チューリップのブログ

チューリップのブログ

たわいもない日々のことを綴ってます。

Amebaでブログを始めよう!
数日前、友人から薔薇園に行ってきたとのメールが届いたので娘を連れて私も薔薇園に行ってみた。
花の盛りは過ぎて、所々枯れ始めていた。

薔薇園の中ほどに黄色い薔薇が咲いているのを見て父のことを思い出した。
二年前、生まれてくる赤ちゃんを喜ばせようとベランダに黄色い薔薇の鉢植えを父が買ってくれた。父は花など育てる人ではなかったのだけど、不器用な手つきでせっせと水やりをして育てていた。孫との会話を夢見ていたのかもしれない。

今はその薔薇は無くなってしまったけど鉢植えだけは残してある。余裕が出来たら私が今度は薔薇を育てることにしよう。父がしたかったことの代わりに。娘に話してあげたいと思った。
photo:02


花の思い出はもう一つある。
祖父の菊である。
祖父は毎年同じ株の菊を手入れして育てていた。務めていた頃に同僚から株分けして貰った菊だという。

その方はもう亡くなられていたのだけど菊の方は何年も生きながらえていた。年をとり綺麗な花をつけられなくなった菊を育てている祖父にも老いを感じていたが、由来を聞いて育て続ける理由がわかった。

祖父にとっては同僚が生きていた証しでもあり、同僚の分身でもあった菊で。その菊を年老いて行く自分にも重ねながら語りかけるように、いたわるように育てていたのだろうと思う。

老人の感性には及びません。。。
photo:01