病気(癌)が見つかった「きっかけ」

以前からよく心臓の具合が悪くなり、動悸がしたり、脈がとんだりしていました。
そんな時、妹が弁膜症の持病があることが分かり、手術しました。
それがきっかけといいますか、私もついでに、診ていただこうということで、妹と同じ先生の診察を受けました。

その時は心臓には問題は見つからなかったのですが、先生が甲状腺機能亢進症を疑い、検査の結果、左葉に腫瘍が見つかりました。

その病院から紹介されたのは、大学病院でした。
細胞診で「乳頭がん」と分かりましたが、「小さいし、急いで手術する必要はないでしょう」ということで経過観察になりました。

それを、母に伝えると、
「すぐ手術した方がいいんじゃないか、伊藤病院で診て貰おう」
と言われました。

母を含め母方の親戚には甲状腺の持病持ちが多く、叔母が乳頭がん、母は橋本病で伊藤病院に以前通ったことがありました。

私としては、せっかく大学病院を紹介して貰って通院しているのに、わざわざ別の病院に行くなんて…と迷いましたが、
母は、勝手に伊藤病院に電話して事情を説明して、診てもらうことになってしまいました。

正直、紹介状もないですし、大学病院で診て貰っているのに、再度別の病院で検査を受けて診察を受けるなんて、医療費の無駄使いじゃないか、と心配でした。


結局、伊藤病院でも「乳頭がん」と診断され、大学病院と違い、手術を勧められました。
「大学病院ではすぐ手術ではなくて、経過観察と言われたんですが、やっぱり手術した方がいいんですか?」
と医師に聞くと
「当病院では乳頭がんは手術をお勧めしています。あなたが、85歳のおばあちゃんなら、手術は勧めないですが、まだ30代だし、先が長いですから…」と言われ、

なるほどな〜この先、頻繁に病院通いするより、切ってしまう方がスッキリするよね!と思い、伊藤病院で手術していただくことにしました。

母の一言で、転院して手術をしたわけですが、その選択がよかったのかどうか、今でもよく分かりません。


結局手術してから10年以上、2週間〜6カ月の周期で通院することになるなんて、その時は思いもしませんでした…