先週、実家に行ったときに、
父の趣味だった木工の
魚の彫刻図案が見つかって、
母と見ていた。



父は、定年退職直後にがんがみつかり、
1年半治療を続けたが、
2年前に旅立ってしまった。

木で家具を作ったり、
魚のかたちに彫ったりするのが趣味。
海の近くに住んでいることもあり、
私たち家族は、魚を食べることも、
見ることも好き。
父も、魚に愛着を持って、
可愛い魚のかたちを作っていたと思う。

おもしろいのは、どの魚も、父と同じ顔、
同じ目をしていること。
図鑑や本から、描き写していたが、
描いているうちに
自然と本人に似てくるみたい。
ちょっと寂しそうな甘えたような表情。

父の一生懸命生きていた証のひとつ。