飛び方を忘れた鳥が放心している
羽ばたく術を奪われでもしていれば諦めもつくだろうが
幸いというべきか未だ翼を持っている
今日も空は広がり風は流れ
変わらぬ景色は言い訳を許さず
呆然と本来居場所であるはずの方を見上げ
繰り返される無の日々に涙を流している
飛び方を忘れてしまった鳥が
再び羽ばたくことはできるのだろうか
わたしは
もう わからない ...