2才 日本猫 男の子
この子は、
元保護猫です
この子を大切にしてくれる
里親さんがみつかり、
新しい生活をはじめました
とても元気に過ごしていましたが
去勢手術前の血液検査で
肝臓の数値が
少し高くなっていました
血液検査
GPT 71(標準値10~55)
体調も良く、まだ若いため
手術を受ける事は
可能と判断しましたが
飼主さんが
とても心配されたため
手術が終わるまで
肝臓の薬を
飲ませることになりました
3か月後、
元気に過ごしていましたが
1週間に2回嘔吐があったため
飼主さんは心配になり、
予定より少し早めに
血液検査に来院されました
結果は、肝臓の数値が
少しだけ上がっていました
血液検査
GPT 106(標準値10~55)
数値は、さほど高くないので
薬の処方は行わず
飼主さんに、
身の回りで原因になり得ることを説明し、
食事などに気をつけて頂くことになりました
その3か月後
血液検査では、肝臓の数値が改善しました
血液検査
GPT 79(標準値10~55)
飼主さんは、
数値が下がったのは嬉しいけど
まだ標準値を越えていることが
気になるとのことでした
そこで相談の結果、
ホモトキシコロジーを
始めることになりました
その後の
定期的な血液検査では、
数値の大きな悪化はありませんでした
この子は
月2回くらい吐く事以外は
毛並みも良く、とても元気です
血液検査
GPT 96(標準値10~55)
飼主さんは
嘔吐もやはり
気になるとのことでした
そこで、
ホモトキシコロジーに加え
生薬を与えることになりました
また、採血のストレスを減らすため
血液検査の間隔を
広げることをお勧めしました
【威嚇】
その後、3回ほど
(猫ちゃんといつも一緒に過ごしている)
飼主さんのご主人を
威嚇したことがあったそうです
きっかけは
夜中に大きな物音がしたとき、
親類が泊りに来た時期に、
ご主人が夜中に、
トイレを利用したとき
朝食後、
何も原因が無いとき、、
威嚇のときは決まって、
急に目つきが変わり
じっとこちらを
見るのだそうです
・・・原因は分かりませんが
すべてご主人の目をじっと見て来た時で、
ご主人も、じっと見つめ返したときでした
その他の生活環境を
詳しく伺ってみると
飼主さんは
この子のためを思って
毎日2人がかりで
この子の身体を抑えて
朝晩ハミガキをしている
とのことでした
そのせいか
ハミガキの時間に飼主さんが近づくと
逃げて、隠れるようになったそうです
そこで、
①威嚇があった時は、視線をずらす
②威嚇が落ち着くまで、刺激をしないように静かにやりすごす
③ストレスとなりそうなハミガキを中止
することを
提案しました
そして、飼主さん自身も
この子のことを
心配しすぎないようにし、
できるだけリラックスを
心がけて頂くよう
お願いしました
【ホモトキシコロジー、生薬を始めて1年半】
とても元気に過ごしています
飼主さんも
あまり心配しすぎるのを
止めたそうです
血液検査
GPT 131(標準値10~55)
GPTは少し上がっていますが
とても元気に過ごしています
ハミガキを止めたところ
ほとんど吐かなくなったそうです
これからも
ホモトキシコロジーと
生薬を続けながら
のんびり過ごし、
ときどき血液検査で、
肝臓の数値の確認をしていく予定です