私は11歳になる息子がいる一児の父であるが、7年前に離婚をしている。
11歳となる息子との関りはとても順調といえる。月2、3回は定期的に面会をすることができ、都度外泊も可能な状況にある。息子との連絡もある程度自由に取ることができ、比較的自由に交流も可能な状況となっている。また、子供と遠方に二人で数泊の旅行に行くこともできるし、運動会、学芸会、授業参観にも出席できる。子供の誕生日、GW、夏休みには家族で”BBQ、食事、映画鑑賞”も行っている。正直、独身という自由をえながら、一緒には住んでいないが、きちんと家族も持てているような感覚である。私の実家も比較的近いエリアにあることで、私の両親、姉家族にも定期的に会えることから、とても懐いている。
前妻との関係であるが、良好な関係が築けている。連絡も問題なく取れる。子供と三人で買い物、食事も普通に行ける。また、子供の習い事の大会にも二人で観戦に行ったりもする。当然にお互いに素直になり切れない所はいまだあるが、子供との交流にはまったく支障がない状態までに関係修復ができた。本当に有難いことである。
次は前妻のご両親との関係だ。前妻と息子はご両親と同居をしている。面会交流の際は私がいつも前妻実家まで送り迎えをしている。前妻ご両親との関係は以外に早い時期に関係修復に至った。子供を迎えに行った際は、いつもご両親が笑顔で迎えてくれ、感謝の言葉を言ってくれる。子供を送っていった際も、ご両親でお見送りをしてくれる。ここ数年は誕生日のプレゼント交換もしている。また、前妻の父と子供と三人で釣りにも出掛けている。前妻の姉の娘も釣りに参加し、一緒に遊ぶときもある。今は前妻が不在の時があっても、ご両親がいれば子供の受け渡しに何ら問題ない。前妻のご両親とはとても仲が良いのである。
このような関係まで信頼関係が修復できたことは、7年前には想像もできなかったし、諦めずに根気強く続けて本当に良かった。関係改善に取り組んでいただいた前妻、前妻のご両親には本当に感謝している。
もちろんここに至るまでには、別居、調停、裁判、面会交流拒否、婚姻費用の負担、非難の応酬など、離婚時に起きる大抵の醜い争い、困難を経験した。1歳の子供と当然会えなくなった辛さも経験した。面会交流の断絶、養育費の支払い拒否まで争いがエスカレーションしたこともあった。でも諦めなかった。そして離婚から7年以上の時間を経て今がある。円満離婚でない限り、前妻との関係修復はとてもハードルが高い。それを裏付けるのが、離婚後の面会交流と養育費義務の不履行率の高さである。8割以上はあると思う。でも、必ず関係改善の可能性はあるということを忘れないで欲しい。同じ悩むをもっている方に、私の経験が何かのサポートになれば幸いである。
次回からは、別居、離婚の原因を詳しく記載していきたい。