このブログ書くの、完全に飽きてしまったヨーーン
とはいえ完成はさせたいよね。
ドグマへの愛は変わりません。
しばらくお休みして、また書きたいと思います。
このブログ書くの、完全に飽きてしまったヨーーン
とはいえ完成はさせたいよね。
ドグマへの愛は変わりません。
しばらくお休みして、また書きたいと思います。
月明かりの下、動物たちがおだやかに行き交う、羨月楼の一角。
さしこんだ「虚ろの鍵」をゆっくり回すと、新たな扉をふさいでいた頑丈な鉄格子が、重々しい音をたてて上がっていきました。
逢魔の螺旋での激しい戦闘、そしてのほほんタイムを打ち破ってのガルムの襲来。すっかりびびってしまったナナホイコさんは、ドラゴン取っ手をそろりと引き、浮かない顔で内部を覗きこみます。
「虚実入り混じる倉庫」
浮かび上がるエリア名、そして古びた樽や麻袋などの雑多なものが、隅に放置された通路。迷いなく足を踏み出すポーンたちについて、私はしぶしぶ歩いていきました。
ろうそくの火に照らされた角を曲がってすぐ、「何もかも、無駄なんだよ…!」と精神攻撃を仕掛けてくる先輩覚者にびびり、ぶらぶらしている死体袋にびびり、意味深に配置された宝箱からマンイーター(この前逃がした触手状のモンスター)が出てくるに違いないとびびり…でも結局、敵は全然出てこない。
すっかり油断しちゃったナナホイコ一行は、浸水した廊下をバシャバシャと進んでいきます。廊下には所々ワラみたいなものが盛ってあって、私は何の気なしに、そのもさもさへと足を突っ込みました。
次の瞬間、中からプリッッと、鋭い歯を生やした巨大な芋虫が飛び出した。
「ひぃぃぃっ!!」
私は目をひんむき、ダガーをめちゃくちゃに振り回します。しかも…このもさもさ、良く見たらワラじゃなくて、全部骨やんけ……!!!
この芋虫はあれですよ。囚人サイクロプス脇の鉄格子の奥、真っ赤な毒の沼だか、地下水路だかに生息してたやつ。そういや書くの忘れてたわ。
とどめを刺してほっとしたのもつかの間、死骸からびちびちと体液がとび散り、まともに浴びてしまった私は状態異常に…。このゲーム、状態異常の種類が多くていまいち覚えられないんだけど、どうやらなんらかのステータスが下がってしまったようです。ジルがすぐにディセーブルミストで治してくれました。
しかし芋虫はそこかしこから現れ、ナナホイコさんは噛まれたり、体液を浴びたりしてまたたく間に状態異常…そのたびに呪文を唱えさせられるジルは面倒くさそうだった。「ふぅ……」とか言ってました。
散々な目にあったものの、この「虚実入り混じる倉庫」なるエリア、すっかり私のお気に入りとなってしまった。
それは奥の細い通路に這いのぼり、水びたしの牢獄が並んだところの脇道を、そろそろと入っていった先…初登場、グレーターゴブリンさんたちのお部屋が、とっても素敵だったからです。
それではご案内いたしましょう。
まず目に飛び込んでくるのは、こじゃれたウッドデッキ。閃魔光で明るくして撮ってます。
住居に入るとすぐに、大きなかまどの設置されたキッチンがあります。テーブルの肉にはナイフがぶっささり、ワイルドさを強調している…。
最上位のゴブリンだけあって、なかなかのグルメみたい。鍋の中では幻の肉が惜しげもなく煮込まれています(人骨も入ってたけど)。しかし、母さん的には野菜が入ってないのが気になるな…血吸草でも入れといたらいいのに。
血吹草はこれ。よく死体から生えてる。
さらに進むと、なななんと勉強机や本棚があるんです。
ゴブリンシャーマンがここで読書してるんだろうか。ランタンの明かりと、開かれたままの本にほっこりしますね(倒しちゃったと思うと切ないけどね。そのうち復活しておくれ)。
以上、グレゴブたんのお部屋探訪でした。ホブゴブのお部屋よりもだいぶ凝ってて楽しいでしょ。
奥は倉庫になっていて、はしごを上るとこぢんまりした金属製の扉があり、その向こうは青白い月光の降る、開けた空間でした。
セイレーン&オーガという、なんかエロい組み合わせとハイタッチしてから周囲を散策していると、違和感が。半壊したアーチ状の天井、そしてダンジョンとは不釣り合いな青い葉の、ほっそりした樹々がなぎ倒されている光景…。
(凱旋者なき庭園と似てる…!)
