長すぎて、最後のほうは「早く出勤日が来ますように」と

念じてさえいた連休も終わり、今日から再びご出勤。

「休みは単発派」のnammyです。


それはさておき。

班長になり、近いうちにまた昇格するはずだった佐川急便の彼が、
今日から、前のルートへ戻ることになった。

異例のスピード出世を果たそうとしていた矢先、
後輩の度重なる事故発覚(集荷先で車をぶつける←しかも自分で処理しようとして失敗)

により、セールスドライバーに降格してしまったのである。

その後輩の代わりになれる同僚が他にもいたのだが、自分の立場を守っために、

彼が降格せざるをえなかったらしい。

「また名刺配って挨拶せなアカン!(笑)」と言っていたが、

同僚に対しては、

「結局あいつは自分がかわいいんや!」と、大激怒していた。


でも、それで腐るような人間じゃない。

「また絶対やったるねん!!!」

と明るく笑う彼に、近いうち、その向上心とパワーで必ずのしあがると確信した。



彼は、わたしの自慢の恋人だ。

今日は、クソ生意気な娘2人を文句ひとつ言わず育て上げた、

我がお母様56歳の誕生日。

(超ワガママな父の相手を30年以上しつづけた、とも言う)


綾小路きみまろのCDを買い、「みんなに配るからダビングお願いね」と、

娘に死ぬほどテープを渡したり(今どきテープかよ)、

氷川きよしのコンサートに行き、グッズをこっそり買ってきては棚の奥にしまったり。

ヨン様にはハマらなかったらしいが、

気が付けば世のおばさまたちと何ら変わりない、可愛らしい母なのだ。


でも人は確実に歳をとる。

働きに出る背中を見て、ずいぶんちっちゃくなったなぁと思いながら、

家にいるとついつい甘えてしまう自分を、

今日ばかりは反省しようと思う。


というわけで、今からプレゼントを買いに行く。

BENNIE K が聴きたくなって、「Synchronicity」を買った。

予備知識は皆無に等しく、

「つながる瞬間にコカコーラ~♪」の人達だということと、

ラジオでよく耳にしていた「サンライズ」の

唯一聞き取れたアハハハの詞のみ。(←耳が鈍ってる)

そう。それだけ。


ということで、わたしのキラキラサマー2005の音楽は、BENNIE Kに決定。

(とか何とか言って、他にもいろいろ聴くのは目に見えている)


no music, no life!!!!!

わたしのキラキラGWは、4月30日、彼からの朝イチのメールで幕を開けた。


「川原で弁当食おうや!ピクニックや!!」

車で迎えに来てくれた彼は、いつも以上にハイテンションだった。

佐川のシマシマシャツ姿に慣れていたわたしは、

彼の私服姿にドキドキした。

車から見える景色は、初夏の陽射しによってすべてがキラキラ輝いていた。


川原の近くにあるコンビニで、これでもかというほどのお弁当とお酒を買い、

バーベキューや魚釣りをしている家族連れでにぎわう川原におりた。

そして芝生にレジャーシートを敷き、ふたりのピクニックが始まったのである。

わたしのお皿に彼がどんどんいろんなものをのせるので

もはや何弁当なのか分からなくなっていたが、

不思議なもので、何でもおいしそうに豪快に食べる彼を見ていると

何でもおいしく感じた。


彼にせがまれて、わたしは初めて彼に膝枕をした。

小さなレジャーシートからはみ出した彼の足もとに

可愛らしい黄色い花が咲いていて、

遠くでは、誰かがギターを弾いていた。


本当に気持ちのいい、素敵な時間だったのだ。

またこんなデートがしたいなぁ、と思っていると、

彼が「またピクニック来ようなー?」と言った。

わたしは嬉しくて、じーんとしてしまった。


つきあい始めて5ヶ月。

わたしは彼を知るたびにいつも思う。

彼を選んだことは決して間違いじゃない。

いつもありがとう。大好きです。

(恋のTOP便つづき)


