11月25日(日) 3日目

 

奈良、京都と回った後は、滋賀県大津市の石山寺にやってきました。電車に乗れば京都駅から30分もかからない近さです。

 

石山寺は、奈良時代後期に聖武天皇の命によって開山し、紅葉の名所として知られています。とはいえ、京都の名所に比べれば人出は少なく、ゆったりと紅葉を楽しめました。穴場だと思います。

立派な山門(東大門)の左右には、鎌倉時代を代表する仏師運慶と湛慶の作といわれる仁王像が立っていました。

 

長い参道を歩いていくと、正面に本堂が見えてきました。
境内では団体ご一行様が記念撮影中。中途半端な場所でと思ったら、背後(写真右側)には、紅葉に彩られた
硅灰石(けいかいせき)がそびえ、その上方には多宝塔が見えるので、それをバックに撮影しているのです。どことなく長閑な雰囲気がする石山寺です。

本堂は正面の階段を上がっていきます。

 

本堂内部が見えます。本堂内は撮影禁止なので、ここまで。

本堂は舞台造りとなっていて、滋賀県最古の木造建築で国宝です。

内陣(ないじん  寺や神社の本尊や神体を安置する最も奥の部分)は平安時代中期の建立、外陣(げじん)は慶長7年(1602)年、淀殿の寄進で増築されたそうです。

本堂の一部に、源氏の間があり、紫式部の人形がありました。

紫式部は石山寺によく足を運んだと言われ、源氏物語の着想を得、起筆した寺として伝えられています。

本堂の下には、寺の名前の石山の由来となっている硅灰石(けいかいせき)がそびえていました。天然記念物です。

石灰石が地中から突出した花崗岩と接触して熱変成した岩石で、これほど大きなものは大変珍しいそうです。

硅灰石はとても荒々しく立ちはだかり、紅葉と見事な景観を見せていました。

これは一部が見えているだけですが、本堂も多宝塔もこの硅灰石の上に建てられているそうです。

多宝塔(国宝)は珪灰石の脇の階段を上がった平場がありました。鎌倉時代に源頼朝の寄進で建立されたもので、日本で最古の多宝塔だそうです。均整がとれていて渋いです。

ここから更に上ると、小さな博物館があり、紫式部展をやっていました。

本堂そばの小径沿いに、石を掘り出した跡が残っていました。

ここは天智天皇の時代に石切り場となっていたそうです。石は石山寺の目の前を流れる瀬田川から水運を使って運ばれました。

石山寺の高台から見た瀬田川。下流(左方向)に広がる琵琶湖に注いでいます。

石山寺は、天然記念物や国宝、多くの重要文化財を擁し、紫式部ゆかりの紅葉の名所という見どころたっぷりのお寺でした。また来たいです。

 

石山寺の後は、岐阜県の養老の滝(養老渓谷)に行きました。これで、奈良、京都、滋賀、岐阜を巡ったことになります。

大垣から養老鉄道に乗り、養老駅で下車しました。

駅前から無料のシャトルバスに乗り、終点の「こどもの国」から歩き始め、最初に車道を10分ほど歩くと、養老渓谷の入口に着きました。土産物店などが並び、いかにも観光地らしい雰囲気です。

少し歩くと、河川敷がありました。この川(滝谷)を遡っていけば紅葉の名所養老渓谷で、その奥に養老の滝があります。

 

 

 

だらだらした登り勾配が続きます。紅葉シーズンだけあって、観光客は多かったですが、この辺りの紅葉はまだ早かったようです。

 

やっと養老の滝に到着しました。シャトルバス終点からだと30分ほどかかりました。歩きやすいので、子供もお年寄りも手軽に行けます。

養老の滝は落差が約30mあるそうです。

 

更に少し登ると、滝壺に出ました。

これが、滝の水が酒に変わったという「養老孝子伝説」の滝です。

滝百選、名水百選にも選ばれています。

 

滝と紅葉のコントラストがきれいです。人出もかなりありました。

帰り道、湧き水がありました。日本百名水の菊水霊泉。

奈良県から始まり、京都府、滋賀県、岐阜県を巡った2018年の紅葉巡りでした。

今年は紅葉もきれいで(色づきが悪い年もあります)、時期もドンピシャでした。

 

帰りは岐阜から名古屋に出て、新幹線で帰ってきました。