どうも、みらいんです。

 

 

 

今回は、水瀬いのりさんの2ndシングル「harmony ribbon」に収録されている『harmony ribbon』に関するお話です。



 
 
この曲の作詞作曲は多田慎也さん、編曲は鈴木雅也さん。曲としては6分13秒に及ぶメッセージ性の強い曲が特徴的で、中でもラスサビが終わった後のハーモニーの部分は皆さんの印象にとても大きく残っているのではないかと思う。

 

 

 

記憶に新しい「Inori Minase LIVE TOUR 2019 Catch the Rainbow!」(以下CtRツアー)では、従来の生バンドに加えて、ストリングス隊が演奏に加わり、『harmony ribbon』という一つの音楽に新しい価値観を与えた。

 

 

 

さて、『harmony ribbon』というタイトルですが、ジャケット写真が「リボンの中にいる水瀬いのり」というイメージで作られたことから《リボン》という言葉が採用され、「ファンと一緒に作り上げていきたい」という想いを込めて、「結ぶ」や「繋ぐ」という意味の《ハーモニー》という言葉を足した「harmony ribbon」になったそうである。

 

 

 

《リボン》《ハーモニー》

二つの「結び」を意味する単語は、いのりんとファンの皆をこれまで何度も結んできた。

1stライブ、BLUE COMPASSツアー、Catch the Rainbow!ツアー。どのライブでも、『harmony ribbon』はとても重要な位置で歌われ、彼女にとってこの曲がどれほど大切な曲なのか今更説明するまでもないだろう。

 

 

 

しかし、私はただ結ぶだけでは本楽曲は成り立たないように思えた。

 

 

 

確かに、いのりんとファンの皆はこれまで”想い”というハーモニーを重ねることで、《harmony ribbon》によって結ばれてきたのは確かだ。結ばれたことによって、救われてきた人だっている。一人じゃないんだって思わされた。でも、この曲に耳を傾ける度に大切な何かを思い出させてくれたような気が私はしたのだ。

 

 

 

その答えを、私はCtRツアーでようやく見つけた。

私はあの時、初めて気づいたのだ。《リボン》の「結ぶ」とは別のもう一つの意味に。

 

 

 

この記事では、私が考える『harmony ribbon』における《リボン》の意味を述べていこうと思います。

 

 

 

《ハーモニー》で想いは繋がれ、《リボン》で人と人は結ばれる。だからこそ、その《リボン》で結ばれたものの中に、本当に大切なものがあった。

 

 

 

《夢のつぼみ》と《harmony ribbon》、そして《Catch the Rainbow!》に繋がる架け橋となるお話にどうぞお付き合いください。

 

 

 

また、冒頭の絵は今回もゆろたさんに描いてもらいました!!

夢のつぼみを手に持ったいのりんが、こちらに向かって微笑みかけている感じがして、とても素敵な絵ですよね!!!

絵の意味に関しては、この記事を読んでもらった後なら理解できると思います!

 

 

 

 

 

 

 

(目次)

(1)『夢のつぼみ』という約束の歌

(2)歌詞とMVから紐解くリボンとハーモニーの性質

(3)CtRツアーにおける『harmony ribbon』

 

 

 

 

 

 

(1)『夢のつぼみ』という約束の歌

 

 

 

 

 

 

いのりんのアーティスト活動のデビュー曲となった『夢のつぼみ』。

 

 

 

この曲はキミと一緒にまだ叶うかもわからない夢に向かって《最初の一歩》を踏み出す曲だ。

まさに水瀬いのり楽曲における原点ともいえる曲で、きっとこの曲を聴いた多くの人が、彼女の歌声に背中を押されたことだろう。

 

 

 

さて、どうして急に『夢のつぼみ』について話し始めたのかというと、『harmony ribbon』を語る上で《夢のつぼみ》は絶対に外すことのできない要素だと私は思っているからだ。

 

 

 

 

以前、私は『Innocent flower』の考察記事で、《夢のつぼみ》は《最初の想い》が詰まったものだと話した。

 

 

 

