「机の上が片付きません。」
片付けの相談を受ける中で、よくいただく言葉です。
その言葉を聞くたびに、子供の頃の自分を思い出します。
私の机の上も、いつも散らかっていました。
教科書、ノート、文房具、マンガ。
「全部必要なものだから捨てられない」が積み重なっている。
テスト前になると、まず片付けから始める。
でもしていたのは、物を横に移動させるだけ。
私はずっと、片付けが苦手なんだと思っていました。
部屋が狭いから仕方ない。
全部大切だから捨てられない。
捨てないことが、大切にすることだと信じていました。
でも、物であふれた机を見るたびに
ちゃんとしなきゃ。綺麗にしなきゃ。
こんな自分はダメだ。
今ならわかります。
私は片付けが苦手だったのではない。
片付け方を知らなかっただけでした。
整え方を知らなければ、心が散らかるのは当然だったのです。
大切にするとは、どういうことか
私はずっと、勘違いしていました。
物を捨てないことが、大切にすることだと。
そこにあるというだけで、安心していた。
でも本当に大切にするとは、ものを積み重ねることではありませんでした。
あるとき気づいたのです。
大切にするとは、ものの存在を“覚えていること”。
どこに何があるのかを知っていること。
使ったら元の場所に戻すこと。
積み上げて放置することは、
大切にしているようで、実は無視している状態でした。
机の上に積み重なっていたのは、物ではなく「決めきれなかった自分」。
残すのか、手放すのか。
今使うのか、いつ使うのか。
選ばないままにしていた。
片付けとは、捨てる作業ではなく、必要なものを選び直す作業。
そして選ぶとは、「今の自分」と向き合うことでした。
部屋の状態は、心の状態
よく聞く言葉ですが、私は本気で片付けをすることで
本当の意味がわかりました。
子どもの頃、机の上が散らかっていた時も
結婚してからすぐに、ものにあふれて人を呼べない状態だった時も
私の頭の中もいつも忙しかった。
あれもやらなきゃ。これも終わっていない。
全部大事だから、全部置いておこう。
やっぱり自分はダメなんだ。
そうやって自分を責めていました。
優先順位が決められないまま
物があふれかえっていたのです。
身体は止まっているのに、頭の中はずっと走っている。
休みたいのに休めない。
のんびりしたいのに、気づけばYouTube。SNS。
それは、机の上と同じでした。
目の前に物が広がりすぎて、どこから手をつけていいかわからない状態。
お家が散らかっていると、何もしていないのに疲れる。
何も始めていないのに焦っている。
整っていないのは、片付けが苦手だからではなく、
今を大切にできていなかっただけ。
片付けは、今の自分と向き合うこと。
物を減らす前に、迷いを減らすこと。
そう気づいたとき、私の机はキレイに整いました。(今でも山積みになるときがありますが、、、)
ひとりでは、整えられなかった
ある日、娘の片付けを見て、あちゃーと思いました。
片付いたと思ったら床に広がっていたおもちゃが
ソファーの上に置いてあったり引き出しに押し込まれて
悲しげに、はみ出ているのです。
ああ、これは昔の私だ。
私は娘が小さいころから片付けられない姿を
そのまま見せ続けてきたのだと気づきました。
整え方を知らないまま大人になり、
整え方を知らないまま親になっていた。
そのとき本気で思いました。
このままではダメだ。
でも正直に言うと、私はひとりでは変われませんでした。
時間がない。やる気が続かない。結局また元に戻る。
何度も片付けようと思っても、気を抜くと部屋が荒れるのです。
変われたきっかけは、「一緒に考えてくれる人」がいたことでした。
何を残す?それは今のあなたに必要?本当に大切?
問いを投げてもらうたびに、少しずつ選べるようになった。
片付けは才能ではありません。
片付けられる仕組みと視点、そして伴走。
机を整えることは、人生の優先順位を整えること。
片付けを習うということは、物を減らすことではなく、
「自分で選べる私になる」ことなのだと、私は実感しました。
整えることは、未来を選ぶこと
机を整えることは、ただ物を片付けることではありません。
「私はこれを大切にする」と決めること。
そして同時に、「今に合わないもの」を手放すこと。
手放すことは時には不安になります。
もしかしたら必要になる時がくるかもしれないし
思い出そのものがなくなってしまうと思うから。
でも、不要なものに囲まれているほうが、心はずっと重たいままです。
幸せは、物の量からは生まれない。
幸せは、自分で決められることから生まれる。
お家が整えられるようになると、
不思議と他のことも整い始めます。
時間の使い方、人との距離感、やらないことの決断。
片付けは、人生の練習です。
もしあなたが、
幸せに向かっているはずなのにどこか満たされないと感じているなら。
何が大切なのか、うまく言葉にできずにいるなら。
まずは、机や食卓の上から一緒に整えませんか。
私は今、片付けを通して心を整えるオンラインの場を準備しています。
物を減らす場所ではなく、本当に大切なことに気付ける場所。
ひとりで抱え込まなくていいです。
あなたは整え方を、まだ知らないだけ。
お家に余白ができるとき、
きっとあなたの心にも余白が生まれます。
その一歩を、
一緒に踏み出せたらうれしいです。