グループC: セルビア・モンテネグロ 0 vs 1 オランダ | 本だけ読んで暮らせたら

グループC: セルビア・モンテネグロ 0 vs 1 オランダ

死のC組の2試合目である。


オランダはファン・ボメルが中心となってボールを左右に展開して攻撃を仕掛ける。

妖精のいないセルビア・モンテネグロ(以下、SCG)は組織的な守備を身上としているらしいが、オランダのワイドな展開に対し、ボールを持つ相手を複数人で囲い込むことができず、ボールを奪えない。

それでも、ときおり、オランダの攻撃の間隙を衝いて、SCGも左サイドからのカウンターを仕掛けていたが、前半18分、オランダの左ウィングのロッベンが中央で繋いだパスに反応して抜け出し、1点を決めた。以降、1点を取って、ノリにのったロッベンはオランダの左サイド=SCGの右サイドを完全に支配した。いつ追加点が入ってもおかしくない状態だったが、SCGはなんとか1点のビハインドだけでハーフ・タイムを迎えることができた。


後半は、SCG監督の選手交代・ポジション交代が効いたのか、かなりSCGがボールを奪えるようになり、攻撃の回数も増えた。・・・が、オランダの守備もなかなかだ。SCGの好きにはさせない。

結局、SCGは攻めあぐねた。


それにしても、前半のオランダは、4-3-3システムの長所を知り尽くした監督と選手達により、まさにこのシステムのお手本のようなワイドな攻撃を仕掛けていた。4-3-3による攻撃の威力、面白さを魅せてもらった。


さらに、ロッベンという選手の魅力も発見した。

イングランドの左サイドの攻撃を受け持つJ・コールといい、このオランダのロッベンといい、今大会はかつてのウィング・タイプの良い選手が多くて嬉しい。(私はこのタイプの選手が好きだ。)


これでグループCは、アルゼンチンとオランダが抜け出したが、オランダ以上にオレンジ色のユニホームが似合うコートジボワールも面白い存在だ。お楽しみは未だ序の口だ。