3月中旬。
タカシは無事大学院の卒業式を迎えた。
「社会人と学生のカップルになるね(笑)。」
「いや、まだ卒業してないから学生同士だよ(笑)。」
卒業式の10日前。
ホワイトデーのお祝いにと二人で上野のレカンに食事に行った時の会話。
そう、一年前に来るはずだったお店。
一年越しで約束が叶った。
「あ、このフォアグラ美味し~。」
「ホントだ。ソースも美味しいよね。」
美味しい料理。
タカシの笑顔。
一年前に味わうはずだった淋しさや悲しさはない。
あの時から一年後のこの日。
二人とも笑顔だった。
4月。
タカシにとっては超多忙な時期。
そして、私にとっても残り1ヶ月となった学生生活で毎日がなんとなく慌しい時期。
たまにメールを送り合う程度で、それぞれの生活に集中して過ごした。
そして。
2008年5月現在。
タカシは相変わらず忙しい日々を送っている。
私は無事3ヶ月間の学生生活を終え、3日後に控えている試験に向けて勉強を頑張っている。
今月、一度だけタカシに会った。
とある平日の昼下がり。
久しぶりに一緒にランチに出かけた。
会うのは2ヶ月以上ぶりだった。
会話は主にタカシの仕事、会社の人たち、私の近況、そんな差し障りのない話題ばかりで1時間のランチタイムを終えた。
「今日はありがと。」
「うん。」
軽く手を上げ、タカシは会社に戻って行った。
この1時間。
恋人らしい会話は一切なかった。
誰が聞いても友達、同僚、それ以上でも以下でもないような話題ばかり。
それでも私は幸せだった。
もちろん「次は○○日に会おうね」「早くデートしたいね」なんてドキドキするような言葉があればもっと嬉しかったに違いない。
けど、それでも十分幸せな一時を過ごすことができたと思っている。
今までの私なら、この日の会話のように次の約束の話が出ないと不安で不安で仕方がなかっただろう。
けど今はそんな不安な気持ちは一切ない。
心は落ち着いている。
昔は毎日顔を見ないと、声を聞かないと、メールがないと、どれが欠けてもダメだった。
すぐに不安になり涙が止まらないくらい悲しくなった。
いつかいなくなっちゃうのかも、いつかサヨナラされるのかも。
そんな不安定でビクビクしながらの日々だった。
今はどうか。
タカシが大切な存在であることには変わらない。
違う点は一つ。
あの頃にはなかった「自信」。
どんなことがあっても終わらないという「自信」。
その「自信」が今の私を支えてくれている。
1997年夏。
会社の内定者交流会で出逢ったときはただの同じ部署に配属される同期でしかなかった私たち。
1998年秋。
この頃からタカシに惹かれ始めた。
が、この時すでにタカシには婚約者がいた。
1999年2月。
想いはどんどん大きくなった。
押さえきれなくなり、私から告白、そして両想い。
付き合いがスタートした。
2008年5月。
それぞれの結婚、タカシの奥さんの出産、その他さまざまな環境の変化を経て、付き合いから9年と3ヶ月、出逢いからだともうすぐ11年が経とうとしている今もなお私たちは愛し合っている。
この間、本当にいろんなことがあった。
数え切れないくらい泣いたし、消えてしまいたいとまで悩んだこともあった。
けど。
それ以上に本当の「愛」を知った。
抱えきれないくらい大きな「愛」をタカシからもらった。
ねえ、タカシ。
タカシに出逢えて本当に良かったって思ってる。
こんなに人を愛したのも、そして愛されたのも、タカシに出逢えたからできたこと。
そんな私は本当に幸せ者だと思う。
改めて心から「ありがとう」を伝えたい。
昔ね、「二人の未来」についてよく話したじゃない?
