こんにちは
さて
37週0日での誘発による経膣分娩。
最終話です。
頭位であった1号ちゃんが無事に産まれ
次は骨盤位(逆子)の2号ちゃん。
過去の健診で
先生に聞いてました。
このまま逆子だったら
2号ちゃんの分娩はどうなるんですか
先生のお答えは
①1号ちゃんが出たらスペースができるので
大半は2号ちゃんも頭位に回る
②2号ちゃんが回らなかったとしたら
先生たちがお腹から押して回す
③それでも頭位にならなかったら
足から出す
へ??
足から出るんですか??
双子の場合、1号ちゃんが道を作るので
足からでもうまく出られる、と。
そーなんや
なんか深いね~💦
さー、右男はどうなるんでしょうか
左子が出てからしばらくの間
分娩室には緊張が走ります。
何人かの助産師サマと
新たに別のベテラン医師も入ってきて
愛しの主治医も真剣モード
みなさん、私のお腹をいろいろ触りながら
ここがおしり、とか
背骨はここ、とか
いろいろ言うております。
私は先生の前で
お股を広げたまましばし放心状態
誰かが私のお腹を強く押し始めます。
はぅぅ~
いけそう、とか
いろいろ言うてはりましたが
私は朦朧としていて
どんな会話だったかあまり覚えてません。
そのうち
あ、逃げられた~って聞こえたような。
主治医もベテラン先生と
いろいろお話してます。
ここがおしりやから
こうやって、ん~…とか。
そのうち主治医の先生が
また子宮に手を突っ込みます。
どうやら右男の足をつかんだそうです。
どのくらい時間が経ってたんだろー。
そのうちに
アレが来ました。
んぐぐ、
陣痛ぅ~ぐわぁ~
一気に周りが騒がしくなります。
助産師サマの1人が
『声出さない‼️』
『静かに‼️』
はぁ~
お前この状況で声出すなとか
なに言うとんねん、しばいたろか。
言うてませんよ💦
他の助産師サマたちも一斉に何か言うもんやから
みんなが何言うてるか
全然わからん
一人ずつしゃべれや‼️
言うてませんよ💦
もう自分に余裕がないもんで
めちゃキレそうになってました。
でもキレる余裕もない💦
キレるのにも余裕はいるのね💦
次から次へと来る陣痛。
死ぬ。
またパニック。
声
出さないとかムリじゃない
主治医はずーっと
手を突っ込んだまま離しません。
そこへ主治医の声。
もう少し下りて来ないと引っ張れないから
息止めていきんでみて。
そうか。
足から出すのね。
右男は①と②のパターンはムリなのね。
状況が把握できて
ちょっと冷静になれました。
助産師サマの言うことに耳を傾けます。
さっきはごめんね。
別のベテラン医師が
足の位置をこうしようと提案してくれました。
それは寝たままのM字開脚。
分娩台の足かけに足をかけるんじゃなくて
背中をペッタリつけたまま
片足につき2人がかりで
Mの字に力いっぱい開かれるんです。
わかりづらいですよね。
そこからいきむ時に
力いっぱい蹴り返してと言うのです。
来た、陣痛~~
息整えて
フーッ
吸って
スーーーッ
止めて
グッ
いきんで
んんんんんーっ
その時に4人がかりで持たれてる足を
力いっぱい蹴り返すのです。
それと同時に
先生が右男の足をググッと。
痛すぎでヤヴァ
それを5~6回くらいしたのかなー。
死ぬ。
まだぁ~?
まだ出ませんかぁ?
