火薬は花火となって人の心をときめかせるものに。

一方、人殺しの道具にも。

 

戦争中の暗く重い世界観の中。

松本潤演じる花火師の唐松富太郎は、大人の男の華やかで危うい魅力に溢れていた。

花火と物理学と宗教が父親殺しなどの様々な事象と絡みあっていく。

 

 

母とよく花火大会へ行った。

夜空にサーチライトのラインが横切ると「敵機を照らす探照灯みたい」

花火が上がる時のヒュ~という音が「焼夷弾の音に似ている」

と、言っていた。

それでも楽しそうに花火を見ていた。

火薬というものの印象の上書きをしていたのかもしれない。

 

 

核はエネルギーとなって人の生活を豊かに。

一方、すべてをリセットする道具にも。

 

残ったものは...

 

ラスト、富太郎は暗黒に光る花火のようだった。