秋になり、わたしは同棲中の恋人と、

あることが原因で距離をおくことになった。


佐川急便の彼は相変わらず元気で、

見ているだけでこっちまで元気になれる気がした。

彼には、人を惹きつける何かがあったのだ。


受付嬢は仕事柄、おもしろいお客さんの話をわたしによく教えてくれる。

中でも、集荷の際に彼が残していく台詞がおもしろく、

その話をきくたびに、わたしも彼と喋れるようになりたいと思った。

そんなある日、わたしは突然何かに導かれるように、

受付嬢へ「彼に『ファンです』って伝えといて!」と頼んだ。
実際、この気持ちが恋なのかどうかはわからなかったが、

それでも、なぜか「今言わないといけない」と思ったのだ。


このふとした出来事がわたしの生活を、

もっと大きく言えば人生を変えたのである。


数日後、心優しい彼女はちゃんと彼に伝えてくれたらしく、

わたしに小さなメモを渡してくれた。

そこには彼の字で、携帯のメールアドレスが書かれていた。

大胆なわりには、へんなところで小心者になるわたしのことである。
どんなメールを送ればいいのかまったくわからず、

結局、彼にメールを送ったのはそれから一ヶ月後だった。


メールは、もっぱらお互いの自己紹介ばかりだった。

しかしある日、「俺に荷物頼んだときのこと覚えてる?覚えてないやろなー?」

というメールが入った。

そして、6月のあの日、わたしに一目ぼれをしたのだということを教えてくれた。

それまでは、仕事中まわりの人の顔をあまり見ないので、

わたしのことにも気づいていなかったらしい。

あの日から何度も話しかけようとしたが、

強烈なキャラにわたしが引くと思い、なかなか声をかけられなかったという。

そこでわたしは、初めて彼の気持ちを知ったのである。

嬉しくて眩暈がしそうだった。


年末の繁忙期にもかかわらず、彼は朝から晩までメールをくれた。
彼を知れば知るほど、彼への想いがどんどん強くなり、
距離をおいていた恋人には、好きな人ができたということを伝えてお別れをした。

佐川急便の彼との出会いがなければ、わたしたちはまだどうにか関係を修復しようと

努力をしていたかもしれない。

しかし二人の未来には、大きな問題が山積みだったのだ。

7年間いっしょにいた恋人だったが、もう未練などはなかった。


それからわたしたちは、忙しい合間を縫って、会社帰りに会うようになった。

彼は集荷の途中なので、たった数分会って話すだけだったが、

何よりも「ちょっとでも会いたいねん!」という彼の言葉が

わたしを嬉しくさせたのだった。


こうして、彼とわたしの恋が始まったのである。

わたしの恋人は、佐川急便のセールスドライバーである。


正確に言うと今は班長で、

他のドライバーを教えたり指示を与える立場にあり、

会議や代走ばかりであまり楽しくないらしいが、

それでも大阪パワーで毎日元気にやっている。


そんな彼との出会いは2年前。

わたしの会社へ、新しい担当としてやってきたのが彼だった。

よくある話なのだろうが、セールスドライバーと客としての出会いである。

わたしは受付嬢と仲がよく、

仕事をサボるときは必ずといっていいほど受付にいたので

彼に会う機会が多く、彼の強烈なキャラに急速に惹かれていったのである。


しかし、まさかその2年後、同棲中の恋人と別れてまで、

彼とつき合うことになろうとは、

この時は夢にも思っていなかったのである。


そして迎えた運命の昨年六月。

(いろんな意味で人生の転機だった)

その日、わたしは関東に住む姉へ誕生日プレゼントを送るため

受付嬢を通して佐川急便へ荷物を頼んでいた。


すると受付嬢から「佐川急便さんがお呼びです」

と、内線で呼び出され受付へと向かった。

「顔を見せたら安くしたるわ!」と彼が言ったらしい。

階段を降りるにつれてだんだん高鳴る鼓動に、

その時初めて彼を意識していることを自覚したのだった。

(うすうす気づいてはいたが)


「まいどー!」

声を聞いた瞬間、いつもは態度がデカイわたしもしどろもどろになり、

彼の顔をまともに見ることができなかった。

そして視界に入るのはシマシマのシャツと軍手だけだった。
結局、何を話したかは覚えていないが、交渉は無事成立した。


しかしその後は、顔を合わせても挨拶程度。

楽しそうに話をする受付嬢をうらやましく思いながらも、

何事もなく、日々は過ぎていった。



…………かに見えた。



しかし、Xデーは静かに、そして確実に近づいていた。


(つづく)

おだやかな日である。
ここ最近ずっと続いている晴天のおかげで、
今日も雲ひとつない青い空だ。
昨日と違うのは、世間は祝日であり、GWの幕開けであるということ。
そして、パーマ頭のカールが今日は少しゆるいということだ。
わたしはというと、世間の祝日ムードに逆らいご出勤である。
とはいえ、わたしも明日からはGWだし、
今、営業マンは出払っていて、とてもいい気分なのだ。
(ますます仕事する気にならない)
さっき、窓から入ってきたハチの行方も、もうどうでもいい。
よし。
明日から何をしようか、今から考えることにしよう。 
計画をたてるのが遅い、とか、そんなことは気にしない。
明日から始まるわたしのGWはワケあって去年までとは違うけれど、
きっとまた素敵な日々になるに違いない。
わたしはワクワクして仕方がないのだ。