某選手より壊れたタコメーターを修理の材料として受け取りました。

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実はこれとは別のステッピングタコの修理をしていて、機能的には回復させたのですがケースがあまりにもボコボコ。

基本的には nao は板金作業までは出来ません。
nao がやるより皆さんの方が余程上手に出来るでしょうから…

なので、材料取り出来るタコメーターを頂戴!とお願いしたら、この壊れたステッピングタコが出てきました。




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実はこれ、某オクで nao も見ていて、針が 0 に帰って来ていない状況から”いや~、この壊れ方では回路はもう直せないね”と思っていたタコでした。
針がゼロに戻ってきてる物なら直せそうな気配はあったのですが、これは早々に駄目だな~と判断して nao もスルーしていた品でした。

どうやらそれを落札したようで(汗)、ま、ケースの流用だけなら問題無いでしょう?と思ったのですが、中身も直るなら直して欲しいと… そう言う事なら出来るだけやって見ますが…
次回からは、この手の物については入札前に直せそうか相談して貰えると良いかな?と思いますです。

受け取る時に状況を説明して、多分修理は無理だと思いますと告げておきましたが、今日分解してみました。

事前検査で電源投入してみますが針は 0 に帰らず中間点で動き止めたままモーターが唸る異音はすれど全く動きません。
こうなると実に厄介です。

長時間電源を入れるのは危険なので、即座に電源カットして分解。
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針を指で直接動かして見ようとしますが全く動かせません。

推測する原因は、ケースがひん曲がっていて針とガラス面が接触していた、それにより負荷が掛かった状態でありながら電源入れ続けてステッピングモーター回そうとし続けたので焼けてしまった… って所でしょうか?

ステッピングモータードライバーが生きてるかどうかはまだ解りません、とりあえず針が固着してる状況ではどうにも出来ないので、覚悟決めて全バラ。
基板が実に親切で何処に何のシグナルが入力されるのか解るし、回路も何となく追い易い。
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色々と検査しつつ、モーターの封緘を解いて基板から浮かして見たところでモーターの軸が動くようになったのを確認。

あちこち補正して、壊れたと思われる素子や怪しい素子も検査修復して組み立てて、電源投入。

無事セルフテストモードで動くようになる所まで漕ぎ付けました。
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今日はここまでで時間一杯。

後日オシレーターでパルス放り込んで細かいチェックと補正をしたいと思いますが… 実はこの段階で再チェックして見ると、ステッピングモーターの動きが何だか変です。
実はステッピングモーターの構造良く解って無いので、変かどうかも怪しいのですが…

別のタコでは感じ取れた4ステップ毎の針のクリック感?と言うか動きのフィーリングがユルユルです。
もしかするとブレーキが壊れてるかも?
そうなるとステッピングモーターその物を交換しないと駄目なんですが、一般市場では入手不可能なようです。

次回シグナルを放り込んでチェックしてみた結果によりますかね?
何でも直せるわけじゃないので、上手く動けばラッキーくらいで勘弁してもらいたいと思います。
今回に関しては全く直せる自信がありませんです。