『Ready Steady Go!』の「夢はかなった瞬間始まるんじゃない そこにたどり着くことを決めた日に始まっているとわたしは思うの」という歌詞にある通り、夢はそこにたどり着くことを決めた日、つまり《最初の一歩》を踏み出した日に始まっていると言える。

 

 

 

その《最初の一歩》を歌ったのが『夢のつぼみ』で、《最初の一歩》は《最初の想い》に突き動かされて出たものです

 

 

 

《最初の想い》というのは、歌手になりたいとか声優になりたいとか、今の自分から変わりたいとかそういった何にも縛られない純粋な想い。まだそれを自身に芽生えた夢や目標だと認識することができていないけれど、”したい”とか”なりたい”という漠然としたあるかもわからない小さな想いのことだ。

 

 

 

『夢のつぼみ』の曲において、夢を少し恥ずかしそうに、でも素直に追いかけるキミを側で見ることによって、何気ないちっぽけな想いが頑張れば届くかもしれない自身の夢になり、《最初の想い》は《夢のつぼみ》へと変わっていった。

 

 

 

その瞬間こそが《最初の一歩》を踏み出した時であり、夢へのスタート地点。

《最初の一歩》を踏み出さなければ、《夢のつぼみ》が花になることは決してない。

 

 

 

でも、一歩を踏み出したところで夢が叶うかどうかなんてわからない。もしかしたら叶うことなく、そのつぼみは消えてしまうかもしれない。

 

 

 

それでも、《最初の一歩》を踏み出すことこそが、何よりも尊くて大切なことなのだと私は彼女の歌声にたくさん教えられてきた。

 

 

 

『harmony ribbon』の「誰かが嘲笑っても 踏み出した一歩がそう全てだから」という歌詞や、『MELODY FLAG』の「芽生えた小さな勇気を胸に踏み出した」、『旅の途中』の「最初に踏み出す一歩が怖く思えても その先がどんな景色かなんて誰も知らない」という歌詞。

 

 

 

1stライブのOpening Movieの一歩を踏み出す演出。

BLUE COMPASSツアーのShort Movieでいのりんが両手で手に持ったコンパスに書かれている「A Journey Of A Thousand Miles Must Begin With A Single Step.」という千里の道は一歩からという意味の文字。

そして、CtRツアーのダブルアンコールで『夢のつぼみ』を笑顔で歌う彼女の姿。

《最初の一歩》の重要性を語る上では十分すぎるくらいだろう。

 

 

 

《最初の一歩》を引き起こす《夢のつぼみ》は全ての始まり

だからこそ、《夢のつぼみ》は《最初の想い》への約束の証の歌なのだ

 

 

 

”いつか大きな夢を咲かせて、未来に虹を架ける”という約束

この約束は、『夢のつぼみ』の2番サビの歌詞でもある。

 

 

 

『harmony ribbon』の歌詞に、《呼びかけるよ 約束 心に響かせて 今》というものがある。詳しいことは次の章で話しますが、ここでいう《約束》は、《最初の想いへの約束》を指しているのではないだろうか。

 

 

 

そして『harmony ribbon』と《夢のつぼみ》を結ぶことで、「リボン」の大切な意味が浮かび上がってくるのだ。

 

 

 

 

 

 

(2)歌詞とMVから紐解くリボンとハーモニーの性質

 

 

 

 

 

 

『harmony ribbon』の作詞は多田慎也さんで、『My Graffiti』も担当されている。

 

 

 

この2曲は歌詞の意味的にとても繋がりが多く、CtRツアーでも『My Graffiti』→『harmony ribbon』という順で歌われていた。

 

 

 

また、私は『harmony ribbon』という曲に対して、一歩を踏み出して夢を追いかけていく中で失敗や挫折を経験し、大切なものを失って、もう前へ歩けない人に向けて、皆の想いをリボンという形で持った青空にいるいのりんがリボンを届けるという歌だと思っている。

 

 

 

 

 

冒頭にも書いた通り、ジャケ写は《リボン》がテーマとなっており、「皆の想いや願い、声を束ねて、私が手に持っている」「私とファンの皆さん、私とあなたを結ぶ」という意味が込められている。

 

 

 

 

