出勤中バスに乗っていた時のこと。
小さな子供を抱き抱えて乗り込んできたお母さん。子供はかろうじて歩けるけどもまだ喋れないくらいの小さな子で、お母さんは『ヨイショ』ってその子を座席へ。
その日は雨が降っていて、天気が悪かったんです。
しばらくしてからそのお母さんと子供はバスから降りました。
なんとなく気になってその様子を見ていたら、子供を抱えて降りて地面に立たせてから、何か話しかけるお母さんの姿。
そして、一瞬困惑したような表情でバスを見た 気がしました。
そん時バスはブーンて発車してすぐに車線変更しちゃったんですよね。
もしかして、あの子バスに何か忘れ物したのかなーって思ったんです。お気に入りのタオルとかぬいぐるみとかさ。
でも座っていた席が離れていたし、よくわからなかったので(一瞬の出来事だったしね)しばらくそのままバスでGo
自分の降りるバス停で降りようと、運転席の方へ歩いたっけ
落ちてた。
小さい靴片方。
名前書いてある。
あの子のだ!!
あちゃーって思って、拾って運転手さんに『これ、さっきの子供のだと思います』って渡した。
運転手さんはそれ見て『…さっきの子供のですか…』って受け取った。
その親子の行き先が、バス停から近い所だったらいいなって思いました。