RS用の新兵器、スプロケットキャリアを入手しました。

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これはbee さんが開発した物で、海外製品では同種の製品が存在しますが未だ国産では存在しないスプロケットキャリアです。
唯一バトルファクトリーのハブ一体型のスプロケットが同じような役割を果たします。

nao RS はいくらシム調整をしっかりやっても(nao のシム調整が下手だ!という突っ込みはもういいです…)スプロケットのハブ接触座面とホイールダンパーがあっという間に駄目になるという病気持ちで、その対策の為にバトル製スプロケットを使った所、非常に状態が良いのを確認していました。

とは言え、ちょっとコスト的にはバトル製も高くて全部を揃えるのはちょっと…また汎用性も低いので、出来れば海外製品のスプロケットキャリアをなんとか輸入出来ないか?と考えていました。
そんな折、bee さんが手作りでスプロケットキャリアを作っていたのは知っていたのですが、それを富士でのレースの時に見せてもらった時にあまりの完成度にぶったまげました。

本当は nao の分も作って!とお願いしたかったのですが、かかる手間と時間を考えたら他人の分まで作るのはとても割りに合わないだろうからとても頼めんな… と半分あきらめていました。

ところが、後日話に進展があり、この富士のレースで実戦での検証をしたかったらしい bee さんですが、当日はマシンが思うように走らずスプロケットキャリアの開発どころでは無かったそうで、それなら渡りに船!とばかりに bee さん手持ちの2セットのうちの 1セットを譲ってもらいました(価格はナイショです)
モニター&不具合検証が担当の開発ライダー任命です(笑)
ちなみに、この製品は bee さんから近いうちに市販化されるかもしれませんので今後の動きに期待です。

そして、それが今日届きました。
我慢できずに装着!
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う~ん、まず第一にカッコいい!これだけでかなり満足(笑)
バトル製と同じく構造的にスプロケットがバタつかないのでダンパーゴムもかなりの耐久度が期待出来ます。

さて、取り付け方法の検証です。

バトル製は取り付け時にスプロケット内側に着くワッシャーの類は全て不要、ダンパーとの間に 0.6mm 以上のクリアランスが生じた時のみにワッシャースプロケット(スプロケとホイールの間に入る大きなスペーサーのワッシャー)を装着となっています。
これまでのバトル製ではギリギリ 0.6mm 以下くらいだったので、ワッシャースプロケットは未装着でした。
bee スプロケットキャリアにスプロケを組み込んでホイールに装着、クリアランスを測定したところ 0.75mm くらい… ここまで開くと、ワッシャースプロケットが厚さ 0.5mm 程度なので入れた方が良さそうです。
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これはスプロケットキャリア内側のカラーをあと 0.2mm 程度削る事でもワッシャー要らずに改造出来そうですね。
しかし、選ぶスプロケによって厚さがまちまちになるだろうから難しいかもしれませんね。
ちなみにカラーを組み込んだバトル製の高さは 30.8mm
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スプロケットキャリアは 30.6mm
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スプロケットボルトに関しては、良く見ると、AFAM付属のフランジナットはセルフロックナットになっています。
入手したスプロケットキャリアの雌ネジは普通のタップなので、念の為中強度のロックタイトを塗ってボルト締め付け。
ですが… いきなり LOCTITE 塗ってではテストにならないので、とりあえずネジロック剤の類は塗らないで取り付けて検証して見る事にしようと、また分解してロックタイトは落としました。

bee さんからもボルトはトルクレンチで締めて下さいとの事で、トルク設定ですが、HRC の指定だと M10 のフランジナットはとても大きなトルクで、そこまで必要なのか?という疑惑があったので、ヤマハTZのマニュアルを確認。
ちょっと構造が違いますが、同じ箇所で 3.2k が指定されています。
とりあえずの基準として 3.2k で締めてみました。
緩みが直ぐ解るように、今回のみペイントマーカーでネジ部をマーキングして車体に取り付け。
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あとは実戦での使用です、楽しみです♪