Labyrinth -2ページ目

Labyrinth

R18はあんまりない、あくまでもピュアなお二人を書きたいです!
別サイトでかいてますよ~更新したらお知らせ。

修正を何度かしております。
文字間違ってたりしたら教えてください(๑•o•๑)

みなさま!お久しぶりでございます!

さてさて、秋も深まってまいりました~

というわけで、夜が明けたらを休ませて、別の話を。一話だけです。


ではでは、どうぞ!



もーーー、見てくれている方、本当に感謝です。頑張ります。






















♪~~~~~~~♪~~~~~~~
朝、………つっても、5時ちょい前くらい。

枕元においてた携帯が、けたたましく鳴り響いた。


「う~………ん……でん、わ………」

アラームは切っといたはずだから……


ハァ…朝から仕事あるってのに、時間に電話かけてくるなんて、どこのどいつだ?


思い当たるとしたら一人しかいない。


だれ?


しばらく携帯を凝視するが、一向に止まらない。


見たことのない番号。


何コールも送るが、止まらない。


相手が、出ろ、出ろ!!って言ってるみたい。


「はぁ………誰??…」

諦めて、電話に出ると。

『お!!もしもし!』


うすうすだけど、やっぱりね。


『やっと出たよ~!』


人を起こしといて、やっと、ってないだろ?


こんな時間に電話なんて………ねえ?



『いや~、もしかして、もう仕事かもっ!て思って、急いで電話したんだけど~』

うん、仕事だけど、もうちょいおそくでも良かったんじゃない?


五時ってさ……


『久しぶりに、声が聞きたくなって。』


ふふ、この人、僕とおんなじこと考えてんの?


『おはよう、チャンミナ。元気?』


僕もちょうど、聞きたかったよ。


あなたの声を。


「おはようございます、ヒョン。僕は、疲れてたのに起こされて、ちょっとフキゲンになりそうですよ?」



聞くと幸せになれる、大好きな声を。


『あーーはーは!!おれの声で、元気出してよ!俺は、チャンミナの声で、元気が出るけど?』


安心できる、安らぎの声を。

「うるせえです。僕の声で元気が出るとか出ないとか、知ったこっちゃないですからね。」


本当は、僕だけのものにしたいくらい、
大好きな声を。  


『ははっ、そう言うと思ったよ!…おっと、時間みたい。』


まあ、そんなこと、

「早く行ってください、遅刻でもしたら大変ですからね。」


普段の僕は絶対言わないけど、


『………チャンミナ?』



特別ですから。


「まだなにか?」


今日だけですから。


『愛してるよ。いつでも、お前の事。』


ヒョンだけが、愛してるんじゃないよ。


「ヒョン。一度しか言わないので、よく聞いてください。」


『え!?なに!?いきなり!!?いきなり好きだけど!』


「僕、ヒョ……ユノの声聞いたら、元気でました。幸せな気分になれました。その声、僕好きです。…………もちろんユノも好き。電話くれて、ありがとうございます。今日も仕事、頑張れそうです。
……ゆの、ふぁいてぃん♡ぁ、ぁ、愛し、てます。」


『……………』


「……………」


『………………………』


「………………………」

あれ、反応がないんだけど‥…


「……ヒョーン?…」


『………くおん……』

「は?」

『録音機持ってくるからもっかい言って…』


「一度だけって言ったじゃねーですか!」


『あ~、おしいことしたー!!』


「ハァ……………ヒョン、あのですね。録音して、何回も何回もおんなじ言葉の、おんなじ音程を聞いたって、有り難みがなくなるでしょう?それだったら、……たまに聞ける、いつも違う【愛してる】をきいたほうがいいじゃないですか。」


うわ、僕いいこと言ったなー!!


『………そうか。………そっかあ…いつも違う、愛してる………』


噛みしめるように、繰り返す。


「あっ!!!!!」


『ん?』


「時間っ!」


『だ!!!ヤバ!』


電話の向こうで、ガチャガチャと何かを触る音、バサバサと紙の落ちる音、ゴンッと何かにぶつかった音。



「あ~あ、軍に行って更に男らしくなったな、って思ってたのに………。ククっ、そそかっしいのはかわってないんだ…。」


電話の向こうは、ヒョンが、『あ、すいません、ありがとうございます!』って言ってる。 



外見は男らしくなったけど、中身は変わってない。


礼儀正しくて、かっこよくて、たまに天然で…………。



変わらない、変わらない。


朝おこされたのも、もういいや。



変わらない、あなたを見れたから。



『ちゃ、ちゃんみん!ごめん、また今度、ゆっくり時間をとるから、だから、』


「もう、早くしないと!!ほら、さっさと行く!しっかりご飯食べて、運動して、寝ること!!ハイ以上!行ってきて!」


『………ハハッ、チャンミナ、変わってないなあ。今度休みが取れたら、すぐ行くよ。またね。』


カチャン。


ピー、ピー、ピー…………




「会いたいなあ、早く。早く会いに来てくださいよ。早くしないと、もうずっと会えなくなりますよ?だから、ね。約束だから……………………」



誰も聞いてない言葉を、呟く。



「変わらないでね、ずっと。」