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TZ で筑波を走ってきました。


12/12 の S1(9:00~9:30) と S2(11:00~11:30) の2本を TZ で走ってきました。
12月としては暖かい晴れの日、コレは絶好の走行日和では無いかと。

辺りを見渡すと、シーズンオフの平日にも関わらずざっと10数台くらい 125 は居ます、結構多いような。

確認出来ただけで nao 以外に TZ が3台。
1台は Norick Jr
1台は全日本ライダー

う~ん、彼ら2台は実力が段違いです…
もう一台は見た事無いので、一緒に絡めると良いな~と思っていたら A枠を走ってました。
ま、例によって皆さんスクエアエンジンですので nao TZ とは違う新型世代ですね。
YPVS って知ってますか?(笑)


そうそう、実は今日から TZ のエンジンが”寄せ集め GP3KIT に近い仕様”です(笑)
寄せ集めで作ったので、シリンダーはノーマル加工の B-SPEC(本物の GP3シリンダーは型から違う)、チャンバーは GP3KIT、電気は自作、カーボンリードはデイトナと言う構成です。
本物の GP3 KIT は実はチャンバーだけ。(だって手に入らなかったんだもん…)
これに修理した P.P製 PWJコントローラー の組み合わせです。

朝一、まずは過去データーのキャブに合わせてエンジン始動を試みますが… 掛かりません。

う~ん、今回ワイヤーハーネスも触ってるし… 壊れたか?と思いますがしつこく押していたら一発だけ”バスッ”と。

うん、キャブだな、キャブセットが違うんだ。

ミクニキャブのショートエンジン TZ はメインジェットのセットを外すと、それだけでエンジン始動が不可能になる癖を持ってます。
結局、MJ を当初の 470 から 510 へ UP して始動出来ました。
こんなにジェッティング変わるんだ…

走行券を買いに行って付近を見渡すと、化け猫姫さんとうっちーさん、オリイメカさん発見。

軽く挨拶を済ませて走行準備。
うっちーさんは今日が初ドライでの RS125R なんだとか。

走行準備を進めていると、Norick Jr のメカサンがピットを訪ねて来てくれました。

色々苦戦したようですが、PWJ コントローラー PC-2RTS も順調に効果を発揮しているようで何よりです。
お話を聞くと低回転での PWJ 噴射時の排煙の量が増えたと… 250 はスクエアになった時に PWJ の制御が ON/OFF からデューティー制御になりました。
症状から察するに TZ125 もスクエアでデューティー制御が入ったのでしょうね、nao TZ はデューティー制御なんて存在する前の旧型なので、 Norick Jr のメカサンが指摘するように排煙モクモクですから… あまり低回転を持続するとかぶってしまいます。
とは言え、PWJコントローラーは順調に効果を上げているようで一安心。

さて、今日から実用する自分の PWJ コントローラーはどうでしょうねえ…



S1 9:00~9:30 走行開始。


コースイン直後から乗り換えに伴う違和感にぎこちないです。

RS より全然細い!そして操作性が軽い。

エンジンは高回転を使わないと全然前に進みません。

操縦性が違いますから、RS と同じラインは通れません、暫く試行錯誤してますがイマイチ走り方を思い出せません… 気ばかり焦る中でタイムを確認すると 15秒台がベストですと!?

何ですかそれは…

ちょっと落ち着いて仕切り直し。
とりあえず色々考えずにペースを上げる事に集中。

数周して CX 立ち上がりでハイサイドで飛んで行ったバイクに救急車出動で赤旗。

ピットに戻りタイムを確認すると 9秒。

PWJ CONTROLER は順調に作動していて、とりあえず設定した 13650 回転では PWJ が殆ど切れないので、大きく振って 12150回転に設定し直し。

デトカンは 2150 を指示していますが裏ストレート全開では打っていないし、どうも信頼性が乏しいので無視。

フロントサスを見ると底付いている?ようですが… 赤旗も解除されたのでとりあえずそのまま。

今はバイクをいじくるよりも1秒でも多くコースを走らないと!

