かなしみの花 | 雨音..日々綴ル...

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頭 の 中 に 彷 徨 う 言 葉 た ち 。 徒 然 な る 想 い を 曝 け 出 す...わ た し の 居 場 所



ここ何年か

自分の内面を見つめてきて、思った。


これくらいの悲しみが必要なんだなって。


励まされたときの

変な違和感が理解できた気がする。



何年か前に、友人が愛犬を亡くした。

当然、友人は悲しんだ。

周り人々は挙って、「泣かないで元気をだして」

「そんなんじゃ天国でワンちゃんが悲しむよ」と励ました。

元気だそうよ、笑おうよって。

それを見て、なんだか違うって思ったんだ。

だから私、その子に「悲しんでいいと思う」と云った。

そうしたら、その子 目を見開いて

「ありがとう」って思い切り泣きじゃくった。



悲しみの種は拾うべきだけど、

出てしまった芽は

涙を降らせながら育てて

ちゃんと花を咲かせて

その花の色を確かめることが

大事なんじゃないかなと思う。

枯れるまで見とどけて

やっとそこで受け止められる。

芽が出た時点で摘んでしまうと、

止まらない涙で育てる作業を

延々と繰り返すことになる。


そんなふうに思った。


困ったことに

私の悲しみの花は、

もうずっとずっと咲き続けている。


でも、必要なんだろう。

だから、最後まで見守らないとな…