罪と罰 -10ページ目

罪と罰

「もしも」なんてどこにも無い




暇になると



思い出したくもない


昔の出来事



思い出してしまう。






これだから暇は嫌いなんだ。




















小学校高学年の頃、



ある女子から嫌がらせを受けてた。









その女子は


はっきり言ってクラスでも嫌われてた。








それまで不登校で



何も知らなかったから


そこに付け込まれた。



一度目をつけられたら



まるで


寄生虫のようにまとわりついてくる



厄介です。










やっと出来た数少ない友人も



あたしに関わったら





イコール、



その女子と関わることにもなるから



次第にあたしを避けるようになっていった。












あたしに落ち度があったかと言えば、


きっと無い。



あたしは、


ただ普通に生きていたかっただけ。









クラスの担任に相談しても



幾らその女子に注意しても






今更無駄だって分かってたから


見て見ぬフリ。






みんな、そう。



見て見ぬフリ。




いじめられてるの

目に見えてたのに。





まあ


当たり前だよね。





幾ら綺麗事を並べても



みんな最後は


結局自分が可愛いんだろうね。


















そのうちあたしに飽きたのか、



その女子はあたしの友人に目をつけた。






っていっても、



それで嫌がらせが終わったわけじゃなかったけど。







結局、


卒業するまで



嫌がらせは続いた。















よく学校行ってたな



と思う。















今でも


鮮明に蘇る。



あたしを見捨てた教師も



友人も




クラスの人達も








堪らなく憎い。











いつも



ヘラヘラ笑って


何も辛くないようなカオしてても


ほんとは泣きたい。






ただ、



あたしのつまらない意地が


泣くことを許してくれないだけ。













「愛」



とか



「好き」



とか



心底、




どーでもいい。




あんたら



幸せなんだろうね。








・・・今のあたしには



それを、



憎むことしかできない。