とうとう本日、
千秋楽を迎えてしまいましたね

月組さん、
大千秋楽おめでとうございます!!
今のメンバーで作り上げた
最高のパフォーマンスをありがとう!!
月組公演 『グランドホテル』

何回チェックインしただろう…
まだポスターしか見ていなかった時は、
面白そうだとは思ったけど まずは1回。
それがまさかこんなにもハマるとは

役替わり4パターン、
2階後方、中列のセンターブロック
1階下手、センター、上手
運良く様々な位置で観ることが出来ました。
好きだった生徒さんが退団される、という理由以外でこんなにも何度も観たくなる作品は初めてだった。
決して場面が足りないのでは無く観客側に想像させる余白と、
演者のパフォーマンスが回を重ねる毎に深まって行くのをこの目で観たくて

1920年代のドイツ ベルリン、
おそらく重厚かつ厳かであろう建物を想像させる “ザ・グランドホテル”
薄暗い舞台奥のセンターに佇む
グランドホテルのロビーを象徴する回転扉
フェリックス・フォン・ガイゲルン男爵 (珠城りょう) から始まるプロローグ
♪ベルベットの椅子に
芳しい香水
シャンデリア 光り
きらめくよ クリスタル
歌い出せば一瞬でグランドホテルの世界へ

一同が舞台前に整列するところで
音楽と共に私の感情は第1ピークを迎えるのです
!(早w)時代のステータスであった煙草
煙をくゆらせる宿泊客や従業員たち
あの退廃的な雰囲気が
どうも私の好みらしい…

そして何よりも 心に残る音楽と台詞

音楽と共に盛り上がりを見せる場面と言えば、
グルーシンスカヤ (愛希れいか) の部屋。
ネックレスを盗みに入ったところを見つかってしまったフェリックスは、
咄嗟にグルーシンスカヤのファンだと言い訳を取り繕う。
そして 39歳 (と39ヶ月) の女性の顔から、
皺やたるみ (があるのか無いのか知らんけど) の一つ一つに これまで生きてきた人生を見ている、
みたいな事を言うんですよ

長年世界的なプリマバレリーナとして活躍し、
おそらく幼少の頃からバレエと共に生きてきたが、年齢による筋力や身体の衰え、徐々に熱心なファンも減り、踊る情熱をも欠かしてしまった。
自信を失った39歳 (と39ヶ月) の女性が
顔を間近にした年下ハンサムから言われたら、
落ちないわけがないでしょう


大人の女性が一瞬にして乙女のように
ウキウキと高揚していく様を、
表情と声と身体で体現して行くちゃぴが本当にキュートで

「踊る事がJoie de vivre (生きる歓び) 」から
「あなたは私のJoie de vivre」へ
踊ることへの情熱を一瞬にして取り戻してくれたのが、
フェリックスだったのですね。
互いの心に火が付き、
テーマ曲でもあるデュエットが始まります
(テーマ曲なのか?w)
♪恋が こんなに甘く
美しいなんて 初めて知った
観ているこちらの心もゾクゾクと動き出し、じわぁ~~~
と情熱が沸き上がってくる感覚毎回、感動で涙がじわ~と溢れていました

音楽で、舞台上と自分の心が相まって盛り上がる。
まるでオペラを観ているような素敵な気分でした


役替わりは4パターン。
中でも好きだった組み合わせは、AとC
ありちゃんラファエラ、あーさエリック
が個人的な好みでした
背が高く存在感のある体格のありちゃんには、
パッと見 性別も良くわからないw
グルーシンスカヤへの想いをひた隠し、神秘的でミステリアスな雰囲気のラファエラが。
キラキラと若さ溢れる美しいお顔の持ち主のあーさには、
初めから最後まで、息子が生まれるという希望を待っているホテルのイケメンフロント係 エリックが。
それぞれしっくりと来ているような気がしていました。
フラムシェンも、二人ともとても魅力的で
この役が大好きでした

