世界三大巨塔と呼ばれる心理学者「アルフレッド・アドラー」は、このように言った。
「人の悩みはすべて対人関係にある」と…。
これに関して私も同意見である。
一般的に悩みの元になるのは「健康」「お金」「人」
と大きく分類されるが、
「健康」は人間関係のストレスでくることやお金にまつわることが多い。
さらに「お金」に関して言うとそもそもが価値の等価交換として生まれたもので人間がお金を価値あるものと認めなければ
ただの紙切れで、ただの固くて丸い物質。
このことからも言えるように、すべてといったら大袈裟かもしれないが悩みの9割以上が対人関係といってもほぼ間違いないだろう。
かくいう私も若かりし頃は人とよくぶつかり、悩まされたものだった。
今では多くの人と接するが誰と関わるにも悩むことがない。
そんな私が人間関係に悩まなくなった理由を自分の言葉にして紹介してもいいのだが、まだまだ無名のわたしが声たかだかに叫んだところで届かないことは分かっている。
だから今日は著名人の言葉を借りて、人間関係がラクになる名言を3つ紹介する。
ちなみに順位とかは関係ない。どれも重要だから心に刻み全て意識に刷り込むべき言葉である。
1、「君子は和して同ぜず、小人は同じて和せず。」
この言葉はかつて3000人の弟子を従えた中国の思想家であり哲学者の孔子の弟子たちが書物にした論語と言われるものである。
君子とは立派な人。小人は普通の人。
君子は、人と仲良くしてもなんでもかんでも同じにはならない。一方、小人はなんでも人と同じにしようとする。
要するに、立派な人になるには主体的に人と接するという事。
2、「愛…。それはお互いが見つめ合う事ではない。互いが同じ方向を見つめる事」
「星の王子さま」の著者である、サン・テグジュペリの言葉である。
視点を向ける先が変わると、行動も変わる。
未来を見据えて共に歩む関係に「争い」なんて言葉はないはずだ。
恋人でも友達でも、多くの人がお互いを見つめ合う事をしている。元々好きだったものが時を重ねるごとに相手の嫌な部分が目につくようになってしまう。
未来を見ていたら、二人で協力をして歩いていくだけ。そこに残るのは本当の愛だけだ。
3、「他人と過去は変えれないが、自分と未来は変えられる」
カナダの精神科医であり心理学者でもあるエリック・バーンの言葉だ。
対人関係の悩みというより人生の悩みは、この言葉でほぼほぼ解決してしまう。
人間関係の悩みの多くは、自分の都合のいいように変えようとしているからではないだろうか?
「人はみな違う」を前提にして人と接していれば「こんな人もいるんだ」で済んでしまうものを、どうにかこうにか自分のいいように変えようとしてしまう。
だから、人類が700万年も続いていても争いは絶えない。
矢印は全て自分に向ければ、相手を責める事もないし、責められることもない。 変わるのは自分だけ!すると不思議なことに、環境も変わっていく。
人は皆違い、無限の可能性をもっている。
「良い」も「悪い」も自分一人の価値観で判断していたら、ここまで人類は発展しない。
人生のさらなる高みを目指すのであれば、すべての人を許し、認める。
これこそが、対人関係の悩みも開放された本当の意味での「自由」な世界だとわたしは思う。