私を必要としてくれる家族がいるかぎり


私は家を出ていきません。




こんなブログを発見した


この家には私を必要としてくれる家族がいない


そうか、だからか

「80代の女性に性的暴行しようとした38歳派遣社員の男が逮捕」


このニュースが流れた時、夫は私を背にPCに向っていた


「ふっ」と鼻で半笑いになった


夫もそれに気づいたのか


「ふん、ふん、ふんふっ」と鼻から空気を勢いよく出してごまかしていた


この前夫が


「なんで平田さんと星野君なんだろうね?ふへへっ」と笑ったので


腕をかきながら笑ってた


多分夫には笑った自覚がないと思う


このブログを見て「笑ってないわ!」と言うかもれない


しかし


確実に過去の悲惨な事件を笑ってきた


夫になぜ笑うか聞いてみた


「バカなことするなあと思ってね」そう返事がきた








あの煙草の小火があった日


普段ならその時間ずっと二階で寝てるはずの猫が


キッチンと廊下の辺りをうろうろ


私はどうしたのかな?と猫のところへ行って


煙い臭いを感じた


それまで私の居たところからは臭わなかった


猫がうろうろしてくれなかったら


私は臭いに気づかず あの焼けたビニールもそのままゴミ箱の中


娘が「魚でも焼いてると思ったんじゃない?」と


そうか、猫は私がキッチンに立つとよく来る


魚を焼いている時は必ず来る


煙いのを魚だと思って来たのかもしれない


猫はダメだとか、夫の父に相当言われたが


家を火事から守ったのは、その猫


あんなので火事にならない?そればかりは分からない


火だけは分からない


一階のキッチンで煙が大量に出て


私達は煙を吸って死んだかもしれない


そして家は全焼したかもしれない


生き残って家が全焼だったかもしれない


とにかくあの日猫がいつもと違う行動をとってくれたから


私は煙い臭いに気づけた



猫なんて怖くて好きじゃなかった


猫なんて飼ったことがなかった


猫なんて全く飼う気がなかった


今飼っている猫にだってそんな情は沸かなかった


飼う気はなかった


私の人生に猫なんていらなかった


猫が毎日我が家に通ってきたのは


たくさんある家の中から我が家を選んだのは


大きな犬がいるの勇敢に我が家を選んだのは


夫の煙草の不始末を教えてくれるためだった


猫がいなかったら


この家は今ごろ黒こげになっていたかもしれない