もうちょっとや
あと1回や
主治医、ずっと目を見て
呼吸を合わせてくれました。
ありがとー、かっこよかったよ。
がんばれ、最後や。
次の陣痛でもう一度いきむ。
足を蹴り返す。
先生も引っ張る。
んぐぐくぅ~~
ドゥルン
ぷはーーーー
やっと終わったーー
右男は卵膜ごと出た模様。
すぐに先生が
ここ破って、と指示。
股のとこで何が起こってるかわからないけど
なかなか泣き声が聞こえず。
その後卵膜が破かれたのか
ぶしぇっ、ぐはっ
お、おぎゃーーーーー
と聞こえてきました。
産まれたーー
長女の誕生から27分後
次男が誕生してくれました
その後の後処置もまー痛い痛い
まず胎盤を出すために
また助産師サマにお腹を押される。
これ地味に腹立つわ💢
無事に胎盤が出たと思ったら
出血が止まらず
なんかをムギューーっとつかまれる。
ここを押さえないと出血が止まらんねん
がんばってーって先生に励まされます。
先生はまた手を突っ込んで押さえてるのか⁉️
もはや感覚がわからん。
助産師サマはお腹の上からつねってるし。
ほんま、
みんなやめろや‼️
いじくり回すのはもうやめてくれ‼️
イッターーイ
ってずっと叫んでました。
とにかく足をずっとフルパワーに蹴り続けてたので
足がずーーーっとブルブル震えます。
止まらない。
太ももの筋肉がバカになっちゃいました。
産まれたての小鹿みたい
そうしてるうちに
右男と左子をキレイにしてもらい
横に連れてきてもらいました。
その時の写真です。
あら不思議。
横に来た瞬間
足の震えがとまりました
心がリラックスしたのかしら。
不思議~。
幸せ~💕
そのままGCUに連れて行かれました。
するとまた足がガクブル
次は右男を引っ張った時に避けた会陰の縫合。
チクチク痛かったけど
もう満身創痍
ずーっと変な声が出てしまってたけど
もう抗う体力も残ってません。
だんだん耳鳴りがしてきた。
無意識に側にいた助産師サマの手をにぎり
めまい、する、さむい
たすけて、と。
現場はすぐにまた緊急モードになり
血圧の測定、輸血のため(?)の点滴ルート確保、
胸にコードをつけられ
脈拍とかの測定
この時
血圧が60くらいまで急降下しました。
出血が酷かったみたいです💦
布団をかぶせられて暖めてもらいましたが
意識が飛びかけました。
あとで旦那に聞いたら
この時点で旦那は部屋のそとに出るように
言われてたみたいです。
事前にコウノドリを読み倒していた旦那は
この状況に
かなり焦ってびびったらしいです。
でもなんとか持ち直し
血圧も上がっていき
意識もはっきりしてきました。
その間に縫合も終わり
出血多量のためトイレも行けないだろうとのことで
尿道に管も入れられました。
点滴も入れてます。
全身が震え
全身が傷みました。
すべて終わった頃には
日付けが変わってました。
ほんとに壮絶な出産でした。
長男の時よりも長くて辛いなんて。
聞いてないよーづくしでした。
あとで聞いたら
逆子のまま産むのは
やはりこの病院でも珍しいらしいです。
卵膜のままだから
うまく出られたって。
すごく怖かったけど
その瞬間瞬間に判断して決断してくれた先生たちと
親身になって全力を尽くしてくれた
助産師の方たち。
ほんとに感謝です。
このレポを通じて
双子の経膣分娩に対して
余計に恐怖を与えてしまってるかも知れません
でも本当に出産は人それぞれです。
37週までお腹にいてくれた
それが私には1番です
結果的に
この全ての選択がベストだったと
心からそう思えます
以前、どこかの記事で読んだことがあります。
経膣分娩は
陣痛が起きることで
すでに子宮収縮が始まってる
だから
産後の後陣痛は
ある程度収縮が進んだ状態からのスタート
帝王切開の場合は
子宮収縮の準備をしないまま
いきなり出すので
産後に0から収縮がスタートする
だから痛みも大きいんだとか。
私もいま現在、
産後の後陣痛はほとんどありません。
きれいに子宮復古してるみたいです。
その点は良かったなと思います。
貧血による症状が苦しいですが
これは双子出産あるある。かな?
毎日GCUに我が子に会いに行けてます。
ママがもう少し回復したら
母子同室もすでに許可されてます
ママ待ち…ごめんよ
経膣か帝王切開か。
それぞれメリット・デメリットはあります。
その時の状況や
ご自身が何を重要視するか。
それでも何が起こるかはわからないのが
出産です。
ほんとに命をかけてますからね🍀
これから出産を迎えるすべての方が
ベストな結果になりますように