東京

週末は東京へ遊びに行った。

ずっと前から楽しみにしていたんだけど、ここ最近は友達と一瞬にいて笑えるか不安で…


足が重かった。


東京に行った一番の目的は、友達の結婚と妊娠のお祝いの会ランチ。


それは東京時代の遊び仲間の企画だったので、前日の夜は飲み会が企画されていて友達とその彼氏の会社の同僚たちと飲みに行った。


ダーツをしながら罰ゲームで梅酒やらテキーラやらを何杯か飲んだら、眠ってしまった。


目が覚めてから、カラオケに知り合って間もない男たちと行って、後悔が沢山押し寄せた。


もうそんな生活を私はしちゃいけない気がした。


朝方、解散したあと友達と結婚する友人にあげるための手作りアルバムを作った。


寝ないでランチのときを迎えた。

女の子ばかり７人。


結婚して、これから子供を産む友達の幸せそうな顔を見ていたら、自分自身の将来に悲観的になってしまった。


涙をこらえることに必死だった。

私にはそんな未来がないんじゃないかって怖くて仕方ないの。


一人で東京駅に向かう電車に乗ったら、大粒の涙が溢れた。


こんなに

涙が止まらないのはいつぶり？


長く付き合って、何度も

『ずっと一緒にいよう』

って言ってくれた彼から、

『一緒にいるために乗り越えなきゃいけない問題を乗り越える自信がない』

と言われた時に毎日のように泣き続けたのが最後だった。


それ以来、私に恋人はいない。


東京で一人で暮らしているときに、自分自身がＣ型肝炎キャリアかもなんて知ってたらどうなっていたんだろぉ。


家族のところに帰って来て良かったんだ。


今は帰りを待ってくれてる家族に早く会いたい。



笑えるようになるまで東京には行かない。

一週間

衝撃を受けた夜から一週間。

先週の週末は、頭の中でマイナスのことばかり考えていた。


仕事はどうなる？


病原体のような自分と周りは付き合ってくれるの？



苦しかった。



怖くて病気のこと、調べられない。


学生時代に、勉強した程度の知識くらいならある。


それだけでも、その知識が、また目の前を真っ暗にさせた。


不安

孤独



月曜日から仕事をしていても、看護師さんが持ってくるインターフェロン製剤の処方箋で胸がドキッとする。


日々、何人もの人がインターフェロンを打ちにきて、

戦ってるんだと実感した。



私も向き合わなきゃ。




来月、夜勤が明けた朝に外来受診しよう。

2010年6月11日

はじめまして。

私は24歳。

今年の春から社会人になりました。

就職先は病院で、職業は薬剤師です。

6月9日、新入職者を対象として血液検査が行われました。

その結果が紙でまだ届いてはいないんだけれど、

たまたま、

本当に、たまたま

同期と自分の検査結果を院内のシステムで見れることに気づいて、見てしまった。

ＨＢＶ抗体（＋）

ＨＢＶ抗原（－）

これは2年前のまだ学生だったころ、病院実習に行くにあたって強制的に受けたＢ型肝炎のワクチンが効いている結果。

だけど、

自分自身、度肝を抜かれたのは、

ＨＣＶ抗体（＋）

ＨＣＶにはワクチンなんてないから、

過去または現在に感染がなければ、抗体なんて体内に存在するわけじゃない。

仕事柄、すぐにわかった。

胸騒ぎがした。

今年の1月にたまたま提出しなきゃいけなくて血液検査をしたときには、

ASTもALTも正常で、肝機能は正常値だった。

過去に受けた献血でも異常値を示したことなんてなかった。

きっと今、ウイルスが体中で増殖し始めている時なのか？

じゃあ、なんで？どうして？？？

理由がわからない。

頭の中がパニック状態で仕事にならなかった。

帰宅して、母親に聞いた。

「今まで輸血とか血液製剤を使ったとか経験あるのかな？」

「ないけど、なんで？」

やっぱそうだよね。

うん。

自分の中で抱えきれない問題だと思って、母に話した。

ショックを受けていた。

今まで付き合った数少ない男性のことも掘り返して考えてみた。

Ｂ型なら性交感染もあるかもしれないけど、Ｃ型でもあるのか。。分からない。

だって知り合いの人で奥さんがＣ型肝炎の結婚20年のご夫婦は、夫には感染していないんだもん。

だけど、刺青もしていないし、ピアスを友達にあけてもらったときもピアッサーは新品を使った。

血液製剤も使ったことがない。

これからの未来のことを考えると心が前に進んでいかない。

とにかく精密検査を受けなければいけないなと思った。

だけどどこの病院で？

私の住んでいる地域で、一番大きな病院で肝臓病の専門医がいるのは自分自身が働いている病院。

職員なら探そうと思えば勝手にカルテも見れるし、

プライバシーも何もない。

だけど、勤務時間中に無理やり外来で診察をうけるなら、一番楽だ。

とにかく、受診しないといけないな。。