今日の話も信じたい人だけ信じてくださいな。
先日父方の祖母が亡くなった。96歳だった。
祖母は若い頃は海に潜り貝を採り、年を取ってからも施設に入るまでは畑仕事を朝から暗くなるまで土まみれでやっているような元気な元気な人だった。
施設に入った当初も割と元気に施設で過ごしていたのだけれど。コロナが流行り、施設に入居している人はいよいよ強制的にコロナのワクチンを打つことになった。それが2年前のことだ。祖母は今まで風邪を引いても薬は飲まず、インフルエンザのワクチンすら打ったことがなかったからか、施設に入って初めてインフルエンザのワクチンを打ったときは高熱が出て大変な目に会ったので、うちの両親はコロナのワクチン接種は気が進まないと言っていた。でも皆が打たないといけない雰囲気で、結局は打ったのだけれど、その1週間後、祖母は心筋梗塞で倒れ、そのまま寝たきりになってしまった。コロナ対策でそれから面会することも叶わなくなり、、、ようやく面会が再開した矢先、祖母は夜中に痰を詰まらせて朝看護師さんが気付いた時には息を引き取っていたのだそうだ。
ワクチンのせいだとは言わない。
ただ、あの時もしも接種をしていなければ、、、
ばあちゃんは今ごろどうしていただろう?と、ちょっと考える。。。私はコロナ前に子供達を連れて施設に会いに行って以来、ずっと会えずじまいだったから。ようやく再会できたのが祖母の葬儀とは。
祖母はこのタイミングで亡くなることを魂で設定していたのでしょう。だからきっと“もしも”はないのだけれど。ただもう一度だけ、元気なばあちゃんの顔が見たかったな。ばあちゃんの作ったおいしいお雑煮やお野菜を食べたかったな。。。
でも思うように動いてくれない重い重い肉体を脱いで、きっと今は魂となって軽やかに楽しく過ごしてくれているんじゃないかと思う。夢でまた会おうね。ばあちゃん。たくさんの愛をありがとう
そんなばあちゃんが亡くなった夜のこと。
うちの母がお通夜の斎場でうたた寝をしていた時、眉間の間に小さな小さな黒龍の顔が現れたんだそうな。
それから母は葬式の間ずーっと眉間が圧迫されてる感覚が抜けない。と言っていた。
そして葬式が無事に終わり、家に帰った時に母が教えてくれたのですが、葬式の帰り道峠を車で走っていた時、母がふと窓の外へ目をやると山の上に巨大な灰色の龍雲
がとぐろを巻くようにして山に巻きついていて、あまりの驚きに声も出なかったと。
そんな話を聞いてこのタイミングで母の前に現れた黒龍にはどんな意味があるのだろうと気になって調べてみた。すると納得の答えを見つけた。
https://lani.co.jp/123629#toc2
このサイトによると、黒龍が現れるのは第一に故人の弔い、そして黒龍は、未練を残していたり伝えたいことがある魂を見抜く能力を持つため、故人が大切に想っている人のところへと導いて故人が持っている未練や心残りを昇華させて成仏させる力があるのだそうだ。
なるほど納得。
うちの母は祖母から見たら嫁だ。
だけど母は自分の母よりも思い入れが強いと言って最後の最後まで唯一面会が1人だけ許されていた病院で看病を献身的に続けていた。そして葬式中、実の息子である父よりも号泣している母を横目に私はふと「この2人、今世は嫁と姑だったけど、前世は親子だったのかも。。。」と思った。
それを葬式の帰り、「巨大な龍雲を見た。」と母から聞いた時、その流れで話してみた。するとまた母が大粒の涙を流しながら「そうかもしれない。「母と子」じゃなくて「孫とおばあちゃん」だったかも。私から見たら義母だけど“お義母さん”じゃなくて最後ずっと“ばあちゃん”て呼んでた。その言い方がなぜかすごくしっくり来てた」と。きっとばあちゃんはソウルメイトである母に最後に黒龍の助けを借りてお礼とお別れを言いたかったんだね。
今思うと、うちのばあちゃんもなかなかにスピった人だった。
以前書いたけど、我が子(つまりは私)を産んだばかりの母に「子はお前のモノじゃないよ」と諭したあのばあちゃんだ。
あまり多く話す人じゃなかったけど、心にズドンと響く言葉をポロッと言う人だった。
ばあちゃんからの教え、私も心に刻んで生きていくよ。今はゆっくり休んでください。また会う日まで。
龍希