『harmony ribbon』のMVでは、歌を通して、人と人が繋がっていき、一緒に前へと進んで行くことの証として、いのりんが様々な色の《リボン》を多くの人に届けて、やがてそのリボンが一つになって青空に虹を架けるという物語が描かれていた。

 

 

 

途中で、いのりんがリボンの束をたくさんの人たちに届くように空にばら撒いて、ふわりと舞うリボンが雲の下の世界に落ちていくシーンがとても印象的である。

 

 

 

MVにも描かれている通り、この曲の主人公は青空の雲の上で歌っているいのりんだ。

 

 

 

 

そのいのりんは、彼女自身も含めた皆の想いや願い、声を束ねたリボンが結ばれたマイクの前で歌っている。それは、ハーモニーによって想いと想いが結ばれたことで、《harmony ribbon》という《リボン》に想いや願いが込められたから。だからこそ、ファンの皆にリボンを届けられる。これは、「リボンの中にいる水瀬いのり」というジャケ写のテーマにも一致する。

 

 

 

では、いのりんとファンの皆が『harmony ribbon』で結ばれるという意味はどこから生まれるのだろうか?

 

 

 

それは、曲のラストで皆で一緒にハーモニーを重なることで初めて現れると私は思っている。

つまり、この曲はいのりん一人だけでは絶対に完成することはない。ファンの皆が想いを一つにすることで初めて完成する曲なのだ。

 

 

 

では《リボン》で結ばれたものの中にあるもの、そしてハーモニーの意味については歌詞考察を交えながら話していこうと思う。

 

 

 

 

 

”何だってなれる気がした 虹の雨上がり

水飛沫を上げて 自転車は走る

後悔も 流した涙も 未来に撒いた種

いつか花を咲かそうよ 

自分だけのその色で ”

 

 

 

 

 

雨上がりの青空から曲は始まる。

青空の上には虹が微笑んでおり、夢に向かってまた新しい一歩を踏み出す。

青空にいるいのりんは、歌を通してファンの皆に語りかけていく。

 

 

 

虹は、夢や希望の象徴

「何だってなれる気がした」というのは、なりたい私になれる気がしたということだ。

 

 

 

《なりたい私》というのは『Dreaming Girls』に出てきたフレーズだ。

『Dreaming Girls』は、『harmony ribbon』のカップリング曲であり、《なりたい私》になるために扉を開け、colorfulな未来に向かって真っ白なココロで飛び出した夢見る少女を描いた曲である。colorfulな未来というのは、虹を掴んだ未来のことだろう。

 

 

 

後悔や流した涙は、いのりんや私達が失敗や挫折で経験した雨。それはいつか花を咲かせる種で、悔しさと共に《夢のつぼみ》に詰まっていく。

 

 

 

また”自分だけのその色”というのは、『My Graffiti』の歌詞の「もっともっと私色になっていく 名前さえない色」の”私色”のことだと思われる。

 

 

 

『My Graffiti』は、自分の夢や想いを自分だけの色で描いていこうという曲だ。

「いつだって始まり 素直にあるがままに 描けmy graffiti」「12色の色鉛筆から一つを選んで線を引く」という歌詞からも、”描く”という行為がメインとなっているのは確かである。

 

 

 

『My Graffiti』において、自分らしく私の絵を描く上で、いつも目に見えない大切なものの存在がある。それはDメロの『大事なものっていつも目に見えない 優しさも希望も 私だけの角度と位置で本当の世界写すよ』の歌詞にあるように、《優しさ》《希望》だ。

 

 

 

この2つを私だけの角度と位置で捉えられるようになったとき、初めて私らしく絵を描くができると思われる。

そして、この2つは『harmony ribbon』において、1番と2番に分けてそれぞれ描かれている。

 

 

 

 

 

“風が顔を撫でて 

そっと 明日へと私を誘う

なくしかけてた 優しさみたい

見上げた空の青さ 心に抱きしめて 今“

 

 

 

 

 

ここでの風は向かい風でしょう。

未来へと繋がる明日に向けて、風が背中を押します。

 

 

 

その風は、私たちが夢を追う過程で上手くいかずになくしかけてた《優しさ》を思い出させる。それは、『My Graffiti』の《優しさ》でもあります。

 

 

 

