5度目の入院の時、私はもう18歳だった。

本当なら大人の扱いで、精神科に入院になるところ。

でも長い間その小児科で診てもらっていたのと、

当時の病状が病状なだけに特例でまた小児科への

入院となった。


入院中に年越しを迎え、28kg程度まで体重が回復したところで退院になった。


そしてすぐ、別の大学病院の精神科に入院することになった。


私はビクビクしていた。

当時の私は、精神科は怖いイメージがあった。

身体拘束は必ずされるものと思っていた。

部屋に鍵をかけられるのが当たり前と思っていた。


しかし実際は、私は落ち着いてる方だからと

身体拘束や部屋ロックはされなかった。


初めての、精神科での入院生活は私にとって

嫌な思い出ではなく、むしろ良いものだった。

まずとにかく看護師さんが優しくて悩みもよく聞いてくれて、本当にありがたかった。

そして当時の入院患者の中では私が最年少で、他の

患者さんが娘のように可愛がってくれたのも

嬉しかった。


「私はこうして欲しかったんだ。」

そう思った。

両親に、こういう風に接して欲しかった。

優しく、いつも心配して可愛がって、愛情を目に見える形で注ぎ続けて欲しかった。


19歳の誕生日を病院で迎えて少しして、退院。

35kg程まで体重が回復していた私は、ある挑戦を

することに。

実は私は小学校に上がる前から看護師になりたかった。

…そう、この退院を機に私は看護専門学校を目指して

勉強に励むようになった。