コースインして注意深く観察すると、設定した 12150回転ではやはりちょっと低いようで 4,5,6速で PWJ が切れてからの加速感が乏しいです。
PWJ に関しては何と無く方向性も解って来たので、コレはこれで収穫がありました。

1周ごとにちょっとづつタイムも上がり走行終了、ベストタイム 8秒台。
トップスピードは 178.5km

ノーマルエンジンでのトップスピードが 175km 前後だったので、こんなペースで走ってる割には随分とトップスピードが上がってます。

ノーマルエンジンでは 12000RPM ちょっとが上限だったのが、今回のインチキキット仕様では 13500RPM くらいまで使えるのでその差がデカイのでしょうね。

2本目に向けて、上がって来た気温に対処すべく MJ と MN を 1ランクづつ絞ります。

PWJ のカットタイミングも先程のデーターから 12750RPM に設定。

PWJ MONITOR LED があると、 PWJ が切れた後の問題なのかが直視出来るので便利ですね。
簡単に作れますから RS でも TZ でも MONITOR LED は装備しておくのをお勧めします。

フロントはやはり底に達しているようなので、イニシャルを2回転締め込み。
リアサスを確認すると… バンプストップラバーが砕け散っていました… 
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前回オーバーホールに出してから3年経過してますしリアサスは O/H に出さなきゃですね、リアサスはスペアが無いのですよね、困ったな。
ま、バンプストップだから無くても取りあえずは問題無いでしょう、そこまで沈まないし。


ガソリンを補給して準備を済ませたらあっと言う間に2本目の時間です。


S2 11:00~11:30 走行開始。


インターバルの間に色々と思い出す事もあって、コースイン直後から TZ乗りが出来るのを何と無く感じます。

2周目で 8秒。

PWJ コントローラー 12750RPM で設定も良い感じです。

5周目くらいに6秒台に入ります。
6秒0台まで順調に上がっていった所で、裏ストレートで突然失速!点火がカットされてしまいました。

その後は至る所で突然点火がカットされる症状が発生。

直感的に”シフターだ!”と判断してピットに入りシフターのロッドスイッチのコネクターを抜きます。

これでトラブルは収まりました。

しかし… シフター無しだと走りのリズムが取れなくて、特に S字がうまく走れません。

シフトアップも注意しないと忘れてそのまま足だけ踏み込んで'シフトアップ出来なくてやり直しなんて事も多くて、集中力が削がれて行きます。

一旦タイムは 8秒付近まで落ちてしまって、そこから徐々に回復。
再び 6秒台に入り 6秒0 まで来た所でチェッカーが出ました… 気持ち的には 5秒に入れたかったのですが残念。

走行終了、ベストタイム 6秒0
トップスピード 180.5km

トップスピードは TZ初の 180Km に突入です、さすがキットモドキ。


タイムは TZ ベストの 2秒落ちでダメダメですが、久し振りに楽しい一日でした。

TZ と RS の比較ですが、TZ の方がコーナリングが素直で、クリップ手前からの旋回力と、立ち上がりでアクセル開けた時のもう一曲がりが RS とは違います。

また、旋回中も常に挙動が掴みやすく、旋回力も一定なのでコントロールがしやすいです。

RS では突っ込む時に全てが決まるみたいな感じで、失速して余裕ありすぎと突っ込みすぎで曲がりきれないの間にある”丁度良いコントロールできる旋回力”の部分が非常に狭いと感じます。

決定的な違いは TZ の方がこの丁度良い旋回力の範囲が大きいです。

そんなものセッティング次第でどうにでもなる!と言う見方もあるのでしょうが… そうかもしれませんが現段階で nao が感じているのはそう言った違いです。

ただ、実際にレースで使うにはやはり TZ は厳しいかとも感じました。

乗っていてコントロールが範疇にあるので楽しいのですが、決定的にエンジンパワーは足りないので、競り合いになったら抜き所が乏しいのは事実です。

トップスピードでざっと 5km 程度ですが、TZ はパワーバンドが狭く(キット仕様は尚更)高回転を常に使い続ける必要もあり加速力が全然違います。
加速力の違いは決定的に痛いです。




とは言え、見切るにはまだまだ解らない要素はあるのでもう少し TZ に乗ってみます。

今回壊れたシフタースイッチは新品交換予定です。
また、リアルバランス製のステップバーはどうも滑りやすいので思い切ってバトル製に変更してみます。

そしてもう一つ、これは直ぐにはどうにもならない問題なのですが、リアブレーキ
足で操作するのって難しい… 最初の数周は無意識に左手が動いてました。

2ヘア入り口と最終で少し当てたいんですが、その時にはもう右足はステップで踏ん張っているので踏めないんですね。

やはり何とかしてサムブレーキ化が望まれます。
RS と同じ物は手に入らないので、RS に使っている物を簡単に移設出来るように改良するのが一番近道なのかな… 


さて、次の走行は鬼門とされる富士を考えてます。

富士での TZ でのベストタイムは7秒台。
全くの RS初乗りで2周目にいきなり TZ のベストタイムを 3秒も更新したと言う事実もある富士…
さて何が見えてくるのでしょう?今年のオフは勉強要素が盛りだくさんです。