストとして厚紙に塗り付けて居間に 48時間放置。
48時間後に触ったら見事にベチャっと… 全く固まっていません。

常温保管品はチューブから出した時と全く変わり無し。
冷蔵庫保管品はやや粘度が高かったかな?と思いましたが実用出来るレベルではありませんのでダメです。

キャップ緩んで内部硬化とかは解りますけど、なんで硬化しなくなるんだろ?? TB1207B の成分だけ特殊なんでしょうか?
もし手持ちの TB1207B で古いの持ってる方はテストして見て下さい。
クランク交換にしか使わないようだと硬化不良に気付かない可能性があると思われますよ。

しかし、別口で聞いた話では 4年同じの使ってるけど硬化不良にはならないなんて話も聞いています。
う~ん、なんだろ?保管方法が悪いのかな?環境が悪いのかな?本家スリーボンド製は何かが違うのかな??