こんにちは、なむら(@michipokomichi)です。


先日家族でショッピングモールに行った時のことです。お昼ご飯を食べていて、ミチが途中でトイレに行きたいと言いました。諭吉はまだ食事中で、私は食べ終わっていたので私がトイレに付き添いました。


「外で待ってるからね」大きめの声を出して、ミチを男性トイレに送り出しました。そのあと続いて知的障害があると思われる男性(たぶん50〜60代)がトイレに近づいてきました。ヘルパーらしい付き添い人の女性と一緒にいて、女性が私と同じように「外で待ってますね」と言って送り出しました。男性は上機嫌の様子で喃語を発していました。

たぶんミチは個室に入っています。タイミング的には鉢合わせるだろうか…と思っていたら男性が先に出てきました。そのあと続いてミチが出てきました。


諭吉のいるところに戻る途中、「ねぇママ」とミチが話しかけてきました。「なあに」返事をすると「さっきトイレで頭のおかしい人がいたんだよ」と言ってきました。来たか、と思いました。

「たぶん同じ人を見たと思うんだけどね、頭のおかしいっていう表現は間違っているよ」

「なんで?変な声出してたよ?」

「この世界にはね、身体は成長しても心がついてこない人がいるんだよ。さっきの人もそうだと思うよ」

「ふーん」

そこで会話は終わりました。


食事が終わり、買い物をして帰りました。休憩をして、おやつを食べて、「さて」というところで近所の公園で思い切り砂遊びをしました。

実は午前中も出かける前に公園で砂遊びをしましたが、物足りなかったのでしょう。サッカーボールを持って行きましたが、ボールには1度も触りませんでした。1時間ほどで帰りのチャイムが鳴ったので帰ることにしました。

帰り道はずっとドリブルをしながら帰りました。ボールの扱い方もかなり慣れてきたものだなと感じます。


サッカーの練習を見ていても1年生の頃とは違います。‘より’サッカーらしいです。3年生と4年生で練習を組むことが多いので負けちゃうことがほとんどですが、楽しそうにやっています。もう少し『負けて悔しい』気持ちが生まれないものかなとは思いますが。

切り替えが早いだけなのかもしれません。そうだとしたら引き摺らないのは羨ましいですが、成長に繋がるものだといいのになあと思ってしまいますね。


夕飯の支度をしている時、

「ねぇ、昼間の男の人の話なんだけどさあ?」

とミチが話しかけてきました。諭吉がいないタイミングなのでずっと気になっていたのかもしれません。

「はい、どうぞ」

「心が成長しないってさ、わかば学級の子とおなじってこと?」

わかば学級はミチの小学校の、発達支援の必要な子たちのいるクラスのことです。

「同じかは分からないけど似ていると思うよ」

「保育園の時にもいたよね?先生がずっと一緒の子」

「Rちゃんだね、そうだね。よく覚えているね」

「うん、覚えてるよ」

「あの男の人はさ、言葉だけ話せないのかもしれないよね。だってトイレでおしっこ撒き散らしたり、ミチくんを驚かしたりしなかったでしょう?」

「うん、しなかった」

「本当に頭のおかしい人っていうのはね、見た目は普通なんだよ。普通に紛れて悪いことしたりするんだよ」

「そうなんだー」

そこでミチは納得したのかパソコンでYouTubeを見始めました。


私の説明が正解なのかは分かりません。あの人のことを知らないから。他に何かいい表現はなかったかなと考えてみましたが、思いつきませんでした。


ミチが成長するにつれて不思議に思うこと、それを説明できる大人になりたいなと思います。


そして、いつか来る日のために自分の病気をどう説明しようかなと考えています。変に誤魔化したりはせずに、正直に話そうとは思っています。

でもまだそれを言う勇気はありません。

ミチも私がどんな病気なのか質問はしてきません。それに甘えています。


分かってはいますが、まだ言えないのです。

しばらくは言えないでしょう。

じりじりします。


最近の、この暑さのようです。




 


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