うみフラムシェンは、
キュートでキャピキャピとしていて
ハリウッド女優になれたらいいな~とは思っているけれど、
何となく流されるがままに生きていて。
わかばフラムシェンは、
コケティッシュで落ち着いた女性
どうにかハリウッドで女優になりたい、
頭で計算しながら生きているような印象でした。
それでいて二人に共通するのが、嫌みがない。
キュートで明るく、ちょっと(だいぶ?)抜けていて誰にでも優しい女の子

オットーとのダンスでも分かるように、
フラムシェンは本当に優しい子なんですよね

交互に2回ずつ役替わりされていたので、きっと客観的に観ている間にまた変化があったのでしょうね。
役替わりする度に違う印象がありました

オットー (美弥るりか) は、
人生の最期を過ごそうと全財産を抱えてグランドホテルへやって来たわけです。
妻も子もいない、仕事も無い、
酷い咳をしていて今にも倒れそう

ショーでのキラキラフェアリーな美弥ちゃんは何処にもいません。。
ヨレヨレな容姿と人種差別により、
ホテルの支配人 (輝月ゆうま) に宿泊を一旦は断られてしまいます。
おまけに前の会社の簿記係として、ひと儲けさせてやった社長 (華形みつる) に名前も顔も忘れ去られているという屈辱w
そんなオットーもまたフェリックスとの出会いにより、
グランドホテルへの宿泊、美女とのダンス、株で大儲け、そして男爵との友情…
それまで知らなかった数々の喜びを得る事が出来るのです。
最後には、フラムシェンと生まれてくる赤ん坊を連れ、パリへ旅立つためホテルをチェックアウト
「クリンゲライン閣下にお車を!!」
と、ホテルの従業員たちに盛大に送り出されるところがたまりません

フェリックス自身は、プライジング社長からセクハラを受けていたフラムシェンを助けるために命を落としてしまいます…
そもそも多額の借金返済のために、社長の部屋へお金を盗みに入ったという自業自得なわけでw
それでもあれだけの人達に与えたモノは大きくて、この2日間で彼なりの人生を全うした、ということなのでしょう。。
観ている側はむちゃくちゃ悲しいんですけどね

何も知らずにホテルのロビーで彼を待つグルーシンスカヤを思うと、
毎回心が張り裂けそうでした。。
思い出すだけでも辛い。。。
いえ、1番辛いのは
本当の事を彼女に告げられないラファエラ…
出発時刻になっても、
ホテルのロビーを頑なに離れないグルーシンスカヤを諭すように声をかけるものの
やっぱり彼女の顔を見ていられずに
そっぽを向いてさっさと先に出ていってしまう、、
あんなに純真な乙女のような顔で待つ彼女を見たらさ、
そりゃ言えないよ( ;∀;)
駅で待ってると言い残した彼の言葉を思い出した彼女が回転扉へ向かい、
同時にフェリックス (の亡霊) が外から入って来るのですが、
フェリックスは明らかにガラス越しに彼女を見ているのに対して、
グルーシンスカヤは何かに気付いたものの、気のせいだったような動きをして出ていくのですよね。
あの演出に気付いた時はたまりませんでした。。

ラストシーンは全員が揃い、また横1列に並んで歌い出す。
全身をホワイトで纏ったフェリックスとグルーシンスカヤが
二人でワルツを踊り続けながら幕が降ります。
今日も変わらず、グランドホテルへやってきては去っていく人々
どの人間にも光があり影があって、
しかしどの人生も特別な事ではない
無情さえ感じる独特な世界観がとても魅力的でした。
本当は一場面ずつ一役ずつお喋りしたいのだけれど、そんな文章力も持ち合わせておらず…w
残念ながらこの作品は、
著作権の関係で映像に残る可能性が低いようで(;_・)
宝塚ばかり観ていると映像化されることが当たり前になってしまうのですが…
舞台は本来心に焼き付けて行くもの、ですものね。
けどやっぱり寂しいし諦め切れない。
時間がかかっても良いから、
どうか宜しくお願い致します!!!
というわけで次回は、
ショー『カルーセル輪舞曲』の感想を
