6/5 筑波選手権第二戦 予選・決勝(予選編)


前日夜から降り始めた雨は時折激しく降りながら降ったり止んだりを繰り返して朝を迎えました。
朝5時に目覚めましたが心配で一番最初に路面と空を確認するとどんより曇りで路面はウェット。

天気予報を確認すると午前中は降水確率 10% で午後から 30%。

午前は持つにしても午後の決勝が微妙だ(汗)
って言うか、すでに何時降ってもおかしくない曇り空です。

今日のレースはさかいさんと ogawa634 さんが遠路はるばるやって来てくれて手伝ってくれます、何時も有難う御座います。


車検までの段取りを話し合っているとなにやらガレージ全体がざわつき始めました。

ついにポツポツと来てしまいました。

この時は直ぐに上ったので、暖気場に行ってエンジン確認。
本コースでは他クラス予選も行われています。

順調に暖気してると突然大きな雨粒が…


これは来るだろ!?って一瞬の判断でガソリンスタンドの屋根下へ避難、直後に
物凄い豪雨。

打つ手無しですね… 予選を走っていた方大丈夫でしたでしょうか!?最終回ってる時に喰らった人など最悪意外の何者でも無いですね。


その後も降ったり止んだりを繰り返し。
車検に行こうとしたらまたまたとんでもない程の豪雨で身動き取れず…

これは今日はもうウェットでしょ!?って事でこの段階で前後タイヤをレインへ換装。
人間の装備も雨装備を纏って、時間も来たので車検へ行きます。

え~心配だった重量測定ですが、この豪雨によりバイクが激しく雨を吸ってる為か中止になりました…


予選

無事に車検を通過して予選待ち。
相変わらず降ったり止んだりしてますが豪雨は無くなって来ました。
S80 の予選が終わった頃には雨量もかなり減ってきて、 J-GP3 の開始前には降る事は無くなりました。
しかし路面はあれだけ激しく降ったのでウェット。
イメージ 1

S80 は当然ウェット。

S80 のライダーさんにガレージ前で会ったので路面状況を確認。
土砂が流れたりは無いようですね、このまま降らなければ… 筑波は水捌けが良いのでドライになるかな?
と思いましたが予選開始時間が迫ってきたので行かなくてはなりません。
この路面では当然レインタイヤ。
さかいさん&ogawa634 さんとも相談してレインです、この路面ではスリックは選べません。

が… 雨は降る事は殆ど無くなったので(また何時来るか解りませんけど)スリックも持参したい所です。
今回、台車には発電機とウォーマー類が乗ってしまってもうスリックを運ぶ手段がありません(汗)
困った、どうしよう??諦めて置いて行くしかないのか?と思ってたら DGZ な化け猫姉さんのタイヤ運搬に便乗して運んで貰えました、有難う御座います!!
これが後の運命を左右する事になるとはこの段階では思ってませんでした… 本当に感謝!!

パドックエリアに移動してウォームアップをしてる間に 1コーナーを確認。
ライン上はうっすら乾いて来てる部分もあるけど水が深い所もある… しかし富士からは考えられないくらいに乾くのが早い。

しかしまだレインです。

ウォームアップを追え、予選出走待ちの列に並んで再度コースを確認。
第一ヘアピンをチェック。
ライン上は色が変わり始めて乾きつつあるのが見て取れます。
勿論まだまだ水が深い部分も多いです。


先程の確認具合と、現在の状況、時間と乾き具合と曇り空…



答えは直ぐに決まりました。



殆ど迷いはありませんでした、さかいさんからも最後はライダー判断だ!と言われています。



スリックです!!



まだまだ濡れて危ない所はありますが、予選は 15分。
レインタイヤで出てもこの状況なら直ぐに乾いては履き替える必要があるでしょう。
また、レインで前半タイムを出したとしても後半乾けばあっと言う間にスリックに逆転されます。

最初にレインで出ても殆ど意味を成さないどころかタイヤ換装の時間も勿体無いしレインペースに慣れた体をドライスリックにアジャストしてる間に予選が終わってしまいます。
路面が乾くまでは無理せず慎重に攻めて、残り 5分が勝負か!?

