John William Waterhouse
シャロットの女
アーサー王伝説「シャロットの女」
島にそびえたつ高い塔のてっぺんに
呪いをかけられた美しい乙女が
閉じ込められており
唯一、魔法の鏡だけが外界と彼女を繋ぐものでした。
乙女は来る日も来る日も
鏡に映し出される外界の様子を機に織り込んでいましたが
ある夜 仲睦まじい恋人たちの姿を見て
「影のような生活はもうたくさん!」とつぶやきます
そんな彼女の鏡について映し出されたのは
誉れ高い円卓の騎士ランスロット
その麗しい姿に魅了された彼女は思わず窓の外に身を乗り出し
外界を目にしてしまいます
その瞬間織物の糸は千々に乱れ 鏡は真横にひび割れ
乙女は「呪いが私にふりかかった」と叫びます
運命を覚った乙女は塔を降り
川辺にさまよい出て一隻の船に乗り込みます
そして消え入るような声で最後の歌をくちずさみながら
やがて息絶えてしまいます
乙女の亡骸を乗せた船はキャメロット城に
流れ着き、騎士ランスロットは彼女のために
祈りを捧げるのでした。
リフレインが叫んでる - 松任谷由実(フル) - YouTube