見上げた空の青さというのは、心の色

《優しさ》を思い出したことで、雨が降っていた心の中は青空になった

 

 

 

 

 

“届け声 前を向く勇気と 

信じ抜くハートを ずっと忘れないから

叶えたい 誰かが嘲笑っても

踏み出した一歩が そう全てだから

時にどんな悲しみが胸を 

埋め尽くしたとしても

大丈夫 明けない夜などないから“

 

 

 

 

 

ここでいう《声》というのは、この曲のメロディーのことだろう。

 

 

 

『Catch the Rainbow!』において、《みんなの声-メロディー-》という歌詞から、いのりんにとっての《声》というのは歌声の他にメロディーという意味もあることが読みとれる。

青空にいるいのりんが、雲の下の皆に『harmony ribbon』というメロディーを届けるのだ。

 

 

 

道のりに挫折や失敗があったとしても恐れない《勇気》

最初の想いを、夢のつぼみを信じる《心》

 

 

 

それらをずっと忘れなければ、大丈夫。

 

 

 

誰かが君の夢を叶うわけないとか言って嘲笑ったとしても、踏み出した最初の一歩が全てだ。歩かなくてはたどりつけない場所がある。見れない景色がある。だから、《最初の一歩》を踏み出した君は胸を張ってもいい。だって、君は変化を怖がって挑戦もしない臆病者ではもうないのだから。

 

 

 

夢を追う過程で、失敗や挫折を経て、どんなに大きな悲しみが心を覆ったとしても大丈夫。

 

 

 

水瀬いのりが言うんだ。大丈夫だと。

 

 

 

彼女だって、きっとこれまでに多くの壁にぶつかってきた。多くの困難、多くの挫折、私なんかが簡単に理解できると言えないほどのたくさんのものを彼女は背負って、立ち向かって、そして乗り越えてきた。今だって、戦っているかもしれない。そんな彼女は何度だって、悲しみに染まった夜を乗り越えて、青空に自分の足でたどり着いてきた。

 

 

 

そんな彼女が歌ってるんだ。

「大丈夫 明けない夜などないから」と。

 

 

 

 

 

 “もう一度君に会えたら何を話すだろう

大事なことはきっと気づけばいつもそばに

不意に聴こえたその声に 

素直に耳をすましたら

あきらめかけてた希望がほら

呼びかけるよ 約束

心に響かせて 今“

 

 

 

 

 

《君》はファンの皆であり、『夢のつぼみ』において夢をくれたキミのことだろう。

 

 

 

不意に聴こえたその声は、青空で『harmony ribbon』を歌っているいのりんの歌声のことだ。

その歌声を聴くことで、諦めかけてた《希望》を思い出す。『My Graffiti』における二つ目の大切な目に見えないものだ。

 

 

 

《希望》はファンの皆の心に”約束”を呼びかける

この《約束》は、夢の始まりである《最初の想い》に対する約束

つまり、この《約束》は《夢のつぼみ》のことなのだ

 

 

 

諦めてた夢に対して、《夢のつぼみ》を思い出させることで、もう一度前へ向く勇気を与える。

 

 

 

「いつか大きな夢を咲かせて、未来に虹を架ける」 という約束を果たすために

 

 

 

 

 

 

“描け未来 願いとは光

もう何があってもきっと迷わないから 

走り出せ 次のドア開く

鍵ならいつも この手にあるから

導かれるように見る彼方 

どんな日が待ってるの?

大丈夫 もうひとりじゃないから“

 

 

 

 

 

失っていた《優しさ》と《希望》を自分の角度と位置で捉えることができた

ここでようやく初めて、自分らしく《My Graffiti》を描くことができて、「描け未来」という歌詞に繋がる。

 

 

 

また、『My Graffiti』の「どうかどうか遠い遠い未来も輝いてますように」という歌詞は「願いとは光」に繋がっていることも見受けられる。

 

 

 

「走り出せ 次のドア開く 鍵ならいつもこの手にあるから」というのは、『Dreaming Girls』の「扉を開けて会いに行こう なりたい私が待ってる」という歌詞との繋がりがあり、前述した通り、1番Aメロの「何だってなれる気がした」とも繋がっていますね。

 

 

 

