娘のことをなぜ書こうと思ったか・・・

一言でいえば、「忘れたくなかったから」

なら個人的な日記でいいのではないか?とも思うけど。
誰かと共有したいのかもしれない。

これまで娘とかかわってくれた人たちや、同じような経験をしている人や・・・

私は、12年前に娘が学校に行けなくなったときにもブログを書いていた。
やり場のない思いや不安を文字にして書くことで、自分自身の心が整理された。
そして、それを読んでくれている人がいて・・・

それは賛否両論があった。
”子供のことをネタにして発信するなんてひどい”
”ネタにされている子供がかわいそう”
”うちの子も不登校で、同じ経験者のブログは励まされた”

私は、不登校になった娘を恥だとかネガティブには思っていなかったのでブログを書くことを悪いことだとは思わなかったが、娘本人の立場からしたらうれしくはないだろうと思い、結局そのブログは書かなくなった。

でも、ずっと心の片隅には「この経験を文字で残したい」という気持ちがあった。
世の中には同じようなことで悩んでいる人がたくさんいるはず・・・
きっと情報交換や気持ちの共有の場になるのではないか?と。

娘のような、人格障害の家族会はあまりなくて・・・
そういった場所が皆無といっていいのも、そうしたかった理由の一つだ。

娘はこう言っていた
「私が元気になって、病気が治ったら本にしてもいい」と。
でも、今や娘は覚醒さえも期待できない状況となってしまった。

それに・・・
過去の経験からすると、人はつらいことは思い出せなくなっていることが多い。
忘れないと生きていかれないからだ。
実際、娘との12年間の出来事も思い出せないこともたくさんある。
だから書いておかないと忘れてしまう。

このつらい状況や、今の想いをわすれてしまわないように書こうと決めた。