桜が落ちるのを見ていたら思いついたやつ。
太宰さんと中原の話。
シチュエーションは桜が咲くの或る夜。
桜は綺麗だけど、桃の花は花一つ残さず散って仕舞った頃。
「中也。」
と呼ぶ声が聞こえて中原は振り返る。
其処に立つは赤髪の彼、太宰。
少し微笑んでいる青年をまじまじと眺める中原はきょとん、と首を傾げた。
的な感じで始まるのが美味しいと思う。
展開は其のまま二人で昔の思い出とか最近のお互いについてとか、
桜を見ながら酒を飲むとか、そんなことをしながら楽しむ二人。
暫くすれば勿論夜が明ける。
夜明けが近づくと太宰は少しばかり悲しそうに笑うだろう。
訳を問えば、彼は答える。
「夜が明ければ俺は消える。桃の花と共に俺も散る。」
どうするんだ、と問えばどうもできない、と首を振る彼。
哀しそうに笑う太宰に中也は困り果てるだろう。
なんて云っても太宰は太宰、中也にとって大切な「物書き」の一人。
どうにかして一夜のうちに消えない様に奔走するも無慈悲に夜は明ける。
中也が戻ったころには其処に太宰はいなかった。
もともと彼が居たところで少しばかり泣いてから図書館にもどった中也。
戻った先には――
と。この先は2パターンですな。
A.図書館に太宰がいる。
B.図書館にも彼はいない。
そんな話を書きたいと思います。()
ではでは、那奈でしたー!