夢見る少女、夢見る人は、誰だって一歩前へと踏み出すために心を開くための鍵は手に持っている。

 

 

 

前へ行くための《勇気》、そして夢のつぼみを信じる《心》が忘れない限り、鍵が失われることは決してない

 

 

 

この時点でもう一人ではない。

いのりんとファンの皆はもう同じ青空の下にいるのだから。

 

 

 

 

 

“ゆずれない想い 君がくれた 

いつでも守っていきたいの

二度とない この瞬間(とき)を

焼き付けるよ 強く強く

その笑顔は宝物“

 

 

 

 

 

”ゆずれない想い”というのは、《最初の想い》のこと

それは『夢のつぼみ』で君がくれたとても大切な物

 

 

 

「いつでも守っていきたい」というのは、《最初の想い》が詰まった《夢のつぼみ》を守っていきたいということだろう。

つまり、《harmony ribbon》によって私達の《夢のつぼみ》は守られていたのだ

 

 

 

『harmony ribbon』における「結ぶ」とは別の《リボン》のもう一つの意味

 

 

 

それは、「守る」ための《リボン》という意味だったのだと私は思う。

 

 

 

どんなに先が見えない暗い夜だって、私たちの《夢のつぼみ》は消えていなかった。

 

 

 

《ハーモニー》で想いと想い、願いと願いが結ばれ、いのりんとファンの皆が《リボン》で結ばれ、そしてその《リボン》の中には皆が大切に抱えてきた《夢のつぼみ》が守られていた。

 

 

 

いつか、君が立てなくなった時に、いのりんが《夢のつぼみ》を思い出させるために

だって、《harmony ribbon》で固く固く結ばれた私達は、一人ではないのだから

 

 

 

 

 

“届け声 前を向く勇気と 

信じ抜くハートを ずっと忘れないから

叶えたい 誰かが嘲笑っても

踏み出した一歩が そう全てだから

時にどんな悲しみが胸を 

埋め尽くしたとしても

大丈夫 明けない夜などないから

la la la la la la la la ・・・・・”

 

 

 

 

 

この曲の最大のハイライト、《ハーモニー》の場面が訪れる。

《ハーモニー》を重ねることで、いのりんとファンの皆の想いや願いが繋がれていく。

《リボン》を通して、いのりんとファンの皆が結ばれていく。

 

 

 

「「ハーモニー」=「皆が重なったときにできる音楽」というか、それが上手いとか下手ではなくて、声を出すことに意味があるような、そういう音楽を歌いたいと思った」

(参照:声優グランプリ2016 5月号)

 

 

 

彼女はかつて、この曲について声を出すことに意味があるような音楽だと表現した。

声を出すことで、同じ時間、同じ空間、同じ想い、同じ願いを共有し重ねることができるから。

 

 

 

そして、なにより『harmony ribbon』という音楽が皆で一緒に完成させる曲だったから

 

 

 

《ハーモニー》は、皆の《リボン》を一つにするための音楽

皆の《ハーモニー》が詰まった《リボン》が、一つになっていく

そして、MVではいのりんとファンの皆を見下ろす青空に、《リボン》でできた大きな虹を架ける

 

 

 

 

 

 

この虹は、いのりんとファンの皆で作り上げた虹だ。

 

 

 

その虹を架けるには、いのりんが持つ《夢のつぼみ》だけではだめだった

ファンの皆が持つ、彼らだけの色で染まったたくさんの《夢のつぼみ》が必要だった。

それらが集まって、皆の色が集まって、《リボン》は虹色になったのだ

 

 

 

『Innocent flower』の歌詞に次のようなものがある。

 

 

 

「振り返ればどんな時もひとりぼっちじゃなかったと知るよ 十人十色君だけの色 ぎゅっともっとずっと花束のように抱いて」

 

 

 

この歌詞は、『Innocent flower』のジャケ写、そして『harmony ribbon』のジャケ写のことも指しているのではないだろうか。つまり、十人十色君だけの色が集まってできた皆の《リボン》を手に持っているいのりんのことだ。

 

 

 

だからこそ、青空の雲の上に立っているいのりんは、皆を見守り、結ぶ存在であり、そしてたくさんの《夢のつぼみ》を守っていてくれたのだと私は思う

 

