こんにちは。

 

「着ない着物を着たい人に譲る」活動をしている

(いまは少しお休み中ですが、まもなく再開予定)

虹色日和(ナナイロビヨリ)です。

メインのブログでは「みお」と名乗っています。

 

+++++++++++++++++++++++++

 

 

注意この記事は、2021年3月に投稿した記事に加筆修正して

再投稿したものです。

 

 

 

前回 第1弾は、「高額買取は本当か」というテーマで記事を書きました。

 

 

 

 

第2弾は、「訪問買取の本当の目的」について

記事にしたいと思います。

 

 


部屋を掃除したり、衣更えのタイミングだったり

または昨年からのコロナ禍で 家の中の不用品を整理したり、

断捨離などをはじめて 不用品あると感じたとき、

それらをわざわざお店に持ち込むのは 結構大変です。

そのため「出張買取」訪問買取」を魅力的に感じる人も多いと思います。

 

 

 

 

その場で査定して不用品を買い取ってくれるので

お店まで不用品を運ぶ手間も省けるし、その場で現金化されるのだから

とても便利だ、と思う人は多いと思います。

 

 

しかし 訪問買取の業者の本来の目的を知っているでしょうか?

 

 

彼らの本来の目的は

着物ではありません

 

 

前回のコラムで記事にしたように、よほどのことがない限り

着物の査定価格は二束三文です。

また実際 二束三文の査定をして「これくらいしか値が付きません」と言います。

 

 

すると 思ったより値が付かなかったので 依頼者は 少し落胆します。

 

 

 

それが狙いなのです

 

 

すると業者さんは必ずと言っていいほどこう言ってきます。

「ところで、ほかにも不用品があったら

一緒に査定いたしますよ。

そうしたら少しはオマケして

高く買い取らせていただきます」

 

 

そういわれると、「せっかく来てもらったんだし…」という気持ちで

家の中のモノをいろいろと見てもらうことになります。

 

 

その結果 家じゅうを言葉通り 家探しして いろいろなものを引っ張り出して

コレクション、収集物、貴金属など 片っ端から査定していきます。

そして、実は相場よりかなり安い価格で買い取って 根こそぎ持って帰ります。

 

 

 

それが狙いなのです。

 

 

そもそも訪問買取・出張買取というのは、

依頼者がみずから業者を

招き寄せているので

依頼者側も、自分から呼び寄せてしまった手前

無下に扱うことができず、適度に追い返すこともしにくいので

つい業者の言いなりになってしまいやすいのです。

 

 

 

 

なので もともとは着物の訪問買取が目的で読んだはずが

気が付けば、家の中の貴金属などをごっそりと

安く買い占められてしまうことがあります。

 

 

現に最近では、そういった業者の被害が増加傾向にあり

雹飛車センターにも多く苦情が寄せられているようです。

 

 

 

ちなみに訪問買取業者の新聞広告をよく見てみると

「こんなに高く買い取ってもらいました!」と書いてある内訳があります。

その記事の小さい文字を よくよく見ていると…。

 

査定合計 300,000円!

・着物 5点      20,000円

・切手シート      75,000円

・指輪、宝飾類   150,000円

・貴金属類      55,000円

 

とか書いてあったりします。

 

 

 

をいをい。

着物だけで純粋に査定したら、5点で2万。

1点あたりにしても

4,000円しか

値がついていないじゃないですか。

 

 

 

これが査定マジックです。

チラシや広告も よく読むと 純粋に着物だけの買取価格で

高い査定額がついてるものは少ないです。

 

 

現に私は 暇なとき買取業者のチラシの 一番小さい文字の部分を

隅々まで見ることがありますが、

あの久保田一竹さんの着物ですら、買取した時の価格が5万くらいだったりします。

 

 

一竹辻が花を 通常呉服屋さんで購入したら だいたいいくらくらいなのか

なんとなく知っていますが(友人が 唆されて購入したことがあるので)

買取するときの価格だと こんなものです。

 

 

 

訪問買取の業者の目的は

 

・依頼者の家に「呼ばれて」上がり込む

 

・上がり込んだら当初の目的のものの査定を終えて

 家の中を家探しして金になりそうなものをみつける

 (もしくは依頼者に出させる)

 

・金目のものを 相場より安い価格で買い取る
 

この3つです。

 

 

訪問買取 出張買取を利用するということは、

実は 自らそういう業者を招き寄せてしまう行為に等しいのです。

 

 

業者にとっては カモネギです。

 

 

最近では

「不用品など 無料で見積もりいたしますから

お伺いさせていただいてもよろしいでしょうか」

という電話までかかってくるようです。

 

 

 

便利だから、とついお願いすると

あとで大変なことになるかもしれませんので

くれぐれもご注意ください。

 

 

≪追記≫

メインブログでも記事にしましたが、京都の帯仕立て屋さんが

注意喚起していることが先日のYahoo!ニュースでも取り上げられています。

 

 

着物を手放すとき、生前整理や遺品整理をするときは

くれぐれもご注意くださいね。

 

 

そして、二束三文で買い叩かれるのがイヤだという場合は

ぜひ「きもの譲渡会」にお持ち込みいただくなど

していただけると嬉しいです。

(↑結局は宣伝をしている(;^_^A)

 

 

 

≪2023年6月 追記≫

先日も、着物ブロガーさんのブログ記事で

ご自身がお持ちのお着物類を買取業者に送付したら

かなり安いお値段で査定されたとのこと。

 

目的が手放すことであれば それでもよいのでしょうが

もし業者の買取り価格や、対応にモヤモヤを感じるようであれば、

ほかの手立ても視野に入れるとよいのかもしれませんね。

 

 

にほんブログ村 ファッションブログ リサイクル着物へにほんブログ村  にほんブログ村 ファッションブログ 着物リメイクへにほんブログ村 にほんブログ村 ファッションブログ モダン着物・着物コーディネートへにほんブログ村

フォローしてね ペタしてね