大急ぎでさかいさんにタイヤを取りに行って貰い、ピットレーンに入場。
多くのライダーがレインタイヤでコースイン待ちをしてる間にピットでスリックに換装します。
ざっと確認した限り予選出走 27台中、スリックに換装してるのは nao 含めて 3人。

もしも途中で降ったら義務集回数だけこなしてレインに換装です。


さかいさんと ogawa634さん、それに DGZ な化け猫組のかっくんにも手伝ってもらってスリックに換装。
イメージ 2
イメージ 3
イメージ 4

ライダー見てるだけ… ワークスライダー状態最高です(笑)
そしてタイヤ換装中にはなんと晴れ間が出てきてます、これはレイン勢は大変ですね。

そんな換装作業の最中、筑波のアドバイザーの KENZ社長 川島賢三郎氏がやってきて、何故スリックなの?と…

この空と路面状況ではスリックしかないでしょ!と宣言すると”正解!”と。

川島氏から、最初はレイン勢がピューっと行くから釣られないで慎重に行け、残り5分くらいで路面が乾いてきたら勝負に出ろとアドバイスを貰いました。

nao のプランと同じ意見が出てきました、これ、実はかなり大きな自信になったんです。
この段階でもライダーは不安です。
筑波のアドバイザーから同じ意見を貰えた事、行ける!!と大きな自信を得ました。

さて、スリック換装も終わり…
予選開始。
イメージ 5

コース状況はダンロップ下が結構大きく濡れてますがそれ以外はライン上はかなり乾いています。
まだスリックで攻めるにはリスクが大きいですが後半にはフルドライになりそうな気配です。
水溜りさえなければスリックでも熱が入ればそんなに突然足元浚われる事は無い筈。

で… 予選コースインしてペースが同じライダー捕まえて張り付いてみれば、またまたゼッケン3番さん(笑)
彼もスリックです、ピットで換装してた3台目です。

慎重にライン上をトレースして 3番さんの後ろを走りますが、この段階でレイン勢はビュンビュン抜いて行きます。
今は我慢…じっと耐えて数周。
コースがガラガラになります… レイン勢がスリックに換装すべくピットへ入ってるようです。

残り7分程度、この当たりから 3番さんもペースアップ。
負けずに着いて行きたい所でしたがジワジワ離れてしまいます。

予選も後半になるとスリック車がかなりの数に。
この段階でレインのバイクはスリックを置いて来ちゃってるのでしょうね。
手元計測で残り2分強、路面はもう完全にドライ。

この段階でタイムは6秒、行くしかない!全力であと2周か!?

13周目、1.05,246
イメージ 6

良い感じです次のラップに4秒へ…と思っていたのですが僅かに時間届かずチェッカーが出てしまいました…


1.05,246 で予選14位でした。
イメージ 7


順当な予選であれば23,4番手って辺りだった予想ですので、大躍進です。
とは言え、天候に対応できずに下位に沈んだライダーも居ますし、この予選順位から決勝展開を見るのは非常に困難です。
実力に見合わないグリッド得てしまったのでかなりのプレッシャーです(汗)
決勝では天候が安定すれば実力通りの位置を走るかと思いますが、nao RS はトップスピードが伸びるのでスタートで前出て塞いでしまえれば予想外に良い位置には入れるのでしょうか??

全ては天候次第ってのもありますが…

そうそう、決勝前ブリーフィングでも筑波アドバイザーの宇井陽一氏に予選のタイヤ選びでアドバイスがあったのですが、ほぼ nao の考えていた事と同じ事を言ってました。
濡れた路面でも水溜りが無い所でじっくり温めればスリックでも行ける。
若干濡れた路面をスリックで走るロスよりもレインで乾いた路面を走るロスの方が大きいので、あの晴れ空ではスリックを選ぶべきだ!と断言していました。
いや~これだけでも今回出た甲斐がありました(笑)