ゆうだち大粒の雨が、アスファルトの地面を叩く。 道の傾斜にそって勢いよく雨水が流れるさまや、 強風で空から落ちる雨粒の向きがせわしなく変わるのを、 飽きもせず、ただずっと見ている。 臆病な犬が、私の足にまとわりつく。 外の景色をうかがう不安げな彼に、 「だいじょうぶだよ。」 と、頭を撫でてやる。 この雨が、身も心もきれいさっぱり洗い流してくれればいいのに・・・ ある夏の、夕立のひととき。