ダンスタンツの床、鏡、17日から解体されます。長い間有難う。

 さて、私、村川律子は
1920年代調のビーズドレスの販売とレンタルを開始します。こちらはDRAMATICというブランド
もうひとつは私デザインの洋服と私セレクトのドレスや小物を販売する TANZ というブランド。
どちらもネット販売、レンタルショップです。 6月15日からUPされます。
www.tanz.jp

そしてそして、10月から近鉄のカルチャースクールにて村川律子の朗読教室
が始まります。月二回で第二、第四木曜19:00から21:00
聞く人が面白くて、楽しくて、感動してもらわないと意味が無い
いろんなジャンルを、いろんな表現方法と創造力を駆使して読んでゆきます。
綺麗なだけでは無い、朗読には、いろんな世界を繰り広げられる力がある事を
教えていきます。  可能性を見いだす。 そんなクラスです。
9月26日には、体験クラスがあります。詳細は後ほど。
ファイナルダンスコンサートまで、残すところ約一ヶ月足らず。15日の公演を終えますと
ダンスタンツは解体に移ります。あの30年の間、いろんなクラス、いろんなリハーサルを
写してきた鏡も、バーも、何より白木のままに風格を出している床も取り壊されてしまい
ます。……これは、正直つらいのよねー
 誰かこのままスタジオ使ってくれないかしら?難波の一等地でスタジオやってみたい方
いないのかしら? 私も27歳の時にスタジオ開く時は勇気がいったんだと思うけど、あんまり
覚えてない。自信があったのかな? 
アー誰か名乗り出てくれないかしら? 床、鏡、バーあるよーウーハーのスピーカーもあるよ。
壊すの、もったいないからさーーーー!!!
私たち踊りのプロは、小学校や中学校で必須科目で教えるようになったダンスについて、危惧している。何故なら、学校の先生が、ほんのちょっと研修受けてダンス教えるんでしょ?この頃の子は怪我や事故するよ。甘くみるなっつうの。うちは、ある私立小学校にプロを派遣している。もう30年近く。プロでないとダメ。というより、なんでダンスが必須科目になるの。そんな事教えるより、朗読を教えて、日本語に興味もってもらったり、人前で喋られるようにし、本に興味をもたし、情緒や人の気持ちを考える。いじめを無くす為にも。そんな方がよっぽど今の子供達に必要だと思う。どうせ、ストリート検定とか考えてる、どっかの芸能プロが圧力かけたんだろうけど…儲かる為に?? 人間って怖い…
この間から東京行って、元芸大生の友達に30年ぶりに会い、そして大阪でも会い
私は舞台芸術だけど、彼らは映像計画。(今は名前も変わっているらしい)
 映像の方の大阪芸大教授も来てくれて、そして、元映画に携わっていたプロの方
とも初めてお会いして、楽しい夜でした。映画の話だらけ。 映画カメラ(ミッチェルとか…)
の事なんかはよく分からないけど、いいなーーて感じ。まるで学生に戻ったみたい。

私と同じ時代の人が、まだ映画や映像に携わっていてくれるのは、うれしいな。
でも、なかなか食べて行くのは難しい。時代も映画界も変わっていくので、私たち
舞台芸術も大変だけど、クリエイター達は つらい。国の補助って無いしなーー
死んでしまった人もいるし…

でも、ずっと人間の情は、いつの時代も同じように流れて行くのよね。
嫉妬や、男女の愛情や、上昇志向や、死への恐怖や、生きる事への疑問や
 だから、表現の仕方は変わっても、人間の作るもの、人間が見るものは
変わらず、受け入れられたりするよね。

私も勇気凛々とまでは行かないけれど、作って行く方へ、そろーり向いて来た。
昨日、スタジオ近くの蔦屋でK君御勧めの
小林正樹監督 仲代達矢主演の「切腹」を借りて来て見た。
感動した。やはり題が切腹なので、女の私としては見ようとしていなかった。
 だが今の時代を憂えている私、日本の将来をちゃんと見ていない政治家達が横行する
今を憂えている時だからこそ、この映画の、浮かび上がる人情の在り方、武士道云々よりも人間だ!という脚本の素晴らしさ、凄いなー!!
仲代の演技も素晴らしいが、ほんの端役の人たちの演技が光る。家来たちの表情、切られていく
者の顔、演技、そして美術、照明、障子の向こうで揺らぐ枝と葉
 無用に立派な屋敷の門、兜、鎧
 丹波哲郎との一騎打ち、迫力ある殺陣で、いかに、いかにとさせておいて結果を省く所
そうなのだ。チャンバラがかっこ良い、サムライがかっこいい映画ではないのだ。
 監督と役者、照明、美術、編集、衣装メイク結髪、
一体となり、皆プロなのだが、いい映画を創ろうとする情熱が結集する。うらやましい。
そんな素晴らしい映画を、我々はお手本にしなくてはならない。