そう。地形やものの配置が、以前おとずれた「凱旋者なき庭園」とそっくりなのです。
どういうこと?大体一緒なのに、少しずつ違う。少しずつ退廃している…?ホブゴブリンの部屋が、ワンランク闇に近いグレーターゴブリンの部屋になっていたのも、これと関係があるんですかね。何か、虚実入り混じったものを感じます…。
先はやっぱり「凱旋者なき庭園」と似たような地形になっていて、中庭もありました。そして、そこにいたのはコカトリス。そんなに強くないとはいえ、サイクロプスよりも格上の魔物です。中央に建っていた立派な彫刻も、水場もなくなって、なんとも殺風景な中庭。月明かりも、こころなしか色褪せているような気がします。
凱旋者なき庭園では、中庭の次に待ち受けていたのは「羨月楼」という、バロックと動物たちのいるほっとできるエリアだった。――でも、この先は違う気がする。きっとそんな温かみなんて微塵も感じさせない、深い階層への通過点となる場所なんだ…。
コカトリスを火炎衣と百裂斬りで倒し、新たなるドラゴン取っ手の扉を、ナナホイコさんはじっと見つめました。
つづく…
帰岸の飛石の光にのって、ナナホイコ一行は船着き場に帰ってきました。
黒呪島では「黒呪アイテム」という、呪いのかかったアイテムが見つかることがあります。これは船着き場に戻ってオルガに解呪してもらわないと、正体がわかりません。黒呪島限定の強い武器や装備が手に入ることもあるし、もう倉庫に大量に持ってます…っていう残念なものが出る時もある。
リディルで宝箱マラソンできないように、こういうやり方を取り入れたのかな。解呪のたびにわくわく感が味わえていいですね。
装備なんてさ、運良く出たやつを大切に使えばいいのよね。強いのばっかり集めなくてもさ(エバホでリディルしまくってたやつのセリフではない)。
今のところ役立ってるのは、「百裂斬りEX」と「かまいたちEX」が使えるようになる指輪かな。かまいたちEXは強すぎて、ちょっと戦闘がつまらなくなっちゃいます。
あとはワイルドなローブが出たけど、ジルには死ぬほど似合わないので着せてません。
スカートも、新しいのが何着かあるみたいですね。メイポを女の子にしてる人は着せ替えが楽しそう。ナナホイコさんはカーマインボトム愛用だから使わないんだよな…あのだぼっとしたシルエットが好きなんです。
好感度を下げられるアイテムが出たのも嬉しかった。威嚇したり攻撃したりして下げるのが好きじゃなかったから。まあ、本編はもう5周?しちゃったし、使う機会はなさそうですが…。そういえば全然気にしてなかったけど、オルガやバロックにも、プレゼントってできるんだっけ?
