停滞する感情が
温度なき心の坩堝。
伝える言葉の渋滞。
なんてことのない毎日の
連綿とした終わり。
平穏を終わらせたのは
幼子の消失。
肉体はされど
大人。
結果なき世界に意味はないよ。
寛容という名の甘い場所に
居続けて幾星霜。
彼や彼女は退屈ではない。
俺に変わった時期こそ
変化すべき世界の鐘がなる。
肉体の裡に潜む消えたはずの無垢と邪悪。
俺は名もなき名を携えて余白を歩む。
執着する感情に
俺が望まぬ行動と意思。
喰らいついたのは無垢たる残滓。
誰かが望むあの子は変化はなさずに戻るのか。
答えのわからない終わりのない
内在世界のやりとり。
何故消えたかその答えは誰もわからず。
欲しがるだけの感情が俺の中に鳴り響く。