「一緒になろうね」とか「一緒に過ごそうね」とか。
あの時はそれは「結婚」という意味で言ってたけど、もちろんそうなりたかったのはホントだけど、でもね、今はこう解釈してるの。
「一緒に笑っていようね」って。
お互いの笑顔を確認できる距離、関係、そんなお付き合いがずっとずっと続けば良いなって、それであの時の願いが叶うんだって、そう思ってるの。
ねえ、タカシ。
今までもこれからもずっと愛してる。
その気持ちは変わらない。
ずっとずっと笑顔でいようね。
「二人の未来」に向かって・・・。
タカシは無事大学院の卒業式を迎えた。
「社会人と学生のカップルになるね(笑)。」
「いや、まだ卒業してないから学生同士だよ(笑)。」
卒業式の10日前。
ホワイトデーのお祝いにと二人で上野のレカンに食事に行った時の会話。
そう、一年前に来るはずだったお店。
一年越しで約束が叶った。
「あ、このフォアグラ美味し~。」
「ホントだ。ソースも美味しいよね。」
美味しい料理。
タカシの笑顔。
一年前に味わうはずだった淋しさや悲しさはない。
あの時から一年後のこの日。
二人とも笑顔だった。
4月。
タカシにとっては超多忙な時期。
そして、私にとっても残り1ヶ月となった学生生活で毎日がなんとなく慌しい時期。
たまにメールを送り合う程度で、それぞれの生活に集中して過ごした。
そして。
2008年5月現在。
タカシは相変わらず忙しい日々を送っている。
私は無事3ヶ月間の学生生活を終え、3日後に控えている試験に向けて勉強を頑張っている。
今月、一度だけタカシに会った。
とある平日の昼下がり。
久しぶりに一緒にランチに出かけた。
会うのは2ヶ月以上ぶりだった。
会話は主にタカシの仕事、会社の人たち、私の近況、そんな差し障りのない話題ばかりで1時間のランチタイムを終えた。
「今日はありがと。」
「うん。」
軽く手を上げ、タカシは会社に戻って行った。
この1時間。
恋人らしい会話は一切なかった。
誰が聞いても友達、同僚、それ以上でも以下でもないような話題ばかり。
それでも私は幸せだった。
もちろん「次は○○日に会おうね」「早くデートしたいね」なんてドキドキするような言葉があればもっと嬉しかったに違いない。
けど、それでも十分幸せな一時を過ごすことができたと思っている。
今までの私なら、この日の会話のように次の約束の話が出ないと不安で不安で仕方がなかっただろう。
けど今はそんな不安な気持ちは一切ない。
心は落ち着いている。
昔は毎日顔を見ないと、声を聞かないと、メールがないと、どれが欠けてもダメだった。
すぐに不安になり涙が止まらないくらい悲しくなった。
いつかいなくなっちゃうのかも、いつかサヨナラされるのかも。
そんな不安定でビクビクしながらの日々だった。
今はどうか。
タカシが大切な存在であることには変わらない。
違う点は一つ。
あの頃にはなかった「自信」。
どんなことがあっても終わらないという「自信」。
その「自信」が今の私を支えてくれている。
1997年夏。
会社の内定者交流会で出逢ったときはただの同じ部署に配属される同期でしかなかった私たち。
1998年秋。
この頃からタカシに惹かれ始めた。
が、この時すでにタカシには婚約者がいた。
1999年2月。
想いはどんどん大きくなった。
押さえきれなくなり、私から告白、そして両想い。
付き合いがスタートした。
2008年5月。
それぞれの結婚、タカシの奥さんの出産、その他さまざまな環境の変化を経て、付き合いから9年と3ヶ月、出逢いからだともうすぐ11年が経とうとしている今もなお私たちは愛し合っている。
この間、本当にいろんなことがあった。
数え切れないくらい泣いたし、消えてしまいたいとまで悩んだこともあった。
けど。
それ以上に本当の「愛」を知った。
抱えきれないくらい大きな「愛」をタカシからもらった。
ねえ、タカシ。
タカシに出逢えて本当に良かったって思ってる。
こんなに人を愛したのも、そして愛されたのも、タカシに出逢えたからできたこと。
そんな私は本当に幸せ者だと思う。
改めて心から「ありがとう」を伝えたい。
昔ね、「二人の未来」についてよく話したじゃない?
「一緒になろうね」とか「一緒に過ごそうね」とか。
あの時はそれは「結婚」という意味で言ってたけど、もちろんそうなりたかったのはホントだけど、でもね、今はこう解釈してるの。
「一緒に笑っていようね」って。
お互いの笑顔を確認できる距離、関係、そんなお付き合いがずっとずっと続けば良いなって、それであの時の願いが叶うんだって、そう思ってるの。
ねえ、タカシ。
今までもこれからもずっと愛してる。
その気持ちは変わらない。
ずっとずっと笑顔でいようね。
「二人の未来」に向かって・・・。