アイテムの解呪を終えると、私はリムに入り、オッサンウォリアーを雇いなおしておくことにしました。ロストで返すばっかりじゃ申し訳ないから、プレゼントと評価5をつけて一旦帰らせて、雇いなおすっていうのを時々やってます。ノッポなレンジャーにはどうせ何もしてあげられないし、あんまり気にしてないけど。
陽炎のように揺らめくリム内の景色を見つめながら、私はそわそわと待っていました。
そして、奥の暗闇からのっそりと戻ってきたオッサンは…ソーサラーに転職していた。いかついソーサラー…。あのワイルドなローブが似合いそうだわ。
さすがにソーサラー2人はいらないので、何回かお世話になったことのあるロン毛のお兄さんファイター(レベル130くらい)を連れていくことに。ディバインコートをさわやかに着こなしたイケメンです。今後は「ロン毛のファイター」と呼んでいくことにいたします。
「あの人を救うために、あなたの…覚者の助力が要るのです」
「あの人」とは一体?セリフにほんの少しずつ具体性が見えてきたオルガに別れを告げ、ナナホイコ、ジル、ロン毛のファイター、ノッポなレンジャーの4人は、再び地下世界へと足を向けました。
「凱旋者なき庭園」にて、デスと戯れた思い出の中庭を、バルコニーからのんびりと眺めるナナホイコさん。うろちょろ散歩するホブゴブリンたちに囲まれて、ノーマルサイクロプスがドスンドスンと歩いています。
ジルとロン毛のファイターはぼーっと月光浴、ノッポなレンジャーは中庭に跳び降り、サイクロプスを仕留めに走りました。やっぱり上層は楽だなあ、なんて思いながら、魔道弓でちゅんちゅん援護していたら…。
ズウゥ……ン…と、周囲の空間が色を失くし、波立ちました。
(え……?)
画面がモノクロになったのは一瞬で、色彩はすぐに戻ってきた。でも…でも、明らかに空気が違う。
「獰猛そうな獣です…」
たったひとりで中庭にいる、ノッポなレンジャーのつぶやきが聞こえてきます。その瞬間、私は悟りました。
(「死体沸き」だ……!)
モンスターのぐちゃぐちゃ死体にひき寄せられて、どこからか沸いてくる更に凶悪なモンスター。ここに来てついに、初めての遭遇です。
恐ろしさに肩がこわばり、コントローラーを握る手が汗ばみました。
怖くて、とても中庭に降りる気になれない。なんとか魔道弓で応戦しようとするも、戦闘はバルコニーの真下で行われているようで、相手の姿がほとんど見えません。
「ぐあっ…!……まだだ、まだやれます!」
ノッポなレンジャーの悲痛な叫びが聞こえてきます。
(だっっ、だめだ、このままじゃ…!)
私は唇を噛み、バルコニーを後にして、中庭へつづく廊下を走り始めました。階段を駆け下り、狭い通路を走り抜けて、庭に飛び出そうとしたその時。
黒い大きな獣が、通路の中に侵入してきました。私はびっくりしすぎて声も出せず、二段ジャンプを必死で連打し、なんとか中庭に転がり出ます。
体制を立てなおして見やると、そこにいたのは新モンスターの「ガルム」。
体毛のない押しつぶれたような顔と、鋭く光る赤い眼。びっしり並んだ剥き出しの歯。ごわついた背中の毛は、山のごとく逆立っています。
しばらくは逃げ回ることしかできなかったけど、それではいかんと思いなおして、火炎衣で燃えてから決死の覚悟でしがみついてみました。
そのまま夢中でダガーを振るっていたら、思いのほかあっさり倒せた。
倒せたけど…いやあ、怖かったわあ~~。こんなんじゃこの先のダンジョン、全く気が抜けないんじゃ…。死体沸きにもまだ、いろんな種類がいるみたいだし…。
(これが黒呪島なんですね…)
ナナホイコさんは溜め息をつき、静まりかえった中庭の豊薬草を、よろよろと摘んでまわったのでした。
つづく。
※追記※
この記事を書いていた時、公式のガルムのページを資料にしてたんですが…私は気づいてしまったよ。奴らが群れで描かれていることに。
「群れ」で。
……群れで来るのだけはやめて……!!