 

 

 

 

 

(3)CtRツアーにおける『harmony ribbon』

 

 

 

 

 

 

CtRツアーにおいて、『harmony ribbon』は本編ラストの曲として歌われた。

 

 

 

『harmony ribbon』の前の曲は『My Graffiti』であり、アンコール最初の曲は『Dreaming Girls』、またアンコールラストは『Catch the Rainbow!』、ダブルアンコールが『夢のつぼみ』である。

 

 

 

『My Graffiti』→『harmony ribbon』→『Dreaming Girls』→『Catch the Rainbow!』→『夢のつぼみ』という順番で歌うことで、『harmony ribbon』の歌詞の意味をより意味の強いものにしている。

 

 

 

『harmony ribbon』の2番サビ「描け未来 願いとは光」で、照明がピンクと黄色になったのだが、これはピンクが《夢のつぼみ》黄色は《光》を表していると思われる。

 

 

 

 

 『夢のつぼみ』のMVより「夢のつぼみちゃん」の色はピンク色だと読み取れる。

 

 

 

つまり、『harmony ribbon』のリボンの中にあったものは、《夢のつぼみ》であることがわかり、だからこそ『My Graffiti』で12色の色鉛筆の中からいのりんが選んだ色は”ピンク”だったのだ

 

 

 

『My Graffiti』は、道を歩いてきたいのりんが今一度自分を見つめ直して”未来”へと歩いてく曲。

 

 

 

『Innocent flower』『BLUE COMPASS』を経て、武道館まで歩いてきたいのりんが選んだ色鉛筆は、彼女の原点とも言える『夢のつぼみ』の色と変わらなかったのです。

 

 

 

空から《リボン》が降ってくる演出はMVのもので、その一つ一つの赤いリボンの中にはいのりん含めてファンの皆の武道館に虹を架けるという《夢のつぼみ》が詰まっている

 

 

 

また、この場面以外にも『harmony ribbon』のMVとライブでの演出はほとんど一緒であるので、是非見比べてほしい。

 

 

 

 

CtRツアーの大きなテーマは、「皆で一緒に大きな虹を掴む」ことであった。

いのりんとファンの皆、どちらが欠けてしまっても見れない虹。

 

 

 

『harmony ribbon』は、いのりんがファンの皆を夜から連れ出す曲でもあります。そして、同じ青空の下までやってきて、いのりんとファンの皆がハーモニーを重ねる。

 

 

 

「皆で虹を掴む」ためには、いのりんもファンの皆も雨上がりの同じ青空の下にいる必要があった。だから、セットリストの本編ラストに『harmony ribbon』が歌われた。いのりんがファンの皆を青空まで連れてきて、「皆で虹を掴む」という”想い”を重ねるために。

 

 

 

虹の観測条件として、一般的に《太陽光》《プリズム》が挙げられる。

 

 

 

《太陽光》は『harmony ribbon』の「願いとは光」という歌詞で黄色い照明と共に示されました。

いのりんとファンの皆の「la la la・・・」という《ハーモニー》が重なった時、「皆で虹を掴む」という想いは重なり、ステージ上空から無数の”赤いリボン”が落ちてくることで、《harmony ribbon》は可視化された。

 

 

 

《リボン》が可視化されたことで、《harmony ribbon》は虹を作り上げる”プリズム”になった

 

 

 

空から降ってくる《リボン》の中には、いのりん、そしてファンの皆の一人一人の《夢のつぼみ》があった

 

 

 

リボンの「守る」という役割があったから、いのりんは『My Graffiti』で原点に立ち返った後も、皆で一緒に虹の花を咲かせるという《夢のつぼみ》を持ち続けることができたのだ。

 

 

 

 

そして、最終的に『Catch the Rainbow!』で皆で大きな虹を武道館に架けることができたのだと私は思っている。

 

 

 

さて、いのりんの1stライブからCtRツアーまでの時系列を見ていくと、起は『夢のつぼみ』 、承は『Innocent flower』 、転は『BLUE COMPASS』 、結は『Catch the Rainbow!』だと私は思っている。 

 

 

 

 

