珍しくハーレクイン小説を読んだ。

ヒロインのオリビアは裕福な家で育ちながら、両親の離婚のストレスから

太ってしまい冴えない少女時代を過ごす

27歳になったオリビアはハウス・ステージャー(家の演出家)として活躍

素敵な女性になった今でも、恋愛べたで初恋の失恋を未だに引きずっている

初恋の相手コナーは両親が離婚し、父親がアルコール依存症

継父には冷遇されて育つ

コナーは建設会社を経営し、優しく強い素敵な男に成長していた

荒れたキャンプ場の再建を任されたオリビアは

町に1件しかない建設会社に仕事を依頼し、二人は再会する。

現代の話から、昔の話を織り交ぜながら進む物語

まるで映画を見てるように映像が浮かんできて

いろいろな要素が含まれた読み応えのある内容だった。

オリビアの祖母祖父が結婚50年のパーティーで

再び「誓いの言葉」を述べる所も好き。

50年目に友人知人を招いてパーティーやるのも素敵。





重いテーマのわりにはさくさくと読めた
ミステリーと言うより「家族」の話
強い絆で結ばれた家族

レイプされて出来た子供を生んだ母親
それを受け入れて自分の子供として育てた父親
そうして生れた弟を愛した兄
重い遺伝を抱えながら、家族との絆を大事にする弟

物語じたいはありえない事ばかりだと思ったけど

「家族愛」がすばらしい。




石田衣良の本ははじめまして!

最近、本や映画を見ても記録を怠ってた。

大手広告代理店を辞めた主人公の喜一

同じ業界の先輩に誘われ入った会社

蓋を開ければ、先輩はワンマン社長になって居て、大手の代理店に居た頃とは違う不自由さがある。

結局フリーになることに。

事務所を間借りして独立した喜一だが

ゴミのような小さな仕事も取れない

そんな中暇つぶしに立ち上げたブログ


『フォーティ』 スローガンは「人むすび・人あつめ。40歳から始めよう。なんでもプロデュースいたします」

ブログをきっかけに出会った同じ40代の元IT企業の社長の顔

「この世界の誰からも必要とされず、人生の折り返し点で道に迷ってしまった男の顔」

毎朝見てる自分と同じ顔だと思う。

ブログのヒット数の延びとともに、仕事も少しづつ舞い込む。

そして昔の仲間を集め、あるプレゼンに望むことになった。

やりたい事があること、それを出来る機会や環境に出会うこと。

今はカラオケビデオを撮影してるやり手だった演出家

落ちぶれた脚本家

儲かる仕事しかしない勝ち組の元美術屋


集まった昔仲間が


プレゼンを企画しながら生き生きとしていく。

人はお金の為だけに働く訳じゃないんだと思う。


「余計な荷物を全部捨ててしまっても、人生には残るものがある。それは気持ちよく晴れた空や、吹き寄せる風や、大切な人のひと言といった、ごく当たり前のかんたんなことばかりだ。その『かんたん』を頼りに生きていけば、幸せは誰にでも手の届くところにあるはずだ。」

1番感銘したフレーズ