最近、有名になるにはどうすればいいか考える。このままそこそこ良い大学に行って、会社に就職して、安定した人生を送るのは楽しいとは思うが毎日同じことの繰り返しを定年まで続けられるのだろうか。


私はバス通学をしていて、もちろんそこには会社員であろう方々が沢山いる。その人達より、テレビの中の芸人やアーティストの方が何倍もキラキラして見える。人生が楽しそうに見える。


有名になるにはなにか自分のアイデンティティを見つけなければいけない。


顔で売れようか?いや、無理だ。街を歩けばそこら中にいるような平凡な顔をしている。かといって化粧を頑張る気力も起きない。


曲を作ろうか?いや、無理だ。元々ギターをやっており、高校では軽音楽部に入って強制的に曲を作らされたが、聴けたもんじゃない。作曲知識ゼロで作ったからめちゃくちゃな曲になってしまった。今思い出しても寒気がする。かといって知識を学ぶほど音楽が好きでもない。


YouTuberになろうか?いや、無理だ。この莫大な量のコンテンツがある中で、今からオリジナリティを見つけるなんて自分に出来る気がしない。TikTokを始めようと思って動画の編集をしてみたが、超めんどくさかった。TikTokは3本動画が上がった状態で放置してある。


小説家になろうか?いや、無理だ。昔から本が好きで読め続けていたが、こんなに細かく話を作りこんで世界観を作り上げるなんて考えなくても無理ということがわかる。


いっそ芸人になろうか?いや、無理だ。女芸人が売れる確率は、男芸人が売れる確率より何倍も低い。現にM-1グランプリやキングオブコントなどの賞レースでは、女芸人が優勝した経歴が無い。


有名になるにはそれなりの努力と気力がいる。自分はただ売れたいと思っているだけで何の行動にも移せてない。そもそも売れてる人はその仕事を愛しているがために、それを極めている。自分の不純な考えでは誰も応援なんてしてくれるはずがない。


最近、オードリーの若林さんが書いた「社会人学部人見知り学科 卒業見込」というエッセイを読んだ。そこには私の芯をつくような事が書いてあった。


「本当の人見知りこそ人前に出てくるものだと思ってる。人見知りな人は周りに人が少ないから孤独感を勝手に抱き始める。そうなると誰かに理解して承認してもらいたくなる。」


この文を読んだとき、思わず本を閉じてしまった。私は誰かに肯定して欲しかったんだ。存在意義が欲しかったんだ、と思った。人見知りをするのなんて直せるわけが無いので、これからも地道に有名になる方法を探すとします。