「『夢のつぼみ』が始まりの曲で、そのつぼみが咲いたのが1stアルバム『Innocent flower』。

咲いた花が旅をしていたのが2ndアルバム『BLUE COMPASS』。そして、そんな花がいろんな色に変われたのが初めて自分で作詞をした『Catch the Rainbow!』かなと私は思っているので、アンコールのラストが大団円で終わった後に『夢のつぼみ』に戻るのは原点回帰であり、また新たなつぼみを植えられたんじゃないかなと思っていて。同じタイトルで、同じ歌詞で、同じ曲なんですけど、この場所で歌うからこそ新しい『夢のつぼみ』が生まれるんじゃないかなと感じながら歌っていました。」

(参照:声優グランプリ2019 9月号) 

 

 

 

1stライブでは『誰かの背中を押す』 『誰かの手を引っ張っていく』アーティスト像が印象的だった。

彼女はまだ目の前のことに精いっぱいでとにかく前へ進んでいた。

今歌えているのはファンの皆がいるからという想いを込めて、『Innocent flower』で感謝を伝えるために真っ白な花を咲かせた。 

 

 

 

BLUE COMPASSツアーでは『皆と一緒に進んで行く』 『いのりんが先頭に立って皆を引っ張っていく』アーティスト像が印象的だった。

初めてのツアーをすることで、自分についてきてくれる人がいる。会いにきてくれる人がい

る。旅をしたことで、一人で夢に向かってるんじゃないと知った。今しあわせだと歌えるのは皆が笑顔をくれたからだと気付いたことで、真っ白な花は旅をしたことで育っていく。

 

 

 

Catch the Rainbow!ツアーでは『皆を心の底から信じる』アーティスト像が印象的だった。

いのりんとファンの良い相互関係が目に見える形で表現され、『harmony ribbon』の空から客席に向かって赤いリボンが落ちてくる演出のようにステージの境目なんてないと思わされるアーティストになった。ステージと客席の立場を取っ払い、皆で一緒に武道館に大きな虹の花を咲かせた。

 

 

 

起承転結のどの部分にも『harmony ribbon』は存在し、いのりさんとファンの皆を結び、たくさんの想いと《夢のつぼみ》を守ってくれていたのだと私は感じる。

 

 

 

 

CtRツアーの円盤のジャケ写は、皆で一緒に“架けた”虹を“駆ける”いのりんの姿

 

 

 

 

彼女の頭には虹に染まった《リボン》がある。

皆の《夢のつぼみ》を守っていた《harmony ribbon》は、《夢のつぼみ》が虹の花を咲かせたことで虹色になったのです。

 

 

 

そして、彼女はライブの最後に再会の約束を願って、『夢のつぼみ』を歌った。

きっと彼女が植えた《夢のつぼみ》は、いのりんとファンの皆を固く結んだ《harmony ribbon》がある限り、決して消えることはない。

 

 

 

いつだって、どんな時だって、彼女の《夢のつぼみ》はずっと守られる

 

 

 

私達も、またいのりんと会えると信じる限り、私達の《夢のつぼみ》も守られる

 

 

 

だって、明けない夜なんてないんだから

 

 

 

 

 

 

おわりに

 

 

 

 

 

ここまで読んでくださった方も、スクロールしてくれた方もありがとうございます!

この記事はもともとコミケで出す本に掲載する予定だったのですが、諸事情あってブログで執筆することにしました。 

先の見えない暗いトンネルにいるような日々の中で、明けない夜なんてないんだということ。

誰にだって、大切に心に抱えてきたものはまだ消えていないんだということ。

『harmony ribbon』という音楽に関する記事を通して、皆さんの心にも何か響いたものがあるなら嬉しい限りです。

 

そして、今回の記事を通して水瀬いのりさんに関する考察記事は一旦の区切りとさせて頂きます。もちろんこれからもブログは書いていくのですが、いのりさんの考察に関しては書きたいことはほとんど書き終えたと感じています。

またしばらくしたら再開するかもしれませんし、もう書かないかもしれません。そこは気分次第ということで笑

でも、CDとかアルバムとかライブの感想記事は上げようと思っているので、その時はよろしくお願いします!

それでは~。

 

 

 

みらいん