仙台市にある大衆食堂「半田屋」のことは、斬新な広告で知っていた。「生れた時からどんぶりめし」のキャッチコピーを見た時は衝撃だった。“生まれた”じゃなくて“生れた”と書く“ま”抜きテクニックがズルイ。半田屋は仙台市内に10店舗。24時間営業で若い女性や会社員、子供連れの家族らで終日にぎわっている。陳列棚に並ぶ総菜は一品40円から。一番高いチキンカツも160円ほど。ご飯も中盛りが520グラム、小盛りで340グラムあり、400円も出せばおなかがいっぱいとなる。
そんな庶民に愛される半田屋の野望は意外にも壮大なものだった。すでに宮城県外進出をスタート。北海道や栃木、愛知、兵庫、広島に出店し、7月には東京の池袋に出店した。来年には中国の大連に世界進出することになっている。売り上げも好調で、今期は当初見込んでいた年商41億円を達成できる見通しらしい。
生まれた直後からどんぶりめしを喰わし続けるという児童虐待的なキャッチコピーは、壮大な野望が生み出したものだったのかもしれない。