(12)多頭崩壊レスキューの難しさと苦しみ。 | すてねこ。ねこねこ。わがやのこ。

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こんばんわ。

たくさんの応援のお言葉をいただいています。

本当にありがとうございますえーん

 

 

昨日、衰弱していると言ったこの子。

生後1ヶ月ですから500グラムはなくてはならないのに。

250グラムしかありませんでした。

 

 

ねこサポのAさんが診察に連れて行ってくださり、こまめな給餌をしてくださっていましたが、、、

先ほど、虹の橋を渡ってしまったと連絡がありました。

 

 

昨日、お迎えに来てくださったねこサポのAさんとその娘さん。

娘さんは子猫が逝ってしまって、号泣してしまったとのこと。この子だけでも、私が見ていてあげたら、昨日、母猫のところに一旦戻さずに、私のところで看取ってあげたら、、、Aさんもそのお嬢様も心を痛めなくて済んだのにと、今とても悔やんでいます。ねこサポさんも私もそうですが、保護した猫の命が繋げなかった時、、、これだけは慣れることはなく、毎回、胸が張り裂けそうになり、涙が溢れます。

 

 

 

そんな中、今日は娘の卒業式でした。

式の最中に、飼い主さんから何度も着信が入りました。式が終わってすぐに電話をすると、昨日、説明し、誓約書にもサインをされたのにもかかわらず、、、

 

 

やっぱり耳カットは可哀想だからしたくない。

もっとお金はかかってもいいから耳カットをしないで欲しい。旦那さまの医療費は0円になること、携帯もやめてその分の費用と、国に帰ることは諦めるからと。

 

 

 

私はそれを聞いて、心を鬼にしました。

 

耳カットをしている野良猫に餌やりをしていた飼い主さん。その桜耳の子をみて、痛そうだな。可哀想だなと思ったことがありますか?と聞いたら、野良猫は寒くてかわいそうだと答えました。

 

桜耳カットの子は可哀想ではないこと。猫は痛くないということ。桜耳の子はたくさんの人の愛があって、救われた子であること。術後は温かいおうちでご飯も寝床も外敵に襲われる心配もなく過ごせることは幸せであるこということ。

 

逆に、今、飼い主さんのしていることは、子猫を生ませるということは、命を削るのと同じということ。そして生まれた子猫が死んでしまう。これは死ななくていい命が消えていること。そんなことがあってはならないことだということ。今の状態は猫は幸せではないということ。

彼女のわかる言葉で必死に伝えてはみました。

 

 

耳カットをして手術を1匹6000円でやることがどうしても嫌なら、ご自身で1匹25000円〜30000円出してやってください。お預かりした子猫もお返しすることになります。

でもそんなお金ないでしょ。お金がなくて、猫が大変なことになって、子猫が死んでいるんでしょ。耳カットが可哀想。それも理解はできる。でももうそんなこと言っている場合じゃないでしょ。ちゃんと動物病院の先生は痛くないようにやってくれるから。今回の手術は動物病院の先生のご好意、ねこサポさんのご好意、支援してくれる人のご好意で成り立っているの。わがまま言ってる場合じゃない。

私は、猫を助けたい。子供を産んで体を痛めさせることも、生まれてきて育たない子猫を見ることも、私は悲しい連鎖を止めたい。そして、なによりも飼い主さんをいつかお国に帰りたいという夢を捨ててほしくない。もし私が外国で暮らしていてと考えたら、やっぱり最後は自分の国に帰りたいと思う。だから、この方法が、猫たちを救えて、飼い主さんも救える、最後の方法なんです。耳カットした子たちの里親探しもできる限りしますから。もう一度、一晩考えてください。また明日電話します。と電話を切りました。

 

 

そう伝えたあと、もう私は泣いてしまって言葉が出ませんでした。

 

 

どうか伝わってほしい。

伝わってほしい。

 

 

また明日電話をして、ご報告させていただきます。