近所の男の子と遊んでいたある時
僕のお家にいこう!と言われ
ついて行きました。

お家に行ったものの、
親には家に入れないと閉め出され
外の駐車場で遊んでいました。

しばらくして車の上にその子が乗って遊んでいて
一緒に乗って遊ぼうと誘われましたが
私は「いい。」と断り、
男の子は拗ねて家に入ってしまったので
自分の家に帰って遊んでいました。

夕方になり、母が昼の仕事から帰ってきて
ご飯支度をしている時
チャイムの音とドアを叩く音がしました。

さっきの男の子の両親でした。
私が車に乗って遊んで車が汚れ
傷をつけられたと怒っているようでした。

母は謝るばかりで
その後どうなったのかはわかりませんが
私はやっていないと言っても怒鳴られ叩かれ、
信用されていないことへの
怒りと悲しみと悔しさに満ちていました。

この瞬間に母に対しての期待はなくなりました。

わたしはやっぱりいらない子で
邪魔な存在なんだと思わされました。

お前が死んだら良かったのにと
亡くなった兄を想い母は
この日から私に言うようになりました。

この件の後、男の子と遊ぶことはなくなり
また昼も夜もほとんど1人になり
死ねと言われることも多くなった私は
アパートの裏にあった踏切に入り
うろうろすることが多くなりました。

幼いながらに恐怖で踏切の音が鳴ると出ては
踏切が開くと入ってを繰り返していました。

それを近所のおばさんに見られ
慌てて抱きかかえて連れ出され
危ないでしょ、と泣きそうになりながら
叱ってくれました。

母は私の事はいらないけど
心配してくれる人がいることに
少し嬉しくなりました。

この時に初めての自殺願望と
生きることへの少しの希望が湧き
家の中よりも外へ愛情を求めるきっかけになり
おばさんを悲しませたくないと
踏切に入ることをやめたのでした。